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食品株はバブル状態?日本を代表する食品会社を徹底分析

日本株を外国人の目線で捉えると日本人には気がつかなかった魅力的なセクターが食品。という訳で外国人投資家の関心が高い食品株にバブル相場とも言うべき展開が見られます。
安定株の代表とも言うべきセクターである食品や薬品株の異常とも言える人気の背景を遅きに失していると言われそうですが、一度改めて考えてみたいと思います。(『億の近道』2015年8月17日号、炎のファンドマネージャー氏コラムより)

食品株バブル?相場の行方 ~明治VS森永~

まず初めに日本を代表する食品会社の株価と時価総額、今期予想経常利益、PERを掲げてみます。また、それぞれに昨年末の株価とも比較してみました。

皆さんは現在の食品株相場をバブルと見ていますか、それともバブルではないとお考えでしょうか。

株式相場は全体的には上昇トレンドを描いていますが、個別に見ますと二極化の展開が見られます。二律背反の値動きの上げ展開につくか下げ展開につくかで運用成果は大きく違ってきますが、現在の株式相場で上げ展開が顕著な食品株をどう見るのかは今後の株式運用のポイントになるのかと思います。

また、食品セクターに限らず日本には長年培われたブランドとそこで生み出されたヒット商品を抱える企業の底力が見えてきます。株式市場はそうした企業の登場を歓迎し、多くの投資家の関心を集めることになります。

日本株の強さがそうした潮流にあるとすれば今後の展開にも期待が持てることになります。バブルかそうでないかの見極めが皆さんの今後の運用にも少なからぬ影響をもたらすのではないかと考えます。

コード番号2000番から2500番台まで

1.日清製粉グループ本社<2002>

2014年末 1170円
8月17日終値 1814円
時価総額 5521億円
今期予想経常利益 243億円
PER 34.0倍

2.森永製菓<2201>

2014年末 316円
8月17日終値 723円
時価総額 1882億円
今期予想経常利益 66億円
PER 41.8倍

3.江崎グリコ<2206>

2014年末 4250円
8月17日終値 6740円
時価総額 4680億円
今期予想経常利益 162億円
PER 40.6倍

4.山崎製パン<2212>

2014年末 1488円
8月17日終値 2166円
時価総額 4771億円
今期予想経常利益 270億円
PER 50.0倍

5.カルビー<2229>

2014年末 4175円
8月17日終値 4995円
時価総額 6677円
今期予想経常利益 280億円
PER 42.2倍

6.ヤクルト<2267>

2014年末 6380円
8月17日終値 7890円
時価総額 1.30兆円
今期予想経常利益 475億円
PER 47.4

7.明治HD<2269>

2014年末 11010円
8月17日終値 20550円
時価総額 1.51兆円
今期予想経常利益 523億円
PER 36.3倍

8.日本ハム<2282>

2014年末 2638円
8月17日終値 3010円
時価総額 6140億円
今期予想経常利益 390億円
PER 22.7倍

9.アサヒGHD<2502>

2014年末 3746.5円
8月17日終値 4358.5円
時価総額 2.02兆円
今期予想経常利益 1390億円
PER 26.9倍

10.キリンHD<2503>

2014年末 1497円
8月17日終値 1836円
時価総額 1.58兆円
今期予想経常利益 1220億円
PER 27.0倍

11.宝HD<2531>

2014年末 784円
8月17日終値 941円
時価総額 2049億円
今期予想経常利益 120億円
PER 29.6倍

12.サントリー食品<2587>

2014年末 4170円
8月17日終値 5570円
時価総額 1.72兆円
今期予想経常利益 880億円
PER 41.0倍

Next: 続いてコード番号2600番台から2900番台までの企業をチェック


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コード番号2600番台から2900番台まで

1.日清オイリオ<2602>

2014年末 421円
8月17日終値 494円
時価総額 856億円
今期予想経常利益 70億円
PER 20.5倍

2.不二製油<2607>

2014年末 1538円
8月17日終値 1822円
時価総額 1596億円
今期予想経常利益 156億円
PER 15.7倍

3.キッコーマン<2801>

2014年末 2966円
8月17日終値 4355円
時価総額 9162億円
今期予想経常利益 260億円
PER 50.1倍

4.味の素<2802>

2014年末 2243円
8月17日終値 2769.5
時価総額 1.65兆円
今期予想経常利益 850億円
PER 32.8倍

5.QP<2809>

2014年末 2251円
8月17日終値 2880円
時価総額 4406億円
今期予想経常利益 262億円
PER 28.6倍

6.ハウス食品<2810>

2014年末 2084円
8月17日終値 2467円
時価総額 2535億円
今期予想経常利益 129億円
PER 28.5倍

7.カゴメ<2811>

2014年末 1828円
8月17日終値 2144円
時価総額 2136億円
今期予想経常利益 76億円
PER 53.2倍

8.ニチレイ<2871>

2014年末 547円
8月17日終値 811円
時価総額 2400億円
今期予想経常利益 180億円
PER 20.5倍

9.東洋水産<2875>

2014年末 3900円
8月17日終値 4930円
時価総額 5466億円
今期予想経常利益 290億円
PER 28.0倍

10.日清食品<2897>

2014年末 5770円
8月17日終値 6200円
時価総額 7283億円
今期予想経常利益 300億円
PER 34.2倍

11.JT<2914>

2014年末 3328円
8月17日終値  4721.5円
時価総額  9.4兆円
今期予想経常利益  5270億円(最新四季報)
PER  17.4倍

*自販機子会社売却に伴う特別利益1000億円を含めたEPSで算定

森永製菓の株価がこのところ急騰していますが、その先駆となった明治HDの株価は昨年末に比べほぼ倍化しています。
PERが50倍を超えてきた銘柄もある一方でまだPERが20倍前後に留まっている銘柄や昨年末と比べまださほど上がっていない銘柄もあります。

相場のリード役はキッコーマンや味の素、明治HD、グリコ、森永、ヤクルトなどですが、これらは既にPERが30倍~50倍となっています。
一方で、日清オイリオや日ハムなどがPER面では評価が低い状況となっています。

時価総額が最も大きなJT株は特別利益でEPSの増加が見込まれイレギュラーにPERが低くなっています。

今後も食品株人気は衰えないと見ればこの潮流についていくしかないのですが、そろそろ行き過ぎを感じる銘柄も出ていますので注意しておきたいと思います。

億の近道』(2015年8月17日号)より一部抜粋

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