28日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり35銘柄、値下がり189銘柄、変わらず1銘柄となった。
日経平均は大幅反落。前日比479.29円安（－1.18％）の40283.44円（出来高概算9億3000万株）で前場の取引を終えている。
27日の米国市場は反発。ダウ平均は477.75ドル高（+1.22％）の39760.08ドル、ナスダックは83.83ポイント高（+0.51％）の16399.52、S&P500は44.91ポイント高（+0.86％）の5248.49で取引を終了した。値ごろ感からの買いに、寄り付き後から上昇。携帯端末のアップルや電気自動車テスラなど一部ハイテク株の回復、利下げ期待やソフトランディング期待を受けた買いが引き続き支援し、相場は終日堅調に推移した。終盤にかけ、月末、期末に向けた調整と見られる買戻しに上げ幅を拡大し終了。
米国株は大幅高となったが、期末の配当落ちなどが影響して東京市場は売り優勢で取引を開始。日経平均は前日比マイナスでスタートした後は、配当落ち分（約264円）なども影響し弱い動きが継続。政府・日本銀行による為替介入への警戒感が高まっているほか、日経平均採用銘柄の入れ替えを明日29日に控えていることもあり積極的な買いは手控えられた。日経平均は40213.21円まで下げ幅を拡大する場面も見られた。
日経平均採用銘柄では、ソフトバンク、NTTデータ、大林組、クレディセゾンが売られたほか、日東電工、帝人も下落。日経平均採用以外の銘柄では、権利落ちなどが影響して極東証券が下落したほか、目立った売買材料は観測されていないが、北越コーポが急落。
一方、1対10の大型株式分割を行った三菱重が買われたほか、住友不動産、東京建物、三菱地所、三井不動産など不動産株も昨日に続き上昇。このほか、資生堂、日本電気硝子、IHIが買われた。
セクターでは、パルプ・紙、鉄鋼、水産・農林業、倉庫・運輸関連業、銀行業などが下落した一方、鉱業、機械、不動産業、電気・ガス業の4セクターのみ上昇した。
値下がり寄与トップはアドバンテストとなり1銘柄で日経平均を約32円押し下げた。同2位は信越化となり、TDK、ファーストリテ、KDDI、東エレク、日東電などがつづいた。
一方、値上がり寄与トップは住友不となり1銘柄で日経平均を約5円押し上げた。同2位は富士フイルムとなり、資生堂、レーザーテック、三菱重、ダイキン、リクルートHDなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 40283.44(-479.29)
値上がり銘柄数 35
値下がり銘柄数 189
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
住友不動産 5658 156 5.19
富士フイルム 3405 45 4.50
資生堂 4209 111 3.70
レーザーテック 43080 210 2.80
三菱重工業 1413 67 2.21
ダイキン工業 20870 65 2.16
リクルートHD 6704 21 2.10
エムスリー 2165 17 1.36
ルネサスエレクトロニ 2700 36 1.18
ヤマハ発動機 1403 11 1.10
日本電気硝子 3866 100 1.00
三菱地所 2776 27 0.90
JT 4025 27 0.90
三井不動産 1636 8 0.80
フジクラ 2192 24 0.78
7＆iHD 2199 21 0.70
クボタ 2390 20 0.67
ニデック 6227 24 0.64
東京建物 2559 37 0.62
INPEX 2305 35 0.47
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
アドバンテ 6683 -122 -32.50
信越化 6637 -182 -30.30
TDK 7362 -266 -26.57
ファーストリテ 46700 -230 -22.98
KDDI 4475 -96 -19.18
東エレク 39320 -190 -18.98
日東電工 13805 -510 -16.98
京セラ 2012 -60 -15.98
ソフトバンクG 8974 -75 -14.99
テルモ 2762 -54 -14.25
中外製薬 5801 -126 -12.59
第一三共 4854 -118 -11.79
コナミG 10300 -295 -9.82
NTTデータG 2412 -58 -9.66
バンナムHD 2810 -93 -9.29
キッコーマン 1952 -54 -8.91
ソニーG 12955 -250 -8.33
アステラス製薬 1643 -50 -8.24
ニトリHD 23045 -670 -6.69
トヨタ自動車 3813 -40 -6.66