15日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり131銘柄、値下がり87銘柄、変わらず7銘柄となった。
日経平均は大幅続伸。先週末12日の米株式市場でNYダウは3日続伸。インフレがピークアウトしたとの見方が広がり買いが先行した。また、8月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が予想以上に改善したこともあり、経済への悲観的見方が後退し株価支援要因となった。さらに、米長期金利の低下を受けハイテク株が買われたことも株価を支え、取引終了にかけて上げ幅を拡大した。米株高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。今日は中国の主要経済統計が発表されることから、市場では警戒する向きもあったが、統計発表を受けた株価の反応が限定的だったこともあり、市場では安心感が広がった。後場はやや様子見ムードが強くなったものの、日経平均はほぼ終日底堅く推移した。
大引けの日経平均は前日比324.80円高の28871.78円となった。東証プライムの売買高は9億9460万株、売買代金は2兆5601億円だった。セクターでは医薬品、精密機器、ゴム製品などが上昇。一方、海運業、鉱業、陸運業が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の45%、対して値下がり銘柄は49%となった。
値上がり寄与トップはソフトバンクG、同2位は第一三共となり、2銘柄で日経平均を約117円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは第一三共で14.52%高、同2位はソフトバンクGで5.17%高だった。第一三共は、13日に抗体薬物複合体(ADC)技術に関する米Seagen社との紛争について、仲裁廷がSeagenの主張を全面的に否定する判断を下したと発表したことが材料視された。
一方、値下がり寄与トップはリクルートHD、同2位はNTTデータとなり、2銘柄で日経平均を約22円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはシチズンで4.93%安、同2位は川崎汽船で3.44%安だった。シチズンは、前週末に第1四半期決算の発表とともに23年3月期予想を修正。経常利益見通しを従来の240億円から260億円に引き上げたが、朝方は買いが先行したものの、マイナスに転じた。
*15:00現在
日経平均株価 28871.78(+324.80)
値上がり銘柄数 131(寄与度+377.34)
値下がり銘柄数 87(寄与度-52.54)
変わらず銘柄数 7
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 5900 290 +61.15
第一三共 4211 534 +56.30
ファーストリテ 85170 780 +27.41
ダイキン工 25295 560 +19.68
テルモ 4630 122 +17.15
トレンド 8840 390 +13.71
東エレク 46750 330 +11.60
ファナック 24780 325 +11.42
TDK 5080 105 +11.07
信越化 17720 295 +10.37
オリンパス 2960 62 +8.72
KDDI 4189 36 +7.59
京セラ 7725 108 +7.59
ホンダ 3629 72 +5.06
ネクソン 2850 72 +5.06
日東電 8990 140 +4.92
バンナムHD 10160 140 +4.92
ソニーG 11585 130 +4.57
コナミG 7220 120 +4.22
花王 6048 118 +4.15
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
リクルートHD 5010 -172 -18.13
NTTデータ 2034 -26 -4.57
アサヒ 4786 -62 -2.18
電通グループ 4790 -55 -1.93
丸井G 2395 -39 -1.37
出光興産 3575 -85 -1.19
川崎船 9550 -340 -1.19
日揮HD 1735 -33 -1.16
シチズン 579 -30 -1.05
郵船 10760 -280 -0.98
三菱倉 3740 -55 -0.97
クレセゾン 1730 -27 -0.95
リコー 1097 -23 -0.81
京成 3850 -45 -0.79
NXHD 8030 -200 -0.70
カシオ計 1349 -20 -0.70
エプソン 2189 -10 -0.70
住友鉱 4308 -38 -0.67
商船三井 3765 -60 -0.63
SUBARU 2456.5 -17 -0.60