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日経平均は4日ぶり反発、終値は310円高。米国株上昇を受け全面高の展開に(2/15)

本日の日経平均株価は4日ぶりに反発、310円高の2万1464円。昨晩のNYダウが253ドル高となったことを受け、東京市場も朝方から幅広い銘柄が買われました。(『ハロー!株式』)

米国株の戻り継続に期待感。日経平均株価は1週間ぶりの高値へ

今日の相場

◎日経平均:21464.98(+310.81)+1.47%
◎TOPIX:1719.27(+16.55)+0.97%
◎売買高概算:15億7111万株
◎売買代金概算:2兆9682億円
◎時価総額:638兆2846億円
◎値上り銘柄数:1393   ◎(昨年来)新高値 23
◎値下り銘柄数:606   ◎(昨年来)新安値 84
◎変わらず:66
◎騰落レシオ(25日):74.31%(前日比2.50%上昇)
◎サイコロ(日経平均):4勝8敗 ●●〇●●●〇〇●●●〇 33.3%
◎カイリ率(日経平均)25日線比 -6.76% 75日線比 -5.77%
◎為替
対ドル:106.45(前日比0.95円高)
対ユーロ:132.70(前日比0.18円高)

◎出来高上位
1.みずほ<8411> 196.3円(+2.2円)12763万株
2.三菱UFJ<8306> 772.9円(+13.8円)6668万株
3.日経Wイン<1357> 1409円(-46円)4133万株
4.東芝<6502> 315円(-3円)3083万株
5.JDI<6740> 220円(+9円)2924万株

◎売買代金上位
1.日経レバE<1570> 18310円(+540円)2022億円
2.任天堂<7974> 45840円(+1530円)1140億円
3.日経Wイン<1357> 1409円(-46円)583億円
4.ソフトBK<9984> 8789円(+14円)525億円
5.三菱UFJ<8306>772.9円(+13.8円)517億円

相場概況

本日の東京マーケットは日経平均株価が4日ぶりに上昇、310円(1.47%)高の2万1464円で取引終了です。昨晩のNYダウが253ドル高となったことを受けて東京市場も朝方から幅広い銘柄に買いが先行。13:09には上げ幅が424円となる場面がありました。特にNY市場でハイテク株が上昇したことで東京市場でも東京エレクなど半導体関連の上昇が目立ちます。

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

買い一巡後はやや上げ幅を縮小したものの、シンガポールや香港などアジア主要市場が上昇していること、またGLOBEX(シカゴ先物取引システム)で米株価指数先物が堅調となっていることで今晩のNY市場上昇への期待が高まり、引けにかけても高い水準を維持しています。売買代金は2兆9682億円、上海市場は春節で休場です。

業種別では、保険、精密、非鉄、証券、電機、機械などの上げが目立ち、一方で電力ガス、繊維、陸運、水産、石油などが下げています。

個別銘柄では、半導体関連代表格の東京エレクトロンが885円の大幅高で2万0060円と2万円台回復。昨晩のNY市場でハイテク株が大幅上昇しており、東京市場でもその流れがが波及。他にもスクリンが390円高の9150円、アドテストが98円高の2172円と値を飛ばしています。半導体シリコンウエハのSUMCOも159円高の2869円と大幅高です。

フェローテックも207円高の2559円と大幅高。17年4~12月期の営業利益が前年同期比60%増の71億円となり、大幅増益を好感した買いが入っています。半導体需要の増加で石英やセラミックなどの関連部材が好調です。

日立建機が195円高の4430円と値を飛ばしています。円相場が1ドル=106.50円前後と約1年3ヶ月ぶりの高値水準となっていますが、同社の18年3月期通期の想定為替レートは105円となっており、現状のままで推移すれば業績に大きな影響はないとの見方から下値拾いの買いが入っています。

同じく想定レートを1ドル=105円としている任天堂も1530円高の4万5840円、富士通も20.1円高の650.1円と値を飛ばしています。

その他、増配と自社株買い発表でキリンHDが177.5円高の2721.5円、アパート・マンション経営提案のシノケンが9期連続増収増益見通しと増配発表で371円高の2860円、黒鉛電極事業好調で好業績発表の昭和電工も210円高の4920円と大幅高です。

本日の新高値銘柄は、日本化学、協和キリン、三陽商会、タカラバイオ、日本電子、河合楽器、福山通運…等々です。

Next: 本日の経済指標等の結果/空売り比率



本日の経済指標等の結果

◎機械受注
17年12月の機械受注統計によりますと、企業の設備投資の先行指標として注目される「船舶・電力を除く民需」の受注額は前月比11.9%減と、予想(2.9%減)以上の落ち込みとなりました。

製造業の受注額は前月比13.3%減で2カ月連続の減少。前月大きく伸びた非製造業は7.3%減と3カ月ぶりに減少に転じています。

併せて発表された18年1~3月の「船舶・電力を除く民需」の受注額見通しは0.6%増加見込みとなっています。

◎ガソリン価格
15日時点のレギュラーガソリンの店頭価格(1リットル当りの全国平均)は前週比変わらずの144.9円と、2週連続の横ばい。水準としては15年6月22日調査時点(144.9円)以来、約2年8カ月ぶりの高値が続いています。

空売り比率

実際には手元にない株式を他の投資家や証券会社から借りて、市場で売却する取引を「空売り」(カラウリ)と言い、昨日現在で東証上場銘柄の売買代金に占める空売りの比率(空売り比率)は46.5%にまで上昇しました。※本日現在の空売り比率は44.7%。

空売り比率の過去最高値は、英国の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票を控えて警戒感が高まっていた2016年6月10日に記録した47.0%で、昨日の数値はそれに次ぐ水準です。

空売り比率は30%台で推移しているのが通常ですが、直近の大幅安を受けて上昇傾向にありました。空売り比率が上昇するということは、目先の相場下落を当て込んで下がったところで買い戻して利益を得ようとする短期志向の投資家が活発に動いている証です。

一方で、空売りは近い将来の買い戻しを伴います。空売り比率が過去最高水準にあるということは、それだけ買い戻しのエネルギーが溜まっている状態であると言えます。

空売りで儲からなくなる(相場が底堅くなる)と、相場は売り方の損失確定の買い戻しを伴い「意外高」(予想外の上昇)となるケースもあります。

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ハロー!株式』(2018年2月15日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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