2日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり5銘柄、値下がり220銘柄、変わらず0銘柄となった。
日経平均は大幅反落。546.24円安の27679.84円(出来高概算7億204万株)で前場の取引を終えている。
1日の米株式市場でダウ平均は194.76ドル安(−0.56%)と3日ぶり反落。11月ISM製造業景気指数が新型コロナ・パンデミック以降で最低水準に落ち込んだため、景気後退入りを懸念した売りが先行した。一方、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ減速期待を背景に長期金利がさらに低下したことでハイテクが買い戻され、相場の下値を支えた。ナスダック総合指数は+0.12%と小幅続伸。まちまちな米株式市場を受けた東京市場では、米国の低調な経済指標を受けた急速な為替の円高進行を受けて売りが先行し、日経平均は242.9円安からスタート。寄り付き後も断続的な売りが入り、前引けまで下げ幅を広げる展開となった。
個別では、景気後退懸念や為替の円高進行を背景にトヨタ自、日産自、ホンダの自動車関連のほか、郵船や川崎汽船の海運、キーエンス、SMCの機械、村田製、TDKのハイテク、INPEX、日本製鉄、三菱マテリアル、コマツ、三井物産などの資源関連まで幅広いセクターの銘柄が総じて大きく下落。NTT、KDDIの通信、第一三共、アステラス製薬の医薬品、三井不動産、三菱地所の不動産などディフェンシブ銘柄も大幅安。ヤクルト本社、JFE、バンナムHD、コナミGはレーティング格下げも重石として働いた。
一方、レーザーテックとディスコが逆行高で、その他の半導体関連株も総じて底堅い動き。円高進行がメリットになるニトリHDのほか、資生堂などディフェンシブの一角が小じっかり。サイバーはサッカーワールドカップでの日本の決勝トーナメント進出を受けてABEMA事業への期待感から大きく上昇。三菱マテリアルとのリチウムイオン電池リサイクルにおける共同開発を発表したエンビプロHDは急伸。マキタは複数の証券会社からのレーティング格上げが観測されて上昇となっている。
セクターでは医薬品、不動産、卸売を筆頭に全面安となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の94%、対して値上がり銘柄は5%となっている。
値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約42円押し下げた。同2位は第一三共となり、KDDI、ダイキン、オリンパス、ファナック、信越化などがつづいた。
一方、値上がり寄与トップは花王となり1銘柄で日経平均を約1円押し上げた。同2位はサイバーエージェントとなり、資生堂、シャープ、楽天グループなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 27679.84(-546.24)
値上がり銘柄数 5(寄与度+4.99)
値下がり銘柄数 220(寄与度-551.23)
変わらず銘柄数 0
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
花王 5516 57 +1.95
サイバー 1305 66 +1.81
資生堂 6063 29 +0.99
シャープ 988 6 +0.21
楽天グループ 663 1 +0.03
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 81530 -1250 -42.80
第一三共 4375 -222 -22.81
KDDI 3982 -100 -20.55
ダイキン工 22255 -470 -16.09
オリンパス 2685.5 -102 -13.97
ファナック 20165 -400 -13.70
信越化 17460 -390 -13.35
TDK 4890 -120 -12.33
テルモ 4006 -83 -11.37
中外薬 3558 -98 -10.07
バンナムHD 8706 -282 -9.66
アステラス薬 2071 -56 -9.59
東エレク 46670 -230 -7.88
キッコマン 7590 -230 -7.88
日東電 8420 -230 -7.88
トヨタ自 1953 -45.5 -7.79
リクルートHD 4328 -72 -7.40
ソニーG 11115 -210 -7.19
NTTデータ 2081 -40 -6.85
京セラ 6905 -100 -6.85