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日経平均は35円安でスタート、HOYAやキーエンスなどが下落

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;31877.79;-35.95
TOPIX;2207.14;+0.84

[寄り付き概況]

 8日の日経平均は35.95円安の31877.79円と続落して取引を開始した。前日7日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は91.74ドル高の33665.02ドル、ナスダックは171.52ポイント安の13104.90で取引を終了した。目新しい材料がないなか、寄り付きは買いが優勢。前日に続き製薬会社のメルクなど、ディフェンシブ銘柄が売られた一方、出遅れ感のあった景気敏感株の買いが目立った。建機のキャタピラーや工業製品・事務用品の3M、原油相場の上昇を受け再生可能燃料会社のシェブロンが買われた。一方のナスダック指数はマイクロソフトやアップルなど大型ハイテク株の下落が重しとなり、終日軟調に推移した。

 今日の東京株式市場は寄付き段階では売り買いが交錯した。昨日の米株式市場でダウ平均が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった、また、外為市場で1ドル=139円90銭台と、昨日15時頃と比べ80銭ほど円安・ドル高に振れたことが東京市場で輸出株などの株価を支える要因となった。さらに、昨日の日経平均が大幅に下落した後ということから、押し目待ちの買いも入りやすかった。一方、昨日の米株式市場でダウ平均は上昇したが、ナスダック総合指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)など他の主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、昨日は日経平均が大幅に下落したが、東京市場は依然、高値警戒感があり、引き続き利益確定売りが出やすく、寄付き段階ではやや売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された1-3月期の国内総生産(GDP)改定値は実質前期比0.7%増、年率換算では2.7%増だった。速報値は0.4%増、年率では1.6%増だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は、年率では1.9%増だった。同じく取引開始前に発表された4月の国際収支状況(速報)によると、経常収支は1兆8951億円の黒字。QUICKがまとめた民間予測の中央値は1兆7000億円の黒字だった。また、対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は5月28日-6月3日に国内株を10週連続で買い越した。買越額は6109億円だった。

 セクター別では、精密機器、電気機器、情報・通信業、サービス業、医薬品などが値下がり率上位、電気・ガス業、石油石炭製品、銀行業、鉄鋼、海運業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、HOYA、オリンパス、キーエンス、楽天グループ、ダイキン、SMC、第一三共、ソシオネクスト、ニデックなどが下落。他方、エーザイが買われ、神戸鋼、日立建、パナHD、JR東海、三菱UFJ、みずほ、ディスコ、三菱商、トヨタ、レーザーテック、三井物、ルネサス、アドバンテスト などが上昇している。

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