7日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり133銘柄、値下がり90銘柄、変わらず2銘柄となった。
日経平均は続落。42.51円安の31871.23円（出来高概算5億9619万株）で前場の取引を終えている。
7日の米株式市場でダウ平均は91.74ドル高（＋0.27％）と続伸。目新しい材料がないなか、前日に続き製薬会社のメルクなどディフェンシブ銘柄が売られた一方、出遅れ感のあった景気敏感株の買いが目立った。一方、大型ハイテク株が売られ、ナスダック総合指数は終日軟調で、－1.29％と反落。米ハイテク株安を受けて日経平均は35.95円安からスタート。一方、これまでの上昇ペースが速かっただけに押し目買い意欲が強いためか、その後は下げ渋って一進一退、一時は32000円を回復する場面もあった。ただ、前引けにかけては再び失速し、この日の安値圏まで下落している。
個別では、キーエンス、ソニーG、信越化の値がさ株のほか、ファナック、安川電機、太陽誘電のハイテクが下落。ギフティ、SHIFT、Appierなどグロース（成長）株の下落が目立つ。ラウンドワンは月次動向が嫌気されて大幅安。カプコンは新作ゲームの販売動向を受けて出尽くし感が先行、レーティング引き下げもあり大きく下落。HOYAもレーティング格下げを受けて大幅安となっている。
一方、ルネサス、ディスコの半導体の一角や、川崎汽船、郵船、商船三井の海運、ほか、JR東海、JR西の陸運、東京電力HD、九州電力などの電力大手が揃って大きく上昇。三菱UFJ、みずほの銀行、丸紅、双日の商社、JFE、日本製鉄の鉄鋼、コマツ、クボタの建機、なども堅調。エーザイはアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」が近く米当局の完全承認を得る可能性が高いとの報道を受けて急伸。アイルは好決算が評価されて大幅高。シュッピンは月次動向が材料視された。
セクターでは精密機器、情報・通信、サービスが下落率上位に並んだ一方、電気・ガス、海運、石油・石炭製品が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の48％、対して値上がり銘柄は48％となっている。
値下がり寄与トップはネクソンとなり1銘柄で日経平均を約9円押し下げた。同2位はHOYAとなり、ファナック、中外薬、信越化、NTTデータ、キーエンスなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはエーザイとなり1銘柄で日経平均を約29円押し上げた。同2位は東エレクとなり、アドバンテ、トヨタ自、日立建機、ファーストリテ、TDKなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 31871.23(-42.51)
値上がり銘柄数 133(寄与度+104.56)
値下がり銘柄数 90(寄与度-147.07)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
エーザイ 10475 877 +29.72
東エレク 18905 90 +9.15
アドバンテス 17375 125 +8.47
トヨタ自 2047.5 25.5 +4.32
日立建機 3814 110 +3.73
ファーストリテ 34040 30 +3.05
TDK 5507 25 +2.54
アサヒ 5525 55 +1.86
ホンダ 4188 27 +1.83
三菱商事 6102 47 +1.59
JR東海 17675 445 +1.51
スクリーンHD 15115 215 +1.46
三井物産 4844 41 +1.39
コマツ 3527 41 +1.39
ルネサス 2413 35 +1.19
セコム 9355 33 +1.12
伊藤忠 5169 31 +1.05
KDDI 4420 5 +1.02
MS＆AD 5130 99 +1.01
川崎船 3307 96 +0.98
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ネクソン 2797.5 -144 -9.76
HOYA 17175 -560 -9.49
ファナック 5010 -54 -9.15
中外薬 3902 -69 -7.01
信越化 4494 -40 -6.78
NTTデータ 1993 -38 -6.44
キーエンス 67710 -1690 -5.73
エムスリー 3189 -65 -5.29
ダイキン工 28085 -155 -5.25
ソフトバンクG 5975 -25 -5.08
トレンド 6848 -147 -4.98
オリンパス 2167.5 -36.5 -4.95
ソニーG 13470 -135 -4.57
オムロン 8729 -134 -4.54
コナミG 7469 -122 -4.13
太陽誘電 4309 -101 -3.42
バンナムHD 3382 -31 -3.15
安川電 6276 -87 -2.95
テルモ 4363 -20 -2.71
ヤマハ 5603 -79 -2.68