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今日の為替市場ポイント:リスク選好的な円売り拡大の可能性低い

17日のドル・円は、東京市場では133円76銭から132円75銭まで反落。欧米市場では133円35銭まで買われた後、一時131円56銭まで反落し、131円92銭で取引終了。本日20日のドル・円は主に131円台で推移か。欧米金融不安は解消されていないため、リスク選好的な円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

報道によると、スイスの銀行大手UBSグループは、クレディ・スイス・グループを買収することに同意した。スイス政府が買収を仲介したようだ。買収は30億スイス・フラン規模の株式交換になり、関係筋によると、スイス政府はUBSグループに対し、クレディ・スイス・グループ買収に関連して発生し得る損失をカバーするため90億スイス・フランの保証を付与する。流動性供給についての合意もあったようだ。

市場参加者の間からは「世界の金融市場に広がりつつあった信用収縮の危機はひとまず回避された」との声が聞かれているが、ウクライナ戦争が続いており、欧州経済の先行きは引き続き不透明。高インフレの影響も消えていないため、欧州中央銀行(ECB)は金融政策面で難しい対応を迫られることになりそうだ。

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