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日経平均は355円安でスタート、東エレクや楽天グループなどが下落

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;37724.47;-355.23
TOPIX;2659.95;-17.50

[寄り付き概況]

 19日の日経平均は355.23円安の37724.47円と反落して取引を開始した。前日18日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は22.07ドル高の37775.38ドル、ナスダックは81.87ポイント安の15601.50で取引を終了した。良好な雇用や製造業関連指標を好感し、寄り付き後、上昇。ダウは弱いハイテクに押され下落に転じる局面もあったが、良好な経済成長が持続可能との期待に終日底堅く推移した。一方、ナスダックは連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言などを受けた利下げ期待の後退や、半導体関連メーカーの台湾積体電路製造(TSMC)がスマホ・PC販売低迷で市場見通しを引き下げたため需要鈍化が警戒され下落した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均は小幅に反発したが、ハイテク株の比率が高いナスダック総合指数や主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が下落したことが東京市場のハイテク株や半導体関連株の株価の重しとなった。また、来週から内外主要企業の決算発表が本格化することから、これを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあった。一方、為替介入への警戒感は強いものの、外為市場で1ドル=154円50銭台と引き続き円安・ドル高水準で推移していることが東京市場で輸出株などの株価を支える要因となった。また、日経平均は昨日は4日ぶりに反発したが、先週末に比べると1400円を超す安い水準にあり、引き続き押し目狙いの買いが入りやすかったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された3月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比2.6%上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同2.6%上昇だった。

 セクター別では、精密機器、機械、金属製品、輸送用機器、電気・ガス業などが値下がり率上位、空運業、繊維製品、水産・農林業が値上がりしている。東証プライムの売買代金上位では、TOWA、東エレク、レーザーテック、スクリーンHD、ルネサス、オリンパス、アドバンテスト、ディスコ、ソシオネクスト、信越化、楽天グループ、ソフトバンクG、川崎船などが下落。他方、資生堂、アステラス薬、第一三共、富士フイルム、三菱地所、三菱商、三井物などが上昇している。

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