28日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり146銘柄、値下がり72銘柄、変わらず7銘柄となった。
日経平均は小幅続伸。27日の米株式市場でダウ平均は194.55ドル高と3日続伸。経営破綻した米シリコンバレー銀行のローンや預金の買収先が見つかったことで金融不安が緩和。経営難に直面する他の地銀株なども買われ、相場をけん引した。一方、米長期金利が大きく上昇したことでハイテクは売りに転じ、ナスダック総合指数は-0.46%と反落。ダウ平均の続伸を受けて日経平均は96.95円高からスタート。しかし、海外時間に円安基調だった為替が円高に振れてきたほか、27500円水準での戻り待ちの売りも根強く、寄り付き直後から上値を切り下げた。午後に入ってからは一時50円近く下落したが、ダウ平均先物や香港ハンセン指数が堅調に推移していたほか、円高が一服したことで次第に27500円割れでは買い戻しが入り、引けにかけて持ち直した。個別ではバリュー(割安)株の買い戻しが目立った。
大引けの日経平均は前日比41.38円高の27518.25円となった。東証プライム市場の売買高は10億5418万株、売買代金は2兆3613億円だった。セクターでは銀行、鉱業、石油・石炭が上昇率上位となった。一方、パルプ・紙、サービス、陸運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の37%、対して値下がり銘柄は57%だった。
値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約33円押し上げた。同2位はKDDIとなり、アステラス薬、大塚HD、味の素、ヤマハ発、7&iHDなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約14円押し下げた。同2位は信越化となり、アドバンテ、東エレク、第一三共、ネクソン、コナミGなどがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 27518.25(+41.38)
値上がり銘柄数 146(寄与度+124.40)
値下がり銘柄数 72(寄与度-83.02)
変わらず銘柄数 7
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 27975 330 +33.90
KDDI 4120 26 +5.34
アステラス薬 1892 25.5 +4.37
大塚HD 4140 122 +4.18
味の素 4561 116 +3.97
ヤマハ発 3280 85 +2.91
7&iHD 5930 80 +2.74
テルモ 3494 20 +2.74
トヨタ自 1805.5 15.5 +2.65
バンナムHD 8604 77 +2.64
TDK 4690 25 +2.57
NTTデータ 1726 15 +2.57
ファナック 23065 75 +2.57
日東電 8500 70 +2.40
伊藤忠 4239 53 +1.81
富士フイルム 6545 52 +1.78
住友鉱 5045 94 +1.61
キーエンス 62490 460 +1.58
SMC 68950 440 +1.51
豊田通商 5420 40 +1.37
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 4888 -69 -14.18
信越化 20710 -250 -8.56
アドバンテス 11890 -90 -6.16
東エレク 48590 -160 -5.48
第一三共 4650 -44 -4.52
ネクソン 3040 -65 -4.45
コナミG 6120 -130 -4.45
ソニーG 11330 -120 -4.11
オリンパス 2225 -30 -4.11
リクルートHD 3663 -37 -3.80
ダイキン工 22955 -95 -3.25
エムスリー 3352 -38 -3.12
日本電産 6717 -68 -1.86
エプソン 1852 -18 -1.23
住友不 2873.5 -31.5 -1.08
村田製 7752 -39 -1.07
セコム 8148 -27 -0.92
JR東海 15735 -220 -0.75
安川電 5590 -20 -0.68
丸井G 1978 -20 -0.68