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元銀行支店長は見た!「1億円貯めても不幸な人」の気の毒すぎる悩み=川畑明美

元銀行支店長から、お金の使い方について興味深い話を聞きました。資産1億円でもお金を使えない人と、資産が少なくてもどんどんお金を使う人がいるそうです。(『教育貧困にならないために』川畑明美)

預金を取り崩すのは誰でも怖い。安心してお金を使うならやはり…

「資産があるのにお金を使えない」悲劇

先日、書籍の著者さんが集まる会に出席しました。その中に元銀行の支店長の方がいらして、興味深かった話をシェアします。

銀行に1億円の資産を保有しているけれど、収入は年金だけのAさん。
銀行の資産は2000万円くらいだけれど、毎月30万円収入があるBさん。

ふたりの顧客を見ていると、資産は少ないけれど毎月の収入があるBさんは、とても行動的で、旅行やゴルフでドンドンお金を使うそうです。

一方、Aさんは、資産が1億円もあるのに年金の範囲内でしかお金を使いません。そして、銀行の残高を非常に気にして、預金通帳を見てはため息をつくそうです。

元銀行支店長は、Aさんのように1億円というお金があっても、人は「貯金を取り崩す」ということに抵抗があるのだと話されていました。Aさんと同じような人を何人も見てきたそうです。

一方、資産を運用しているBさんのような人は、お金を使えるのだそうです。「来月も収入がある」。その安心感でお金が使えるようになるのです。

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お金を増やすのは「行動」だけ

元支店長の話を伺って、ますます運用を教えることが大事と感じました。例え1億円があったとしても、預金を取り崩すことは恐怖なのです。

私も会社を辞めた最初の頃、それまで運用していた金融商品をドンドン利益確定して使いましたが、預貯金だったら同じように使えていたかわかりません。

「お金を増やすことができる」。この経験があるので、起業しても事業にお金を使えたし、プライベートカンパニーを作ることもできたのだと感じます。

お金を増やすことは難しいことではなく、情報を見極めて「行動できる」ことが一番大事です。

では、どのようにしたら恐怖を克服して、行動できるようになるのでしょうか。

Next: お金持ちが実践している「ネガティブ脳を変える方法」とは



ネガティブ発想は脳の性質

人間の脳は「ネガティブ」に考える性質があるのをご存じですか?

脳は、危険を回避するために、未知なものやいつもと違うことをするのを嫌う性質があります。いつもと違うことをするのを嫌うので、三日坊主は当たり前なのです。なので、意識的にポジティブに考えることが大事です。

我が家の子ども達も、「どうせ〇〇だから、ダメに決まっている」などと、口にすることがあります。大抵テスト前なのですが(笑)。そんな時は、過去にあった「ラッキーな出来事」を話すようにしています。

あなたは、ツイているから大丈夫! そんな風にマインドを変えると、ネガティブ発想から抜け出せるのです。

老後の資金が心配」と考えているのにお金を貯めることができないのは、このような脳の性質によるものなのかもしれませんね。

「習慣化」でお金持ちへの第一歩を踏み出す

ただし脳は、まったく変化しないのではありません。少しの変化は可能で、「習慣化」することで変わることができるのです。

お金を貯めることに成功できている人は、「習慣化」しているのです。私は月に3000円でも良いので、積立投資信託をすることをお勧めしています。無理のない「少しの変化」ですよね。

たった3000円でも習慣化すると貯まりますし、お金が増えるのを確認できれば増額することもできます。実際に、最初は1万円ではじめた方も翌年には2万円、そのまた翌年に3万円と投資額を大きくしている方もいらっしゃいます。

投資は、最初の一歩を踏み出すのが大変なだけなのです。一緒に投資への第一歩を踏み出してみませんか?

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教育貧困にならないために』(2017年2月25日, 4月10日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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