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バリ島大噴火は、誰もが無防備な「地球寒冷化」のトリガーとなるか?=浜田和幸

インドネシア・バリ島での火山噴火が大きな経済的損失をもたらしている。さらにその被害は地球規模に拡大し、世界の気候を大きく変える恐れも出てきた。(浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』浜田和幸)

※本記事は有料メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』2017年12月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

プロフィール:浜田和幸(はまだ かずゆき)
国際政治経済学者。前参議院議員。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。日本では数少ないフューチャリスト(未来予測家)としても知られる。

バリ島噴火の最悪シナリオ。地球全体が寒冷化と水害に襲われる?

足元の経済的損失だけで1660億円

ぶっちゃけ、インドネシアのバリ島での火山噴火は大きな経済的損失をもたらし、ジョコ政権にとっては頭痛のタネとなっている。

世界的なリゾート地であるバリ島には年間500万人もの外国人観光客が押し寄せていた。しかし、今回の53年ぶりのアグン山(標高3142メートル)の大噴火でバリ島の玄関口である国際空港は閉鎖。1日当たり400便超が欠航した。ホテルのキャンセルも続く。

現時点での経済的損失は1660億円に達する模様だ。

今のところ死傷者は出ていないが、1963年の噴火では1600人の命が失われた。その記憶は鮮明で、既に地元住民は10万人以上が安全地帯に避難している。

現地の専門家の見立てでは「これからさらに大きな噴火が起きる可能性が高い」とのこと。インドネシアの政府機関である国家災害管理庁(BNPB)の警告によれば、「今後数週間に渡り溶岩、火山灰、硫黄、二酸化炭素が噴き出る恐れがある」。

地球規模で被害拡大の恐れ

この影響はインドネシアに止まらない。

世界の科学者たちの観測や予測は「火山噴火が数か月間続けば、大量のガスや火山灰が大気圏に広がる。その地球に及ぼす影響は計り知れない」というもの。

最も危惧されることは、そうした火山灰の形成する帯が太陽光を反射し、「地上に太陽光が到達しなくなる」ということだろう。

そうした事態になれば、地球は温暖化から一変して寒冷化することになる。

もちろん、そうした地球寒冷化に至るには大量の火山灰が吹き上がることが前提で、今のところは予測がつかない。

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2020年にかけて「寒冷化」と「水害」が世界を襲う?

加えて、懸念されているのが噴火の影響で「降水パターンが変化」することである。実は、欧米でも中国でも温暖化対策の一環として「人工降雨技術の研究開発」にしのぎを削ってきた。

例えば、火山噴火を人工的に模倣する技術も実用が進んでいる。要は、太陽光を部分的に遮断するという発想に他ならない。

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ぶっちゃけ、1963年のアグン山の噴火では、その後1年間で地球の気温が0.1から0.2度低下した。

今回も同様の影響がありうるわけで、そうなると2018年から2020年にかけて、世界の気温は急速に低下し、水害の拡大もありうると予測される。

日本人観光客も多数訪れているバリ島での火山噴火はインドネシアのみならず全世界を飲み込むこともありうるわけで、日本としても傍観しているわけにはいかない。

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浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』(2017年12月1日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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