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前場に注目すべき3つのポイント~決算を手掛かりとした個別対応に~

25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■決算を手掛かりとした個別対応に
■パナソニック、24/3下方修正 営業利益 3600億円←4000億円
■前場の注目材料:島津製作所、中東・アフリカで「石化向け分析装置」拡販、UAE拠点を拡張

■決算を手掛かりとした個別対応に

25日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、こう着感が強まりやすい相場展開になりそうだ。24日の米国市場は、NYダウが42ドル安、ナスダックは16ポイント高だった。テキサス・インスツルメンツの決算を好感し、半導体セクターの一角に買い戻しの動きが見られた。その後、今週実施されている過去最大規模の国債入札を材料にした長期金利上昇が警戒された。シカゴ日経225先物は大阪比255円安の38185円。円相場は1ドル155円20銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。メタ・プラットフォームズは取引終了後に第1四半期決算を発表。1株利益が予想を上回ったが第2四半期の見通しが嫌気され、時間外取引で15%超の急落となった。IBMの決算を受けて8%近く下落して推移しており、ハイテクセクターへの重荷になりそうだ。国内外で主要企業の決算発表が本格化してきたことで、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいところだろう。

日経225先物はナイトセッションで一時38000円を下回る場面も見られたが、75日線水準での底堅さが見られていた。昨日の日経平均株価は、900円超の上昇で75日線を突破してきた。本日は利食いに押される格好になりそうだが、同線での底堅さが意識されてくるようだと、押し目待ち狙いの動きもみられそうである。日銀の金融政策決定会合の結果待ちとなろうが、為替市場では1ドル=155円台に突入してきており、介入に踏み切るボーダーラインとみられる水準を越えてきた。為替介入は想定されているところであり、売り込まれる局面では押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。

もっとも、25日の米国ではアルファベットとマイクロソフトの決算発表が控えている。大型テック株の決算に大きく振らされやすい需給状況であるため、短期的な売買にとどまりそうである。決算を手掛かりとした個別対応に向かわせるなか、昨夕発表の決算では、大真空、シーユーシー、フューチャー、FDK、桜ゴム、なとり、高純度化、ビープラッツ、トランスG、航空電子などが注目される。

■パナソニック、24/3下方修正 営業利益 3600億円←4000億円

パナソニックは2024年3月期業績予想の修正を発表。売上高は為替が想定よりも円安で推移したことなどにより、8兆4000億円から8兆5000億円に上方修正した。一方で、営業利益を4000億円から3600億円に下方修正している。エナジーの車載電池事業において過去の製造不具合品対応に関する引当計上があったこと、また、その他の損益として、オートモーティブの一部の事業に関連するのれん減損損失(約100億円)を計上したことや、持分法損益の悪化及び構造改革費用の増加があったため。

■前場の注目材料

・日経平均は上昇(38460.08、+907.92)
・ナスダック総合指数は上昇(15712.75、+16.11)
・1ドル=155.30-40円
・SOX指数は上昇(4526.20、+47.40)
・米国のインフレ沈静化期待
・東証による企業価値向上の要請

・島津製作所中東・アフリカで「石化向け分析装置」拡販、UAE拠点を拡張
・ニデック大型M&A照準、永守氏「1兆円規模も可能」
・マクセルAIで退職リスク予測、失調など適切に対処
・日本航空EBIT3000億円へ、鳥取社長「若い人が挑戦できる会社に」
・日立日立エナジー、変圧器増産で2300億円投資、北欧に新工場
・旭化成カナダにリチウム電池用セパレーター新工場
・IHIIHI原動機、燃料消費率データ改ざん、舶用・陸用エンジン
・三井物産米でサイバー対策参入、現地社に出資、日系照準
・デンカ三菱商事と太陽電池炭素材料で提携、品質向上・量産推進
・三菱電機FA関連攻勢、ショールーム刷新、曲線リニア搬送機器投入
・日本信号双日からインドネシア鉄道事業の第2期も受注
・日揮HD英ファンドに出資、脱炭素技術の提案強化
・ナブテスコ米に技術革新拠点
・パナソニックHD サイクルテックがリコール、電動自転車用バッテリーパック14万個回収
・NEC宇宙新興に出資、英ファンド通じ協業推進
・住友化学医療機器向け開拓、スーパーエンプラ提案
・大阪ガス韓国SKと脱炭素で共同検討、eメタン利活用など
・日本ゼオン川崎工場に共創イノベ拠点、リチウム電池材料を拡充
・住友ゴム東レと、車いす用可搬スロープで開発契約、軽量・高耐久の次世代型
・住友化学韓国に半導体薬品工場、材料研究開発拠点も新設
・三菱ケミカルG成長へ具体策、石化、脱炭素で付加価値創出
・戸田建設シェルターとOEM生産契約、木質耐火部材で

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