■株主還元策
Abalanceは、株主還元策として業績拡大による企業価値の向上に基づいたキャピタルゲインでの還元を考慮しつつ、利益配当の方針として「利益還元」と「成長資金確保のための内部留保」のバランスを考えながら、安定配当を継続していくこと、また財務状況に応じた積極的な利益還元を行うことを基本方針としている。
2023年6月期第2四半期末の1株当たり配当金は3.0円とし、前年同期から実質増配した（前年同期は8.0円だが、2022年9月に1：3の株式分割を実施しているため、実質1.0円の増配となる）。期末配当金に関しては未定としているが、業績の推移状況から増配を実施する可能性が高いと弊社では見ている。また企業成長、経営努力、資本市場の評価改善により、キャピタルゲインによる株主還元を強化する方針であると同社は説明している。
（執筆：フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲）