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日経平均は190円安でスタート、三菱重やファーストリテなどが下落

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;39582.33;-190.80
TOPIX;2741.80;-12.89

[寄り付き概況]

 10日の日経平均は190.80円安の39582.33円と3日ぶり反落して取引を開始した。前日9日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は9.13ドル安の38883.67ドル、ナスダックは52.68ポイント高の16306.64で取引を終了した。押し目買いに寄り付き後、上昇。その後、消費者物価指数(CPI)など重要インフレ指標の発表を控えた警戒感に売られ、相場は下落に転じた。ハイテクは半導体のエヌビディア(NVDA)の下落も重しとなったが、金利低下に連れ買い戻され、終盤にかけプラスに回復した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均が小幅ながら続落となったことが東京市場の株価の重しとなった。また、日経平均は昨日までの続伸で780円を超す上げとなったことから、目先的な利益確定売りも出やすかった。さらに、米国のインフレ長期化が警戒される中、米国で今晩、3月の米消費者物価指数(CPI)が発表されることから、これを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあった。一方、昨日の米株式市場でダウ平均は小幅に下落したが、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数や主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3日続伸したことが、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価を支える要因となった。また、2月決算企業の本決算発表が増えており、好業績銘柄の物色意欲が高まり、株価の支えとなったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された3月の国内企業物価指数は、前年同月比0.8%上昇した。QUICKがまとめた民間予測の中央値は同0.8%上昇だった。

 セクター別では、証券商品先物、保険業、鉱業、銀行業、機械などが値下がり率上位、電気・ガス業、医薬品、不動産業、空運業、繊維製品などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、野村マイクロ、三菱重、三井物、リズム、ファーストリテ、TOWA、東京海上、ブリヂストン、トヨタ、日立、コマツ、伊藤忠、HOYAなどが下落。他方、霞ヶ関キャピタル、小林製薬、安川電、三井E&S、KOKUSAI、花王、住友鉱、ローム、三井不、ソシオネクスト、ルネサス、OLCなどが上昇している。

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