30日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり47銘柄、値下がり174銘柄、変わら4銘柄となった。
日経平均は4日ぶり反落。202.46円安の27681.32円(出来高概算5億6138万株)で前
場の取引を終えている。
29日の米株式市場でダウ平均は323.35ドル高(+0.99%)と反発。金融不安が一段と緩和したほか、企業の好決算で投資家心理が改善し、終日堅調に推移。長期金利の上昇が一服したことで特にハイテクの買い戻しが目立ち、相場の上昇をけん引、ナスダック総合指数は+1.79%と3日ぶり大幅反発。一方、配当落ちの影響で257円程度の下押し影響がある日経平均は55.89円安からスタート。株価指数連動型ファンドの配当再投資の影響剥落なども意識される中、朝方からじわじわと値を切り下げ、前場終盤に27651.25円(232.53円安)とこの日の安値を付けた。上昇して始まった香港ハンセン指数が下落に転じたことも重しになったもようで、日経平均は本日の安値圏で前場を終えている。
個別では、配当落ちで川崎汽船の海運、三井住友、第一生命HDの銀行・保険、KDDIの通信、住友商事の商社、日本製鉄の鉄鋼、ENEOSの石油・石炭などが総じて下落。東エレク、アドバンテストの半導体関連も軟調。マネーフォワード、JMDC、SHIFTなどグロース(成長)株も冴えない。一方、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)や米ナスダック指数の大幅高を背景にレーザーテック、ソニーGが上昇しているほか、米インテルの新製品投入時期に関する発表を材料に同社を顧客にもつ新光電工、イビデンが大幅高。為替の円安を追い風に無配当の三菱自など輸送用機器の一角も買われている。残存する新株予約権の取得と消却を発表した藤倉コンポジットも急伸した。
セクターでは海運、石油・石炭、証券・商品先物が下落率上位に並んだ一方、精密機器、ゴム製品、空運が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の74%、対して値上がり銘柄は23%となっている。
値下がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約24円押し下げた。同2位はKDDIとなり、東エレク、信越化、ファナック、バンナムHD、リクルートHDなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップは第一三共となり1銘柄で日経平均を約14円押し上げた。同2位はファーストリテとなり、ソニーG、テルモ、オリンパス、ダイキン、HOYAなどがつづいた。
*11:33現在
日経平均株価 27681.32(-202.46)
値上がり銘柄数 47(寄与度+52.60)
値下がり銘柄数 174(寄与度-255.06)
変わらず銘柄数 4
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
第一三共 4781 141 +14.48
ファーストリテ 28435 80 +8.22
ソニーG 11730 235 +8.05
テルモ 3515 28 +3.84
オリンパス 2283.5 21.5 +2.94
ダイキン工 23510 80 +2.74
HOYA 14050 65 +1.11
ヤマハ発 3385 30 +1.03
アサヒ 4919 30 +1.03
JT 2826 26 +0.89
ブリヂス 5377 26 +0.89
太陽誘電 4290 25 +0.86
クボタ 1964 23.5 +0.80
ミネベア 2493 15 +0.51
京成 4075 30 +0.51
キーエンス 63460 140 +0.48
東海カーボ 1240 12 +0.41
キヤノン 2915 7.5 +0.39
東建物 1608 21 +0.36
浜ゴム 2744 20 +0.34
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 5069 -121 -24.86
KDDI 4064 -103 -21.16
東エレク 15950 -156.67 -16.09
信越化 4133 -73 -12.50
ファナック 4634 -56 -9.59
バンナムHD 2802.5 -76.5 -7.86
リクルートHD 3622 -68 -6.99
アドバンテス 11820 -80 -5.48
アステラス薬 1877 -30.5 -5.22
京セラ 6846 -65 -4.45
コナミG 6160 -110 -3.77
中外薬 3250 -32 -3.29
任天堂 5083 -96 -3.29
日東電 8440 -90 -3.08
日産化 5920 -90 -3.08
エムスリー 3313 -37 -3.04
三菱商事 4630 -84 -2.88
トヨタ自 1835.5 -16.5 -2.83
エプソン 1844 -41 -2.81
川崎船 3115 -250 -2.57