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カリスマ投資家レイ・ダリオがLinkedInに寄稿した「弱気論」の根拠とは?=今市太郎

「ヘッジファンドの帝王」ことレイ・ダリオ氏が、8月21日付でLinkedInに寄稿した内容が話題になりはじめています。一口に言えば、かなりの弱気論です。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2017年8月25日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

トランプ支持から一転、世界最大ヘッジファンドCEOが弱気発言

1937年との酷似性を改めて指摘

これまでもレイ・ダリオは、米国FRBがテーパリングをはじめたあたりから、時代の状況が1937年に似ているとの指摘を行ってきました。今回の寄稿でも、あらためて1937年との酷似性を持ち出してきています。

文書内では「社会の分断、政局の混乱が激化している」との指摘を行っており、当初はトランプの政策にかなり好意的で理解を示したレイ・ダリオが投資リスクの高まりを指摘しはじめたことに、市場でも警戒感が高まりつつあります。

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「当面は様子を見る」投資に慎重姿勢

社会は協調よりも戦いの可能性が強くなっており、その度合いはポピュリズムが世界を席巻した1937年当時と似ている」としているのが、今回の寄稿の肝です。かなりトランプに手厳しい発言が飛び出してきていることも気になります。

NYダウ 月足(SBI証券提供)

また民主党と共和党の対立は、生産的な議論を深めることよりも信条を掲げて戦う方向に傾斜しており、こうした意見の対立が具体的な法案の通過や政策の遂行を大きく妨げる懸念があることから、「当面は投資リスクを軽減しながら様子を見る」としている点も注目されています。

Next: いつクラッシュしてもおかしくない市場を見極めるポイント



いつクラッシュしてもおかしくない

ここのところ投資の世界で成功を収めてきた要人から、リスクの上昇を懸念する発言が相次ぎ始めています。それを読む我々はどう対処すべきなのかが、非常に大きな問題になりつつあります。

単なる警告の1つとしてそのままスルーすべきなのか、かなり深刻に受け止めて相場から避難して様子を見るべきなのかが大きな課題になります。

ですが、この9月で実に景気拡大99ヶ月目に入る米国経済は、株式相場がいつクラッシュしてもまったくおかしくないところに差し掛かっているだけに、やはり無視し得ない状況にあると言えそうです。ただ、本格的な相場の下落がやってくるのは、どうやらまだこれからの話になりそうです。

この全文をお読みになりたい方は、ぜひLinkedInの下記ページをご覧ください。
※参考:https://www.linkedin.com/pulse/principles-divide-us-might-greater-than-those-bind-together-ray-dalio

米債の金利動向を注視すべき局面

株価暴落を予知するものとしてもっとも有効と思われるのは、米債の金利動向をチェックしていくことです。

投機筋は10年債をここ10年で最大規模にまで買い進めていますから、債券相場が崩れだすと、その勢いは想像以上に早くなる可能性が高まります。

今のところはそこまでの動きにはなっていませんが、9月のFOMCを前に動きがいよいよ顕在化することも十分に考えられ、ここからは少しでも市場に変化が現れる兆候が見られるかどうかを、つぶさにチェックすることが必要になりそうです。

どうも、さまざまな材料が実に妙な形でそろい踏みする9月以降に相当なリスクがやってこようとしているようで、とにかくここからは、楽観視は捨ててかかることが重要となるのは間違いないようです。

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今市太郎の戦略的FX投資』(2017年8月25日号)より抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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