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日経平均は大幅続伸、テクニカル好転で短期筋の追随買い膨らむ

 

日経平均は大幅続伸。7日の米株式市場でダウ平均は423.78ドル高と続伸。中間選挙を控える中、下院で共和党優勢との報道を背景に、民主党が掲げる増税法案が通りにくくなるほか、政策審議が遅滞することでインフレが後退するとの思惑につながり、買いが優勢となった。ナスダック総合指数は長期金利上昇で朝方は伸び悩んだものの、引けにかけて上げ幅を拡大し、+0.85%と続伸。米国株高を引き継いで日経平均191.2円高からスタート。値がさハイテク株を中心に買いが入る中、朝方から断続的に水準を切り上げる形となり、前場中ごろには27943.27円(415.63円高)まで上値を伸ばした。75日移動平均線や27500円を明確に上放れたことで商品投資顧問(CTA)の先物主導での買いが膨らんだようだ。ただ、心理的な節目の28000円を手前に騰勢一服となると、午後はこう着感の強い展開となった。

 大引けの日経平均は前日比344.47円高の27872.11円となった。東証プライム市場の売買高は13億4469万株、売買代金は3兆3237億円だった。セクターでは海運、鉱業、保険を筆頭にほぼ全面高で、空運、その他金融、陸運の3業種が下落となった一方、空運、非鉄金属、卸売が上昇率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の78%、対して値下がり銘柄は18%だった。

 個別では、レーザーテック、ソフトバンクG、東エレク、ソニーGなど値がさ株を中心に主力のハイテク株が大幅高。INPEX、石油資源開発、大阪チタ、東邦チタのほか、郵船、川崎汽船、商船三井の海運、三井物産、三菱商事の商社など景気敏感株も総じて高い。太陽誘電は業績予想を下方修正も、事前の同業他社の決算で警戒感が高まっていたこともあり、悪材料出尽くし感から切り返して大幅高。業績・配当予想を上方修正した住友精化、好決算に加えて自社株買いを発表したJCU、第1四半期が高進捗となったチャームケア、業績予想を上方修正したヤマハ発などが急伸。ユニ・チャーム、日立造船、日本CMK、ゴールドウインを受けて大幅高。

 一方、7−9月期営業減益となったレノバが急落。カルビー、NTTデータなども減益決算が嫌気されて大幅安。業績・配当予想を下方修正した日東工業、好業績も通期計画を据え置いた日本ケミコン、第1四半期大幅減益となったエンビプロなども大きく下落した。アルコニックスは7−9月期の大幅減益決算が嫌気されて後場から急落した。ほか、特に目立った材料は見当たらないが、ソシオネクストが半導体関連の中では大きく逆行安となった。

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