30日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり96銘柄、値下がり121銘柄、変わらず8銘柄となった。
日経平均は4日続落。29日の米株式市場でダウ平均は3.07ドル高とほぼ横ばい。中国政府が高齢者対象のワクチン接種の強化計画を発表したことで、経済再開への期待感から買いが先行。しかし、長期金利の上昇を受けたハイテク売りが相場の重石となった。ナスダック総合指数は−0.59%と3日続落。米ハイテク株安を受けた日経平均は141.17円安からスタート。今晩のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演や週末の米雇用統計などを前に警戒感が高まる中、持ち高調整の売りが優勢となり、指数寄与度の大きい値がさ株を中心に下落。一方、イベント前に持ち高を一方向に傾ける向きは限られ、後場は下げ幅を縮める展開となった。なお、午前に国家統計局が発表した中国11月購買担当者景気指数(PMI)は軒並み予想を下回ったが、市場への影響は限られた。
大引けの日経平均は前日比58.85円安の27968.99円となった。東証プライム市場の売買高は16億6450万株、売買代金は4兆1516億円だった。セクターでは小売、電気・ガス、精密機器が下落率上位となった一方、海運、輸送用機器、鉄鋼が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の70%、対して値上がり銘柄は27%だった。
値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約22円押し下げた。同2位はトレンドとなり、コナミG、リクルートHD、エムスリー、ダイキン、HOYAなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはエーザイとなり1銘柄で日経平均を約11円押し上げた。同2位は東エレクとなり、KDDI、ホンダ、ヤマハ発、バンナムHD、エプソンなどがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 27968.99(-58.85)
値上がり銘柄数 96(寄与度+81.79)
値下がり銘柄数 121(寄与度-140.64)
変わらず銘柄数 8
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
エーザイ 9332 344 +11.78
東エレク 45090 280 +9.59
KDDI 4111 26 +5.34
ホンダ 3356 56 +3.84
ヤマハ発 3415 90 +3.08
バンナムHD 9045 88 +3.01
エプソン 2152 42 +2.88
SUBARU 2351.5 68 +2.33
日産化 6740 60 +2.05
信越化 17570 55 +1.88
セコム 8485 47 +1.61
武田薬 4050 42 +1.44
アドバンテス 9130 20 +1.37
日東電 8610 40 +1.37
コマツ 3179 39 +1.34
商船三井 3365 125 +1.28
京成 3915 75 +1.28
横河電 2566 37 +1.27
郵船 3037 110 +1.13
日本ガイシ 1811 32 +1.10
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 80810 -650 -22.26
トレンド 6810 -220 -7.53
コナミG 6450 -210 -7.19
リクルートHD 4329 -67 -6.88
エムスリー 4205 -78 -6.41
ダイキン工 22405 -155 -5.31
HOYA 14060 -300 -5.14
SMC 61760 -1410 -4.83
キーエンス 57140 -1300 -4.45
NTTデータ 2102 -24 -4.11
東京海上 2827 -78.5 -4.03
ソニーG 11255 -115 -3.94
ファナック 20365 -95 -3.25
キッコマン 7720 -90 -3.08
7&iHD 5579 -88 -3.01
花王 5461 -88 -3.01
中外薬 3624 -24 -2.47
日本電産 8534 -90 -2.47
第一三共 4518 -18 -1.85
テルモ 4043 -13 -1.78