9日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり209銘柄、値下がり12銘柄、変わらず4銘柄となった。
日経平均は3日ぶり反発。371.78円高の27946.21円(出来高概算6億2779万株)で前場の取引を終えている。
8日の米株式市場でダウ平均は183.56ドル高(+0.54%)と続伸。中国政府がコロナ規制を緩和する兆しを見せたことが好感された。また、週次失業保険申請件数の増加に伴う労働市場の逼迫緩和の兆候も来年の利上げ観測の後退に繋がり相場をさらに押し上げた。ナスダック総合指数は+1.12%と5日ぶり反発。米国株高を受けて日経平均は59.53円高からスタート。12月先物・オプション取引に係る特別清算指数算出(メジャーSQ)に絡んだ売買が交錯する中、寄り付きから上げ幅を広げる流れとなった。その後も徐々に上値を伸ばす展開となり、前引け直前に27952.80円(378.37円高)と本日の高値を付けた。なお、SQ値は概算で27576.37円。
個別では、レーザーテック、東エレク、アドバンテストの半導体関連、ソフトバンクG、ソニーG、キーエンス、ファナック、TDK、村田製、ロームなどのハイテク株が総じて高い。住友鉱、信越化、三井物産、三菱重など景気敏感株も堅調。コナミG、カプコン、コーエーテクモなどゲーム関連の上昇も目立つ。業績・配当予想を上方修正したRSテクノ、NTTとの連携に関するリリースが材料視されたイマジカG、決算があく抜け感につながったBガレジ、レーティング格上げが確認されたフジクラ、証券会社が目標株価を引き上げた東北電力などは大幅に上昇。NRIとの資本業務提携を発表したキューブシステムも大きく上昇した。
一方、軟調な原油市況を受けてINPEX、石油資源開発が下落。地合いが良い中にもかかわらず、メルカリ、NRIは逆行安。市場予想は上回ったものの減益決算や内容が嫌気された積水ハウスは売り優勢。トミタ電機、アイモバイルも決算で売られた。ラウンドワンは既存店売上高動向の鈍化が引き続き重荷になったもよう。
セクターでは電気・ガス、電気機器、精密機器を筆頭に全般買い優勢。一方、鉱業、石油・石炭製品、水産・農林の3業種が下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の78%、対して値下がり銘柄は17%となっている。
値上がり寄与トップは東エレクとなり1銘柄で日経平均を約40円押し上げた。同2位はアドバンテとなり、ファーストリテ、TDK、ソフトバンクG、ファナック、コナミGなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップは積水ハウスとなり1銘柄で日経平均を約1円押し下げた。同2位はエーザイとなり、SUBARU、INPEX、出光興産、しずおかFG、東レなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 27946.21(+371.78)
値上がり銘柄数 209(寄与度+374.80)
値下がり銘柄数 12(寄与度-3.02)
変わらず銘柄数 4
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 45580 1180 +40.41
アドバンテス 9760 420 +28.76
ファーストリテ 84330 710 +24.31
TDK 4855 190 +19.52
ソフトバンクG 6185 90 +18.49
ファナック 21070 395 +13.53
コナミG 6360 240 +8.22
テルモ 3967 58 +7.94
京セラ 6971 116 +7.94
ソニーG 10880 215 +7.36
信越化 17140 210 +7.19
HOYA 13780 380 +6.51
リクルートHD 4281 63 +6.47
KDDI 4024 31 +6.37
ネクソン 3060 91 +6.23
NTTデータ 2051 36 +6.16
ダイキン工 22065 155 +5.31
バンナムHD 8956 151 +5.17
資生堂 6431 135 +4.62
オムロン 7030 130 +4.45
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
積水ハウス 2453 -42.5 -1.46
エーザイ 9610 -19 -0.65
SUBARU 2242 -7 -0.24
INPEX 1434 -11 -0.15
出光興産 3080 -10 -0.14
しずおかFG 962 -3 -0.10
東レ 726.9 -2.5 -0.09
住友化 485 -2 -0.07
丸井G 2275 -2 -0.07
ENEOS 445.6 -1.3 -0.04
ふくおか 2655 -2 -0.01
りそなHD 640.7 -1 -0.00