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ディスプレイを何枚も並べるデイトレーダーは、みんな「アレ」を監視していました

テレビなどに登場する個人投資家は、PCのディスプレイを2枚、3枚と並べていることが多いですよね。あれって何を表示させてるのか気になりませんか?今回はマネーボイス編集部が調査した中から、具体的な例を3つご紹介しましょう!

ブログ運営もこなす専業FXトレーダー・Y氏の場合

[ ディスプレイの数 = 4枚 ]

米ドル円とポンド円を主に手がける専業FXトレーダーのY氏は、4枚のディスプレイのうち3枚を取引用に、1枚をブログやツイッター更新用に使用しています。

取引用ディスプレイ3枚のうち2枚を占めるのが、各通貨ペアのチャートとプライス情報。

現在ポジションを取っている(もしくはこれから取ろうとしている)通貨ペアの、1分足、5分足、15分足、1時間足、4時間足を表示させ、お気に入りのテクニカル指標までしっかりチェック。

また他の通貨ペアも、異常な値動きがないか1分足を監視しています。同一ディスプレイ内に発注画面と口座情報を置いて、いつでも売買ができるようにしているそうです。

取引用の残り1枚には、指標結果などのヘッドラインニュースを表示。この1枚はTV画面に切り替えられるようになっていて、大事件が発生した時などはニュースをすかさずチェック可能です。

Y氏の売買回数は、多くて1日に2~3回程度。あとはひたすら市況を眺めてチャンスをうかがいつつ、残り1枚のディスプレイを使ってブログやツイッターを更新、ノウハウをまとめたり、トレーダー同士で情報交換を行っているとのことです。

ちなみにスポーツ観戦が趣味のYさん、日本代表のゲームがある日などは、相場と試合を同時に監視しているそう。「テレビは意外に重要」と力説していました。

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株式投資暦11年の専業デイトレーダー・F氏の場合

[ ディスプレイの数 = 6枚 ]

マザーズなど新興市場の個別銘柄をメインに売買する専業デイトレーダー・F氏は、合計6枚のディスプレイを使用中。

そのうち4枚は、監視リストに入れた個別銘柄の板とチャート(常時50銘柄以上)をチェックするのに活用しています。2年前から、音声読み上げソフトも併用しはじめました。

Fさんは、期待できそうな銘柄を発見しても、すぐには手を出さず、様子見するタイプ。実際に期待通りの値動きが発生したのを見てから参加するため、どうしても監視銘柄が多くなってしまうとのこと。

いったんエントリーした後の売買回数は多めだそう。1日に何回も細かく利益を抜き、回数で勝負するのがFさんのスタイルです。

それには「いま盛り上がっている銘柄」をキャッチする必要があるため、ディスプレイの1枚を使って値上がりランキングやニュース・掲示板などをリアルタイムでチェック。マザーズ指数や日経平均株価、ドル/円などの主要指標までカバーするようにしています。

残り1枚のディスプレイには、発注画面とテレビ画面を表示。「ザラ場の暇つぶしで観ているうちに、実家の母親より芸能ゴシップに詳しくなってしまった」と笑うFさんでした。

Next: 日経225先物 / FXトレーダー兼サラリーマン・M氏の場合



日経225先物 / FXトレーダー兼サラリーマン・M氏の場合

[ ディスプレイの数 = 3枚 ]

兼業サラリーマン投資家・Mさんの主戦場は、日経225先物のナイトセッションとドル円。

毎晩、会社から帰宅後に、2台のPC / 3枚のディスプレイを利用して、日経225先物ミニとドル円のデイトレードを行っています。

ディスプレイは1枚を発注・テレビ視聴用、2枚を取引用に利用中

取引用ディスプレイには、225先物ラージ・ミニの板とチャート、ドル円のチャート、NYダウ(先物含む)など海外市場のチャート、225オプションのインプライドボラティリティ(IV)が確認できるスマイルカーブなどを表示しています。

Mさん自身は、225オプションを取引しませんが、相場の方向性を考える際にIVを参考にしているそうです。

他のトレーダーに比べるとディスプレイの枚数が少なめですが、225先物とドル円だけならこれで充分とのこと。そもそも、Mさんがこの2つを取引対象に選んだのも、材料や値動きの関連性が高く、昼間、仕事をしながらでも取引しやすいからだそう。

デイトレとはいえ、ポジションを作ったあとは、利食いの指し値とストップの逆指し値を置いて放置するのがMさんのやり方。

そのため取引回数は少なく、「だいたい0時過ぎからはビール飲んで深夜アニメ観てることが多いw 相場も見てはいるけど」とのことでした。

いかがでしたでしょうか。取引対象やスタンスによって、マルチディスプレイの使い方にもいろいろあることがお分かりいただけたかと思います。

ただ、今回ご紹介した3名の投資家全員が、「ディスプレイは本当に必要に迫られてから増やすぐらいでいい」ともおっしゃっていました。初心者が、単に形から入るだけでは、儲けるのは難しいようです。まずは自分なりの取引スタイルを固める必要がありそうですね。

意外だったのは、みなさん「テレビっ子」だったこと。ワイドショー、スポーツ、アニメ…ジャンルはそれぞれ異なりますが、トレーダーの息抜きにもマルチディスプレイが活躍しているようでした。

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