31日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり196銘柄、値下がり26銘柄、変わら3銘柄となった。
日経平均は反発。263.82円高の28046.75円(出来高概算5億6927万株)で前場の取引を終えている。
30日の米株式市場でダウ平均は141.43ドル高(+0.43%)と続伸。利上げ停止が近いとの期待や金融混乱の深刻化が回避可能との見方から買い戻しが先行。その後、連邦準備制度理事会(FRB)高官が追加利上げを支持したことで金融セクターが再び売られ、ダウ平均は一時下落に転じたが、ハイテクの上昇が引き続き全体を支援。終盤にかけて、金利が低下に転じると相場全体を押し上げた。ナスダック総合指数は+0.73%と続伸。米株高を引き継いで日経平均は226.29円高からスタート。為替の円安進行も追い風に朝方は買いが先行し、一時28124.62円(341.69円高)まで上昇。香港ハンセン指数の上昇も支援した。一方、心理的な節目の水準では戻り待ちの売りも根強く、前引け直前には一時28000円を割る場面があった。
個別では、ルネサス、ソフトバンクG、太陽誘電、イビデンなどハイテク株のほか、円安を追い風にマツダ、日産自、豊田自動織機などの輸送用機器が上昇。日本経済新聞社の報道を手掛かりに日本製鉄、三井物産が大きく上昇し、JFE、神戸製鋼所、三菱商事、丸紅なども連れ高。一方、前日引けにかけて急速に配当落ちを埋めた川崎汽船や郵船の海運が一転して大きく続落。マルマエは大幅減益決算に対して素直に売りが先行。マネーフォワード、インフォマートなどグロース(成長)株の一角が大きく下落している。
セクターでは鉄鋼、卸売、精密機器が上昇率上位に並んだ一方、海運のみが下落となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の68%、対して値下がり銘柄は28%となっている。
値上がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約32円押し上げた。同2位はファーストリテとなり、信越化、テルモ、ファナック、三井物産、トヨタ自などがつづいた。
一方、値下がり寄与トップは東エレクとなり1銘柄で日経平均を約24円押し下げた。同2位は川崎船となり、商船三井、コナミグループ、郵船、トレンド、スクリンなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 28046.75(+263.82)
値上がり銘柄数 196(寄与度+300.68)
値下がり銘柄数 26(寄与度-36.86)
変わらず銘柄数 3
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 5244 160 +32.87
ファーストリテ 28895 195 +20.03
信越化 4274 113 +19.35
テルモ 3619 132 +18.08
ファナック 4758 68 +11.64
三井物産 4085 260 +8.90
トヨタ自 1891.5 49.5 +8.48
第一三共 4813 75 +7.70
アドバンテス 11970 90 +6.16
HOYA 14500 355 +6.08
オリンパス 2322 44 +6.03
リクルートHD 3670 58 +5.96
豊田通商 5640 170 +5.82
ソニーG 11900 165 +5.65
KDDI 4102 24 +4.93
デンソー 7439 132 +4.52
安川電 5780 130 +4.45
キーエンス 64480 1200 +4.11
ネクソン 3185 60 +4.11
オムロン 7690 117 +4.01
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 15790 -240 -24.65
川崎船 3030 -255 -2.62
商船三井 3285 -175 -1.80
コナミG 6110 -40 -1.37
郵船 3092 -128 -1.31
トレンド 6520 -30 -1.03
スクリーンHD 11500 -90 -0.62
ブリヂス 5389 -16 -0.55
TDK 4710 -5 -0.51
SMC 69640 -140 -0.48
京成 4045 -25 -0.43
カシオ計 1307 -8 -0.27
富士電機 5200 -30 -0.21
ニチレイ 2699 -11 -0.19
NTTデータ 1736 -1 -0.17
サッポロHD 3405 -20 -0.14
京王 4690 -20 -0.14
シャープ 946 -3 -0.10
JPX 2021.5 -3 -0.10
NTT 3972 -4 -0.05