30日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり77銘柄、値下がり139銘柄、変わらず9銘柄となった。
日経平均は続伸。先週末27日の米株式市場でNYダウは6日続伸。12月コアPCE価格指数が鈍化傾向を示したため、金利先高観が後退し、寄り付き後、上昇。ミシガン大消費者信頼感指数が1年ぶりの高水準となったことなどから、景気への悲観的見方が後退し、株価を押し上げた。取引終了にかけ伸び悩んだが、プラス圏で終了した。今日の日経平均は下げる時間帯も長かったが、堅調な米株式相場が支えとなり、下値を売り急ぐ動きは見られなかった。一方、ここから発表が佳境となる主要企業の四半期決算や、今週開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)など米欧の重要金融イベント、今週末発表の米雇用統計などを見極めたいとして上値追いには慎重で、日経平均は終日、方向感の定まらない展開となった。
大引けの日経平均は前日比50.84円高の27433.40円となった。東証プライムの売買高は11億3070万株、売買代金は2兆7730億円だった。セクターでは化学、繊維製品、空運業などが上昇。一方、鉄鋼、石油石炭製品、鉱業などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の52%、対して値下がり銘柄は43%となった。
値上がり寄与トップは信越化、同2位はファナックとなり、2銘柄で日経平均を約59円押し上げた。ファナックは、先週末に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は525億円で前年同期比14.0%増となり、通期予想は従来の1817億円から1844億円に上方修正している。上振れ自体は想定線だが、安心感が先行する流れとなったもよう。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップはヤマトHDで6.47%高、同2位は信越化で5.08%高だった。
一方、値下がり寄与トップは第一三共、同2位はソフトバンクGとなり、2銘柄で日経平均を約11円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップは電通Gで2.91%安、同2位は日立建機で2.55%安だった。
*15:00現在
日経平均株価 27433.40(+50.84)
値上がり銘柄数 77(寄与度+138.58)
値下がり銘柄数 139(寄与度-87.74)
変わらず銘柄数 9
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
信越化 19235 930 +31.85
ファナック 23165 800 +27.39
東エレク 45790 310 +10.62
ファーストリテ 78730 210 +7.19
日東電 8330 210 +7.19
SMC 66970 2030 +6.95
資生堂 6810 164 +5.62
ヤマトHD 2255 137 +4.69
オムロン 7368 125 +4.28
テルモ 3779 26 +3.56
HOYA 14535 160 +2.74
JPX 1984 77 +2.64
TDK 4610 25 +2.57
キーエンス 60030 640 +2.19
日産化 6080 50 +1.71
NTTデータ 2021 9 +1.54
トレンド 6370 40 +1.37
ホンダ 3190 17 +1.16
スクリーンHD 9660 110 +0.75
エムスリー 3544 9 +0.74
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
第一三共 4274 -61 -6.27
ソフトバンクG 6164 -27 -5.55
中外薬 3392 -52 -5.34
京セラ 6674 -69 -4.73
アステラス薬 1913.5 -25 -4.28
電通グループ 4170 -125 -4.28
三菱商事 4362 -85 -2.91
日本電産 7290 -100 -2.74
日立建機 3055 -80 -2.74
オリンパス 2386.5 -18 -2.47
アドバンテス 9420 -30 -2.05
東京海上 2746.5 -37 -1.90
積水ハウス 2441 -53 -1.81
三井物産 3866 -51 -1.75
コマツ 3135 -41 -1.40
コナミG 6360 -40 -1.37
エーザイ 8109 -40 -1.37
ダイキン工 22525 -35 -1.20
スズキ 4805 -34 -1.16
エプソン 1993 -17 -1.16