AHCグループ
■決算説明会を受けてのFISCOアナリストコメント
・2026年11月期第2四半期(中間期)決算は、売上高が3,466百万円(前年同期比+6.4%)、営業利益が39百万円(同+75.9%)と増収増益。既存事業所・前期開設事業所の順調な推移、外食事業の食材外部販売の拡大が牽引した。予想比でも売上高はほぼ計画通り、営業利益は大幅に上振れとなっている(売上高の事前予想3,465百万円、営業利益の事前予想11百万円)。
・特筆事項として、外食関連事業では、センターネットワーク社の食材外部販売が好調で、売上高284百万円(前年同期比+26.6%)、営業利益27百万円(同+29.5%)と大幅な増収増益となっている。また、DX推進では、福祉事業に絡むAI支援記録アプリ「AI支援さん」の導入事業所数が60事業所へと急拡大し、新機能実装や生成AI活用研修の提供により現場への定着が進んでいる。さらに、福祉事業所不足という社会課題に対応する新事業として「福祉不動産開発事業」を開始し、土地取得から建設・運営事業者選定・販売までを一貫して行うことで、社会的ニーズへの貢献、事業構造の多様化、資本効率の向上という3つの価値獲得が進む可能性がある点は、注目してみておきたい。
・通期業績予想は、売上高で7,242百万円(前期比+8.7%)、営業利益で175百万円(前期比+60.9%)が予想されている。業績が上振れているものの、新規事業所の開設時期の後ろ倒しを考慮し、予想を据え置いている。事業所は年間8拠点(福祉事業6拠点、介護事業2拠点)の開設が計画されている。
・介護や障がい者支援を手掛ける類似企業と比較した場合、コロナ禍による収益悪化の影響もあり、同社の収益性、成長性の数値に特段目立った数値はない。ただ、障がい者支援が成長軌道に乗りつつある現状において、類似企業と比較して規模感の小さい同社の成長性は今後、極めて大きくなることが想像に難くない。中期業績計画(2027年11月期の売上高で7,563百万円、営業利益で330百万円)を達成した時点で、PERが少なくとも15倍の評価となった場合の時価総額は30億円程度が試算される(現在22億円)。成長スピードの加速が認識されると、それに応じたPER評価となろう。
・6月12日には、株主優待制度の導入も発表している。毎年11月末日を基準日とし、300株以上を1年以上継続保有する株主が対象となる。配当利回り1.17%と株主優待利回り3.25%の合計は4%を上回る。
AHCグループ株式会社:2026年11月期第2四半期決算説明文字起こし(2)に続く