4日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり223銘柄、値下がり2銘柄、変わらず0銘柄となった。
日経平均は大幅続伸。624.96円高の26840.75円(出来高概算6億6429万株)で前場の取引を終えている。
3日の米株式市場でダウ平均は765.38ドル高(+2.66%)と大幅反発。英国のトラス政権が最高所得税率の引き下げを撤回したため金融市場混乱の不安が緩和し買い戻しが先行。9月サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況指数や8月建設支出が予想を下回ったことで連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペース加速懸念が後退すると、長期金利低下に伴う買いが強まり一段高となった。ナスダック総合指数は+2.26%と大幅反発。米株高を引き継いで日経平均は437.7円高からスタート。時間外取引のナスダック100先物が1%を超えて推移するなか、前日からの買い戻しが続き寄り付きからじりじりと上値を伸ばす展開となり、11時前には26935.95円(720.16円高)まで上値を伸ばした。その後一時騰勢を弱める場面もあったが、前引けにかけては再び上げ幅を広げた。
個別では、東エレク、ソフトバンクG、ソニーG、キーエンスの主力ハイテク株のほか、ファーストリテ、ダイキン、SMCの値がさ株が大幅続伸。原油など資源価格の高騰を受けてINPEXのほか、三井物産、丸紅の商社株が軒並み高。伊藤忠は取引開始直前に業績・配当予想の増額修正及び自社株買いを発表しており急伸。日本製鉄、IHI、コマツの市況関連株も高い。トヨタ自、SUBARUなど自動車関連も上昇。メルカリ、ラクスなどのグロ−ス株も強い。材料どころでは、第1四半期が好スタートとなったクスリのアオキ、国内証券による新規買い推奨が確認された円谷フィールズが急伸。
一方、東証プライム市場の売買代金上位では川崎汽船とエーザイが下落。第3四半期好決算も材料出尽くしに繋がったネクステージは急落し、同業のIDOMも連れて大幅安。ダイセキSは第1四半期に続く業績下方修正が嫌気されて大幅安。しまむらは上期好決算で一時上昇も伸び悩む展開となった。
セクターでは卸売、鉱業、石油・石炭製品を筆頭に全面高。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の96%、対して値下がり銘柄は3%となっている。
値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約63円押し上げた。同2位はソフトバンクGとなり、東エレク、ダイキン、KDDI、テルモ、エムスリーなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはエーザイとなり1銘柄で日経平均を約0.58円押し下げた。同2位は川崎汽船となった。
*11:30現在
日経平均株価 26840.75(+624.96)
値上がり銘柄数 223(寄与度+625.68)
値下がり銘柄数 2(寄与度-0.72)
変わらず銘柄数 0
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 78180 1860 +63.69
ソフトバンクG 5200 219 +45.00
東エレク 38200 860 +29.45
ダイキン工 23550 630 +21.57
KDDI 4274 87 +17.87
テルモ 4282 103 +14.11
エムスリー 4229 158 +12.98
リクルートHD 4361 122 +12.53
オリンパス 2926 86.5 +11.85
TDK 4690 110 +11.30
HOYA 14535 645 +11.04
第一三共 4213 107 +10.99
ファナック 20760 310 +10.62
セコム 8660 301 +10.31
アドバンテス 7150 130 +8.90
SMC 62390 2600 +8.90
7&iHD 5810 251 +8.59
ソニーG 9754 245 +8.39
中外薬 3750 80 +8.22
トヨタ自 1989 47.5 +8.13
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
エーザイ 7444 -17 -0.58
川崎船 2116 -14 -0.14