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NY株式:米国株式市場は反発、利上げ長期化懸念が後退

ダウ平均は368.95ドル高の34,086.04ドル、ナスダックは190.74ポイント高の11,584.55で取引を終了した。

10-12月期雇用コスト指数が予想以上に鈍化したため、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化懸念が後退し、買い戻しが先行。自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)や石油会社のエクソンモービル(XOM)の良好な決算を好感した買いも相場を一段と押し上げた。また、長期金利の低下でハイテクも買われ、主要株価指数は終盤にかけて上げ幅を拡大して終了。セクター別では、自動車・自動車部品、運輸の上昇が目立った。

自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)は第4四半期決算で、調整後の1株利益が予想を上回ったほか、見通しも予想を上振れ、さらに、電気自動車では値下げ計画がなく、売上が25年までに競合のテスラ(TSLA)を上回るとの強気の方針を示したことで上昇。石油化学メーカーのエクソンモービル(XOM)は22年の利益が過去最高を記録し上昇した。オンライン決算のペイパル(PYPL)は経営改革の一環として全従業員の7%の人員を削減すると発表し上昇。重機メーカーのキャタピラー(CAT)は四半期決算で中国の需要減少やコスト高、ドル高が響き29%減益を発表し下落した。ファーストフードチェーン運営のマクドナルド(MCD)は第4四半期決算で、売上が予想を上回ったものの営業利益率が予想を下回り下落。

取引終了後に四半期決算を発表した半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は1株利益が予想を上回ったほか、強い見通しが好感され、時間外取引で上昇している。一方で、テクノロジー・ソーシャルメディア、スナップ(SNAP)は1−3月期の売上鈍化を警告し、売られている。

(Horiko Capital Management LLC)

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