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好調の日経平均は来週が見逃せない!SQ値1万9225.43円をキープライスに、さらなる上値追いか?

今週は日経平均株価がついに1万9000円台に乗せました。米国の雇用統計が好調だったことにより利上げがささやかれ一時落ち込む場面も見せましたが、欧州緩和で一気に上昇。さて来週の株価はどうなるのでしょうか?プロの視点を覗いてみましょう。

日経平均は3連騰で15年ぶりの高値水準!一時1万9300円台を回復!

『プロの視点。今、乗るべき銘柄が見えてくる。』より

今週の株式相場は、買い優勢の展開が続いた先週の流れから、月曜日、火曜日に利益確定売りが出たものの、水曜日に買い直されると、木曜日、金曜日と買い進まれており、利益確定売りをこなす動きを見せています。

日経平均株価は、先週末の1万8900円台から、月曜日に1万8800円台割れ、火曜日に1万8700円台割れを余儀なくされたあと、水曜日に1万8700円台を回復。木曜日に1万8900円台、金曜日には1万9200円台まで水準を切り上げてきました。

先週は、利益確定売りに押される場面がありながらも、欧州金融政策確認とともに、過剰流動性相場への期待感やドル高、米国株高を好感した買いで押し上げられていたと思います。

しかし、先週末の米国市場で確認された米雇用統計は市場予想を上回ったものの、利上げ観測の高まりとともに売り優勢の展開に。月曜日には米国株安を嫌気した売りが出ていました。

火 曜日には、外部要因改善とともに見直し買いが先行したものの、戻り売りが重しとなったほか、先物主導で後場から軟化。水曜日には外部要因悪化で売り優勢の 立ち上がりとなったものの、すでに火曜日に先行して調整していたことから、見直し買いを集めるなど、方向感を欠いた展開となっています。

た だ、木曜日には米国株が利上げ懸念でくすぶるなか、ドイツのDAX指数が過去最高値を更新するなど欧州緩和資金の流入などの思惑もあり、日経平均株価が 15年ぶりのザラ場中に1万9000円台に乗せると、金曜日には利上げ観測の遠のいた米国株が上昇した流れを引き継ぎ、日経平均株価も一段高。寄り付きで 算出されたSQ値19,225.43円を上回り、金曜日の日経平均株価終値は、前日比263.14円高の19,254.25円で引けています。

日経平均株価の終値での1万9200円台は2000年4月14日(2万0434.68円)以来、ほぼ15年ぶりの高値水準。1日の売買代金も4兆3072億 円と2007年以来の大きな相場になりました。増配や自社株買い検討と報じられたファナック<6954>のインパクトが強いとはいえ、各国中 銀の緩和スタンスから、過剰流動性相場への期待感も高まり、時価総額上位のメガバンクも好調。不動産など大型内需の関連業種の上昇も支援材料となり、日経 平均の新値追いの動きを強めています。

さて、重要イベントであったSQを通過。目先はSQ値1万9,225.43円をキープライスとして短 期過熱感や高値警戒感などと向き合っていくことになります。金曜の高値は、日経平均のボリンジャーバンド+2σ(25日)である1万9352.32円に タッチしており、目先の高値として警戒されるかもしれません。

来週は日銀金融政策決定会合、FOMCの金融政策イベントが控えています。今 週は、金融政策の思惑が相場の押し上げ要因としても働いたように、金融政策や要人発言次第では投資家心理も揺れ動く可能性を帯びる状況です。海外時間帯で ある土曜日や夜間の海外市況も考慮しなければならないでしょう。

物色傾向としては、新値追い銘柄や踏み上げの期待される信用好需給銘柄が狙い目となるところ。実態面では次期の業績変化を睨んで、本日発売の会社四季報などを参考に選別を進めていきましょう。

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『プロの視点。今、乗るべき銘柄が見えてくる。』
証券ディーラーとして20年以上、株式相場で果実を手にし続けた独自理論が相場の流れを分析。今、乗るべき銘柄が見えてきます。
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