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平凡で幸せなお金持ちが「踏み台にする会社」はなぜ古くてダサいのか?=午堂登紀雄

本当に優秀な人は、どこに行っても優秀です。しかし平凡な自分、何の特技もない自分が会社で認められ、権限や収入を得るにはどうすればいいでしょうか?(『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』午堂登紀雄)

※本記事は有料メルマガ『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』2017年11月13日号を一部抜粋したものです。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:午堂登紀雄(ごどう ときお)
米国公認会計士(CPA)。1971年生まれ、岡山県出身。中央大学経済学部 国際経済学科卒。株式会社エディビジョン代表取締役。一般社団法人 事業創造支援機構代表理事。

何者にもなれない私たちが、大金を掴むためのビジネス生存戦略

平凡でも高収入を得るための3つのポイント

さほど優秀ではない自分が突き抜けるにはどうすればいい?」という質問をいただきました。これは昔に当メルマガでも書いたことがあるような記憶があるのですが、改めて考察したいと思います。

本当に優秀な人は、どこに行っても放っておいても優秀です。しかし、平凡な自分、何の特技もない自分が会社で認められ、権限や収入を手に入れるにはどうすればいいでしょうか?

そこで提案したいのが次の3つ

  1. ダサい会社やダサい部署など、注目度が低く、近年イノベーションが起きていない業界・組織で働く
  2. 新会社や新規事業部など、未完成で発展途上の組織で働く
  3. 誰もやりたがらない仕事を積極的に引き受ける

ダサいところに優秀な人材は少ない

ダサい会社やダサい部署など、人気のない仕事には、優秀な人材は集まりません。優秀な人の多くは、有名な企業や大企業、花形部署へ行きますから、競争は熾烈です。

そんな環境で厳しい出世競争に身をすり減らしても、組織の中で埋もれてしまい、昇進はおろか、昇給すら遅れをとってしまうかもしれません。

そこで、あえて人気のない中小企業や、古臭いビジネスを手がけている企業、同じ会社内でも人気のない部署を目指すのです。

一般的にこれらの会社や部署に優秀な人材は少ないですから、自分の能力がそれほど高くなくても、トップクラスの人材、エース社員になれる可能性が高くなります

すると若くして課長や部長といった管理職に抜擢され、新規事業の責任者や子会社の社長など、人気の職場ではとても経験できないことを、20代や30代で任されるチャンスが増えます。

ITベンチャーなどでも20代で役員や子会社社長というのはよくある話で、雇用が不安定なうえ安い給料に長時間労働という反面、お金では買えない貴重な「経験」を得ることができます。

私の友人にも、大企業を辞め、中小企業に転職して成功した人がいます。前職では優秀な人材がごろごろいたので、特に目立っていたわけではなかったそうですが、転職後はめきめき頭角を現し、1年後に部長、2年後に子会社の社長になり、30代半ばで年収3500万円、社用車で通勤という身分です。

Next: 不人気業界にチャンスあり! 相対的に優秀なだけでお金は稼げる



相対的に優秀になればいい

彼曰く、「僕は別に特別な能力があるわけじゃない。今の会社は人材に恵まれておらず、たまたま僕が相対的に優秀な社員になってしまっただけなんだ」とか。

もちろん、本当に能力がなければ、彼ほどにはなれないでしょうし、そもそもやる気がなければ抜擢のチャンスが来るはずもありません。

しかしこの選択が彼の人生を変えたのは間違いないでしょう。

そして実は私自身、コンビニに転職したときも、業界大手ではなく、後発で規模の小さいミニストップを選びました。

家庭的な雰囲気に惹かれたこともありますが、発展途上の企業だったからです。

当時、前職の会計事務所をクビ同然で辞めていて自信を失っていたこともあり、セブンイレブンの中途採用説明会にも参加したとき軍隊的な雰囲気を感じ、「ここではやっていけないかも」と思い、応募はやめました。

いずれにせよ、そのおかげでいろんなチャンスに恵まれたのだと思っています。

ちなみにもう15年以上も前のことなので時効だと思いますが、外資コンサルを受けたときのこと。このときは自信を取り戻していたこともあり、もっと自分を試したいと、マッキンゼーBCG(ボストンコンサルティンググループ)も受けたのですが、書類審査で落ちました。

仲介してくれたエージェント曰く、「流通業出身ではあまり優秀な人材ではないと思われたのではないか」だそう。

結局受かったのは、プライスウォーターハウスクーパースアビームコンサルティング(当時は違う名前だったと思います)、アーサー・D・リトル、あと1社、忘れましたがIT系のコンサル。

そして、やはり難易度・キャリア形成ともに戦略系が良かろうと、最終的にはアーサー・D・リトルに決定(実際、マジでしんどかったです。あまり人にはお勧めできない業界です…)。

そういえば在職中も、時々ヘッドハンターから接触があったのですが、「前職が流通業というのは本当か」と前職に確認したとか言っていました。

それほど優秀な人材がいないと思われている業種・業界だったのですね…。

Next: 発展途上の組織は「提案した者勝ち」あなたが輝く世界だ



未完成で発展途上の組織はフェアなスタート

新規部門やスタートアップ事業では、ほとんどの社員が業務に関して未熟で経験も少ないため、全員が横並びのスタートです。

伝統ある大きな組織では、仕事の進め方がほぼできあがっているので、どうしても会社から言われた仕事をこなすだけ、悪い言い方をすれば歯車にならざるをえません。

発展途上の組織では、仕事の進め方が固定されていないですから、仕事の進め方も標準となるものができていないので、会社や部門のスタンダードを作ることができます。つまり自分の提案が採用され、評価を得やすい提案した者勝ちの世界です。

これも自分自身が経験したことです。コンビニにいたとき、本部に情報企画室なる新部署ができてそこに配属になったのですが、そこで死ぬほど働いたので認められたのだと思います。

飲食店や小売店で働く場合でも「新規オープン」の店を選べば、まっさらな人間関係からスタートできるので、「出来上がったコミュニティに入っていけない」という人にも適しています。

だから私が学生時代、バイトするときも「新店スタッフ募集」という居酒屋を選んで応募していました。人見知りの私にはぴったりでした(笑)。

Next: 皆が避けたがる仕事なら、あなたにもイノベーションが起こせる



皆が避けたがる仕事なら、あなたにもイノベーションが起こせる

皆が避けたがる仕事は競合が少ない上、イノベーションも起こりにくい。つまり旧態依然としている場合が多いので、成果を出せる可能性が高まります(むろん、利権がらみで圧力がかかる可能性もありますが)。

それに、そんな仕事をしていれば――

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誰もやりたがらない仕事を引き受ける

孤独と家族

無自覚に生きることの怖さ

個人的な意見としては、「結婚は素晴らしい」

「結婚にメリットを感じられないから結婚しない」人は人間関係が浅い

自立できてない人は、同じく自立できていない異性を引き寄せる

相手に幸せにしてもらおうと思わない

運命とは、自分の内なる心の声に従い、自分自身で創っていくこと

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午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』(2017年11月13日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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