クリアル
■クリアル 横田様
「CREAL PRO」のターゲットユーザーは、機関投資家をはじめとするプロの投資家や個人の富裕層です。
個人向けクラウドファンディングとの大きな違いとして、大規模な資金を調達できる点、そして高いリターンを目指せる反面、高いリスクも許容できる投資家層を対象としている点が挙げられます。
具体例として、今年3月に手掛けた淀屋橋のホテルファンド案件があります。非常に立地の良い物件であり、全体のファンド規模は200億円を超えています。1口1万円から募集する個人向けクラウドファンディングで200億円超の資金を集めるにはハードルが高いため、プロの投資家(機関投資家)の出番となります。
本案件では大成建設や中央日本土地建物が出資し、三井住友銀行をはじめとする4社でレンダー(融資元)を組むなど、プロならではのファンドを組成しました。
もう1つの違いである「リスクの許容度」に関する事例として、先ほど触れたホテル開発案件が挙げられます。
京都市東九条におけるホテル開発案件では、当社が土地を確保し、開発許可を取得した上で売却しました。その売却先が「CREAL PRO」の投資家です。具体的には松岡(事業会社)や昭和リースが出資し、中国銀行がシニアローンのノンリコースローンを提供するスキームにおいて、当社がファンドマネージャー(アセットマネージャー)としてファンドを組成しました。完成後はクラウドファンディングへの売却も見据えたプロジェクトとなっています。
まとめますと、個人投資家向けサービスとの違いは「1案件あたりの取扱金額が大きい点」と「ハイリスクな案件に対応できる点」の2点です。
●DAIBOUCHOU
なるほど。どちらかといえば「CREAL PRO」は、現時点で完成していない不動産の開発リスクを負って出資してくれる、プロの機関投資家向けのサービスという理解でよろしいでしょうか。
■クリアル 横田様
案件の100%が開発案件というわけではありませんが、個人向けクラウドファンディングでは取り扱いにくい開発案件に対応できる点は、大きな特徴と言えます。
●DAIBOUCHOU
そういった開発に伴う施工や管理などは、どの会社が担当するのでしょうか。貴社が行う形でしょうか。
■クリアル 横田様
当社がアセットマネージャーとして、適切なゼネコンの手配をはじめ、タイムマネジメントやプロジェクトマネジメントなどの統括業務を担っています。
●DAIBOUCHOU
なるほど。そうすると、プロジェクトマネジメント(PMO)を行う役割というイメージでしょうか。
■クリアル 横田様
おっしゃる通りです。
●DAIBOUCHOU
わかりました。ありがとうございます。
あと、ホテル開発についてですが、先ほど説明があった自社資本でリスクを負って開発するケースと、ファンドなどの他人資本を活用してリスクを回避するケースでは、どちらが多いのでしょうか。あわせて、ホテル市況が悪化した際のリスク回避策も教えてください。
■クリアル 横田様
先ほど少し触れましたが、当社は一義的にバランスシート(自己資本)のリスクを取る形になります。土地の取得においては迅速性が重要であるため、まずは当社で買い付けを行います。
ただし、開発の許認可取得にかかる期間は約6ヶ月程度です。許認可が得られた段階で速やかにプロの投資家向けファンドへ売却し、オフバランス(自社資産からの切り離し)を達成します。
それ以降のフェーズは全てオフバランスで展開されます。プロの投資家にとっても、建物竣工後の売却先として当社が組成するクラウドファンディングのSPC(オフバランスのファンド)が存在する構造です。
したがって、当社がバランスシート上のリスクを負うのは初期の土地取得段階のみであり、リスクの抑制を図っています。
●DAIBOUCHOU
なるほど。貴社における不動産市況のリスクは「土地を仕入れてから売却するまでの期間」であり、あとは「CREAL PRO」や「CREAL」へ売却した際にアセットマネジメントにかかわる手数料収入等を得られるかどうか、という点になるわけですね。
■クリアル 横田様
ご理解の通りでございます。
●DAIBOUCHOU
なるほど。逆に「CREAL PRO」や「CREAL」のファンドで仮に損失が発生した場合、貴社はどの程度その損失を負うのでしょうか。
■クリアル 横田様
基本的にはオフバランスされたSPC(特別目的会社)が主体となります。当社がセイムボート出資(共同出資)を行っている場合はその出資分が損失となり得ますが、それ以外において原則として当社が損失を被ることはありません。
●DAIBOUCHOU
なるほど、わかりました。土地を売却した後のリスクは比較的抑えられているということですね。
■クリアル 横田様
おっしゃる通りです。
●DAIBOUCHOU
わかりました。あと、成長鈍化傾向とはいえ増益予想を継続している一方で、株価が残念ながら下落傾向にあります。増配や自社株買いなど、株価対策についての考えをお聞かせいただけますでしょうか。
■クリアル 横田様
当社はまだ成長段階にあるスタートアップのような位置付けであると認識しています。
既存事業を含め、拡大できる余地がまだまだ存在するという手応えと自信を持っています。したがって、まずは中長期的な事業成長を遂げることが、ひいては株主の皆様への最大の還元策になると考えています。
一義的には事業の成長を重視しますが、株式相場の状況等への対応として、その他の株主還元策についてもあらゆる選択肢を検討していきます。
すでに実施している施策としては、配当の開始や自社株買いの実施について公表しています。また、株式の流動性向上を目的とした株式分割についても発表しています。
今後もタイミングを見極めつつ、機動性をもってあらゆる株主還元施策を網羅的に検討していく方針です。
●DAIBOUCHOU
なるほど。状況に応じてできる限りの株主還元や対策を行っていくという姿勢ですね。
■クリアル 横田様
その通りです。
●DAIBOUCHOU
なるほど、わかりました。ありがとうございます。今後の貴社の成長に注目させていただきます。本日はどうもありがとうございました。
■クリアル 横田様
ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
クリアル株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(6)に続く