22日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり209銘柄、値下がり12銘柄、変わら4銘柄となった。
日経平均は大幅反発。514.10円高の27459.77円(出来高概算6億4500万株)で前場の取引を終えている。
20、21日の米株式市場でダウ平均は382.60ドル高、316.02ドル高と上昇。連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ停止期待が高まったほか、イエレン財務長官が中小銀行の保護で必要に応じた介入方針を表明したため、金融システム不安が後退。全預金保護などの規制変更の決定は「時期尚早」とされたが、長官は現時点で金融システムの堅調さを主張し、安心感を誘った。ナスダック総合指数も+0.39%、+1.58%と続伸。国内祝日の間の欧米市場の株高を引き継いで日経平均は352.48円高と27000円を回復してスタート。一時伸び悩んだが、香港ハンセン指数の大幅高や時間外取引のナスダック100先物の上昇を背景に再び上げ幅を広げ、前場中ごろには27500円手前まで上昇した。
個別では、三菱UFJや第一生命HDの銀行・保険のほか、日本製鉄、三井物産、INPEXの鉄鋼、商社、鉱業の資源関連が大きく上昇。レーザーテック、東エレクの半導体や村田製、TDK、三井ハイテックのハイテク、キーエンス、安川電機、ダイキンなどの機械株も高い。メルカリ、ラクスのグロース(成長)株も全般強い動き。マネーフォワードは証券会社の目標株価引き上げもあり大幅高。業績予想を上方修正したダイセキS、レーティングが引き上げられたDMG森精機、月次売上動向が堅調だった神戸物産なども大きく上昇した。
一方、業績予想を下方修正した新光電工が大きく下落。レーティングが引き下げられた住友不動産が軟調で、三井不動産、三菱地所は連れて冴えない動き。全個体電池の量産に関するリリースで週明けに急騰したマクセルは利益確定売りで大幅に反落。ほか、ゆうちょ銀行やJAL、日本空港ビルデングなどが軟調に推移。
セクターでは証券・商品先物取引、鉱業、その他金融が上昇率上位に並んだ一方、空運のみが下落となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の93%、対して値下がり銘柄は6%となっている。
値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約43円押し上げた。同2位は東エレクとなり、ソフトバンクG、ダイキン、信越化、アドバンテ、第一三共などがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはネクソンとなり1銘柄で日経平均を約1円押し下げた。同2位は味の素となり、住友不、三菱倉、三菱地所、7&iHD、オリンパスなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 27459.77(+514.10)
値上がり銘柄数 209(寄与度+518.05)
値下がり銘柄数 12(寄与度-3.95)
変わらず銘柄数 4
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 27820 425 +43.66
東エレク 48340 1040 +35.61
ソフトバンクG 5004 153 +31.44
ダイキン工 23010 785 +26.88
信越化 20580 680 +23.29
アドバンテス 11880 320 +21.92
第一三共 4693 204 +20.96
TDK 4655 190 +19.52
ファナック 23260 485 +16.61
京セラ 6840 207 +14.18
テルモ 3609 85 +11.64
KDDI 4108 44 +9.04
キーエンス 62710 2460 +8.42
バンナムHD 8415 232 +7.94
日本電産 6842 285 +7.81
ホンダ 3400 92 +6.30
デンソー 7114 171 +5.86
村田製 7883 210 +5.75
トヨタ自 1800 33 +5.65
安川電 5580 160 +5.48
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ネクソン 2950 -19 -1.30
味の素 4434 -16 -0.55
住友不 2924.5 -15.5 -0.53
三菱倉 3085 -20 -0.34
三菱地所 1576.5 -9.5 -0.33
7&iHD 5762 -9 -0.31
オリンパス 2273.5 -2 -0.27
三井不 2400 -4.5 -0.15
ニチレイ 2687 -7 -0.12
Jフロント 1216 -2 -0.03
帝人 1359 -1 -0.01
SUMCO 1885 -1 -0.00