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日経平均は反落、先週末大幅高で短期的な利益確定売り優勢

日経平均は反落。先週末11日の米株式市場でNYダウは続伸。中国のコロナ規制緩和を好感し寄り付きから買いが先行した。11月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想を下回ったことなどから一時下落に転じたが、利上げペース減速の思惑が根強く、ハイテク株の続伸が市場を支え、主要株価指数は取引終了にかけて堅調に推移した。米株高を受けた今日の東京株式市場だが、寄付き段階では売り買いが交錯し、日経平均は14.07円高からスタート。堅調な米株式相場が東京市場の株価下支え要因となる一方、先週末の日経平均が800円を超す上昇となった後だけに、取引開始後は短期的な利益確定売りが優勢となった。後場は新たな手掛かり材料に乏しく、やや見送りムードが広がる展開となった。

大引けの日経平均は前日比300.10円安の27963.47円となった。東証プライムの売買高は14億6035万株、売買代金は3兆8284億円だった。セクターでは倉庫運輸関連、情報・通信業、パルプ・紙などが下落。一方、化学、ガラス土石製品の2業種が上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の72%、対して値上がり銘柄は25%となった。

個別では、大阪チタ、邦チタニウム、三菱自、第一三共、三菱重、JAL、NTT、KDDI、三井物、三菱商、任天堂、日立、三井住友、JTなどが安く、川崎船など海運株、三菱倉など倉庫株、コスモエネHDなど石油株、大成建など建設株などが下げた。個別の材料では、ビジョン・ファンドの苦戦が嫌気されたソフトバンクG、低調な決算を発表した三住トラスト、業績予想を下方修正したDOWA、コーセー、利益予想を下方修正した東芝、住友重、営業利益予想を下方修正したオリンパス、業績予想を上方修正したが市場コンセンサスを下回ったパーソルHD、サントリーBF、業績予想を上方修正したが修正が小幅と受け取られたラウンドワンが売られた。

一方、資生堂、エムスリー、日本電産、ディスコ、東エレク、SMC、HOYA、信越化などが高く、西武HDなど電鉄株、旭化成など化学株、ツガミなど機械株などが上げた。個別の材料では、好決算を発表したダブル・スコープ、イーレックス、UTグループ、業績予想を上方修正したアシックス、三井松島HD、好業績予想を発表したホシデン、今期減益予想だが市場コンセンサスを上回ったラクスなどが物色された。

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