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注目銘柄ダイジェスト(前場):メガチップス、日触媒、HOUSEIなど

リクルートHD:3670円(+177円)
大幅続伸。23年3月期業績予想の新たな項目の開示、並びに一部項目の修正を発表している。売上収益、調整後EBITDAなどは従来予想据え置きだが、人員削減に伴う費用や減損損失を織り込み、非開示だった営業利益は3410億円、前期比10.0%減の見通しとしている。24年3月期の人員削減効果は約635億円とも見込んでおり、あく抜け感につながっているようだ。なお、株式報酬費用減少で、調整後EPSは180円から190.5円に引き上げ。

島津製:4025円(-155円)
大幅反落。前日に26年3月期までの中期計画を発表している。最終年度の営業利益は800億円を予想(23年3月期見通しは680億円)。営業利益率は23年3月期見込みの14.5%と同水準にとどまる想定としており、市場の期待値には達していないとみられる。計測機器におけるリカーリング比率の上昇を見込む中、保守的な計画とも捉えられるが、戻り売りが先行する状況となっている。

コンコルディア:471円(-15円)
大幅反落。FOMCを受けた前日の米国市場は下落、金融関連株中心の下げとなった。結果発表直後は買い優勢となる場面もあったが、イエレン財務長官が政府は預金保護拡大を検討していないと言及し、金乳不安に対する警戒感が優勢となったようだ。東京市場でも本日は銀行セクターが業種別下落率のトップになっている。なお、同社に関してはJPモルガン証券の投資判断格下げも観測されているもよう。

日触媒:5150円(-320円)
大幅続落。前日に23年3月期の業績下方修正を発表している。営業利益は従来予想の265億円から210億円、前期比27.7%減にまで引き下げ。アクリル酸及びアクリル酸エステル、高吸水性樹脂などにおける販売数量の減少が想定以上となるほか、電子情報材料についてもディスプレイ需要の回復遅れで関連製品の販売数量が減少するもよう。第3四半期までは増益推移であり、ネガティブなインパクトが強いようだ。

メガチップス:3290円(+352円)
大幅続伸。発行済み株式数の6.3%に当たる120万株、30億円を上限とする自社株買いの実施を発表。取得期間は3月23日から7月31日まで。高水準の自社株買いによる需給改善を期待する動きが先行へ。また、23年3月期業績予想の修正も発表している。営業利益は従来予想の72億円から63億円に下方修正しているものの、持分法による投資利益、為替差益の発生を織り込み、経常利益は72億円から75億円に上方修正している。

HOUSEI:839円(+92円)
一時ストップ高。ユアサ商事と協業し、稲葉製作所のイナバガレージを活用したシミュレーションゴルフ「ガレージゴルフ」の発売を開始したと発表している。顔認証システムで予約管理・入退室管理を可能にしたシミュレーションゴルフシステムを、組み立て式で短期間かつ低コストで設置可能なイナバガレージと組み合わせた。「遊休地の有効活用」と「手軽にゴルフを楽しみたい」というニーズに対応したという。

エルテス:952円(+2円)
伸びきれずもみ合い。自然言語処理技術を活用した内部不正を検知する「AIテキスト分析サービス」の提供を開始したと発表している。セクハラ、パワハラなどの社内のハラスメント事象に加え、顧客による著しい迷惑行為によって引き起こされるカスタマーハラスメントの検知も可能という。営業秘密などの情報持ち出し検知を行うInternal Risk Intelligence(IRI)とともに4月5-7日開催の「情報セキュリティEXPO」に出展する。

エクサウィザーズ:342円(+32円)
大幅に続伸。上限400万株(12.00億円)の自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は4.8%。取得期間は23日から9月29日まで。機動的な資本政策の遂行に向け、戦略的なM&A・資本提携等への活用、ストックオプションへの活用を企図したもの。このところ株価が25日移動平均線を下回る水準で推移していたことから、自律反発に期待した買いも入っているようだ。

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