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注目銘柄ダイジェスト(前場):スマバリュ、エフ・コード、西松屋チェなど

東エレク:46070円(-220円)
続落。半導体製造装置各社の株価が軒並み下落している。前日の米SOX指数は2.48%と大幅安。米アナログ・デバイセズが発表した5-7月実績及び8-10月見通しは共に市場予想を上回った。ただ、同社の最高経営責任者(CEO)は「経済的な不確実性が受注に影響し始めている」と言及。同社は半導体メーカーの中でも広範な種類の半導体を手掛けているだけに、業界の先行きを占う上で注目されていた。エヌビディアやマイクロン・テクノロジーに続く同社のネガティブなコメントを受けて、改めて半導体業界の先行きに対する警戒感が高まっている。

西松屋チェ:1653円(-78円)
大幅反落。本日が23年2月期上半期配当金の権利落ち日となっている。年間配当金25円のうち12円が対象。前日終値換算での年間配当利回りは1.4%と元々利回りの高い銘柄ではないが、株価は7月に入ってから大きく上昇し、足元で年初来高値を更新していたため、利益確定売りのきっかけとされている。本日は日経平均が29000円を割り込むなど全体相場が軟調なことも利食い売りを過度に強めているもよう。

武田薬:3882円(+38円)
続伸。国内企業で初めてワクチンの世界販売を始めると、日本経済新聞社が報じている。まずデング熱のワクチンをアジアや南米など30カ国で売り、年間で16億ドル(約2100億円)の売上高を目指す。ワクチンは臨床試験を終え、近くインドネシアで承認される見通し。アジアや南米のほか、欧州でも承認を申請中。既存では仏サノフィの製品があるが、副作用の問題が指摘されていた。武田のワクチンは4歳以上の子どもにも使用でき、大きな副作用も起きていないことで普及への期待が高い。

スマバリュ:517円(+37円)
急伸。発行済株式数の1.0%にあたる10万株、金額で0.7億円を上限とする自社株買いを発表。取得期間は8月18日から10月31日まで。資本効率の向上および株主還元の充実を図ることが目的。規模としては大きくないが、短期間での実施とあって、需給の引き締まりを意識した買いが先行しているようだ。

アークランド:1616円(+16円)
大幅続伸。23年2月期の中間配当予想を15円から20円へ増額修正。ビバホームを100%子会社として吸収合併し商号を「アークランズ」へ変更するに伴い、記念配当5円を実施。年間配当予想は40円で前期比5円の増配となる。前日終値換算で配当利回りは2.5%となる。全体相場が軟調な中、増配を素直に好感する動きが先行している。

富士マガ:806円(+58円)
大幅に反発。5万株(0.43億円)を上限として自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は1.56%。取得期間は25日から10月31日まで。株主還元の一環で、資本効率の向上や企業環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とすることが目的。5月23日に記録した年初来高値(906円)をうかがう水準まで株価が上昇していることも買い意欲を刺激しているようだ。

エフ・コード:3550円(+420円)
大幅に続伸。Webマーケティング事業などを手掛けるブルースクレイ・ジャパン(東京都渋谷区)が運営するSaaS事業(GORILLA-EFO)を譲り受ける事業譲渡契約を締結すると発表している。顧客企業への提供プロダクトやサービス拡大、CXデータの質・量の増強を図る。譲受価額は約0.93億円。譲受事業の21年12月期の売上高は約0.45億円、売上総利益は約0.43億円。事業譲受が業績に与える影響については現在精査中としている。

オンコリス:548円(+13円)
5日続伸。Transposon社にライセンス供与している核酸系逆転写酵素阻害剤OBP-601(TPN-101)に関し、同社が進めている進行性核上性麻痺を対象としたPhase2a臨床試験で42例の組み入れが行われ、患者登録が完了したと発表している。結果の公表時期は現段階では未定。Transposon社は、今回の試験に加えて筋萎縮性側索硬化症(ALS)及び前頭側頭型認知症(FTD)を対象としたPhase2a臨床試験への患者組入れを進めている。

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