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メタリアル Research Memo(9):株主優待として「Metareal AI カレッジ」「オンヤク」を無償提供

■株主還元策

メタリアルの配当政策は、将来の事業展開に向けた成長投資と財務体質の強化を優先しつつ、業績成果と利益成長に応じた利益配分を行うことを基本方針としている。2021年2月期に年間6.0円の配当を実施した後は、構造改革に伴う先行投資や業績動向を踏まえ、2026年2月期まで無配としている。2027年2月期についても、M&Aをはじめとした成長投資を優先し、引き続き無配を見込んでいる。一方、経営陣は早期の復配を目指す方針を掲げており、中期計画に沿って利益水準が本格的に改善した段階で株主への利益還元を再開する考えである。

また同社は、2026年5月28日開催予定の第22回定時株主総会において、「その他資本剰余金の処分の件」を付議することを公表した。同社は2026年2月期末時点で760,943千円の繰越利益剰余金の欠損を計上しているが、本件の実施及び連結子会社からの配当受領により、現在生じている欠損額を解消する方針である。これにより、剰余金の配当や自己株式取得等の株主還元が可能となる。同社は業績のV字回復基調が鮮明となるなか、財務面においても株主還元が具体的な検討段階に入った証左と言える。

なお、同社は株主優待制度の拡充にも取り組んでおり、同社AIサービスへの理解促進を図り、長期的な株主との関係構築につなげている。具体的には、翻訳・学習コンテンツなどのAIサービス(「Metareal AI カレッジ」「オンヤク」等)を株主に無償で提供する内容となっており、2026年2月16日時点の株主優待利回りは193%となった。AIサービスを無償で体験できるという点で、株主が同社のプロダクトと経営の方向性を直接体感できる設計となっており、長期保有の株主層の醸成を意図した施策を展開している。

2026年2月末時点の株主名簿に記載又は記録された同社株式1単元(100株)以上を保有する株主に対しては、同社が従来提供していた「Metareal AI カレッジ」に加え、新たに主要サービスのひとつである「オンヤク」(議事録&翻訳AIツール、10万円相当)の体験プランが提供される。継続提供の「Metareal AI カレッジ」では、AIスペシャリスト茶圓将裕(ちゃえんまさひろ)氏の監修する法人向け「AI リスキリング」コースとして、業務効率化や生産性向上を目指す株主向けに、AIの基礎から応用までを学べる30本以上、合計10時間以上の動画コンテンツが無償で提供される。新たに追加提供される「オンヤク」2ヶ月体験プランは、Teams、Zoom及びそのほかのWeb会議システム、オフライン会議や動画にも対応したリアルタイム音声翻訳・文字起こしツールであり、100言語以上の外国語に対応している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 渡邉 俊輔)

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