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NY株式:米国株式市場は上昇、小売りやハイテクが下支え

ダウ平均は38.78ドル高の34,128.05ドル、ナスダックは110.45ポイント高の12,070.59で取引を終了した。

1月小売売上高が予想を上回り、金利上昇を嫌気した売りが先行。2月NAHB住宅市場指数も予想を上回り、景気への悲観的見方が後退し、利上げ長期化観測も一段の売り圧力となった。一方、ハイテク株の買い戻しが下値を支えたほか、消費の堅調さを背景にダウ平均も終盤にかけて回復。結局、主要株価指数はプラス圏で終了した。セクター別では、自動車・自動車部品、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方、エネルギーが下落。

ビデオゲーム開発のロブロックス(RBLX)は第4四半期決算で年末商戦での売上が強く、1株損失が予想ほどには広がらず、1月の1日アクティブユーザー数の増加も好感され上昇。アナログ製造販売会社のアナログ・デバイシス(ADI)は四半期決算で、調整後の1株利益が予想を上回り上昇した。ドーナッツチェーンを運営するクリスピークリーム(DNUT)も第4四半期決算で需要が強く、23年の楽観的な見通しが好感され上昇。暗号資産関連企業中心の銀行持ち株会社シルバーゲート・キャピタル(SI)は、投資会社シタデルが同社株全体の5.5%相当を取得したことが当局への届け出で明らかになり買われた。

一方、エネルギー会社のデボンエナジー(DVN)は第4四半期決算で1株利益が予想を下回り下落。半導体の台湾セミコンダクター(TSM)は著名投資家のバフェット氏率いるバークシャーハサウェイが保有していた同社株9割近くを売却したことが当局への届け出で明らかになり大幅安。カジュアル衣料小売りのアメリカン・イーグル・アウトフィッターズ(AEO)はアナリストの投資判断引き下げを受けて下落した。

取引終了後に四半期決算を発表したネットワーク機器メーカーのシスコシステムズ(CSCO)は第3四半期売上高見通しが予想を上回り、さらに、自社株買い、配当再開計画を発表したため時間外取引で上昇している。動画配信のロク(ROKU)も内容が予想を上回り時間外取引で上昇。

(Horiko Capital Management LLC)

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