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ドル基軸体制がついに崩壊!?「ニューワールドオーダーと新世界通貨」9~10月導入説の真相を追え

元石油メジャー重役で牧師のリンゼー・ウィリアムス氏が、「新世界秩序の樹立と世界通貨の導入が間近に迫っている」との衝撃的な警告を発表しました。ネットで拡散するドル基軸通貨体制崩壊のウワサの真相は?『ヤスの備忘録』連動メルマガの高島康司氏が検証します!(構成:マネボ超科学経済班)

リンゼー・ウィリアムスの新たな警告

中国経済の減速懸念などが背景となり、世界的に株価が下がっている。これと連動しているのかもしれないが、少し前の7月、グローバルエリートの計画をリークしているとされるリンゼー・ウィリアムスは、配信しているニュースレターに警告を掲載した。

以下が全文の要約的な翻訳だが、リンゼー・ウィリアムスが警告をまとめるように依頼したジェームス・ハーキンという人物が書き手である。
(出典:WARNING! Emergency Bulletin from Chaplin Lindsey Williams!


警告!リンゼー・ウィリアムスの緊急ニュース! ジェームス・ハーキン

9月にニューワールドオーダーが導入される!
10月に世界通貨が導入される!
いま世界的な金融危機の瀬戸際にいる!
すぐに行動せよ!

リンゼー・ウィリアムス牧師は、メーリングリストの登録者のためのニュースレターをまとめるように私に依頼してきた。ウィリアムス牧師はこの情報が非常に重要であるとして、次のように言っています。

「これは私が配信するニュースレターのなかでもっとも重要なものです。これで、グローバルエリートがやりたかったことがすべて実現します。地球上のあらゆる人々が影響を受けることでしょう。彼らは計画を特定の期間に実行するでしょう。この時期が正式に決まったのです」

■ニューワールドオーダーは9月に適用されます!

ローマ法王のフランシスコ1世は、9月25日に国連で「回勅」を行うと発表しました。「回勅」とはローマ法王が世界各地の司教に送るレターのことです。すべてのカトリック教徒は、これに従うことが要求されます。世界には12億人のカトリックがいます。

これはウィリアムス牧師によると、世界の指導者が集まる9月25日の「国連持続可能な開発会議」で2015年以降のアジェンダが署名される前に、ローマ法王が12億人のカトリックが従う義務のある「回勅」を行うというのです。

ウィリアムス牧師の6月のニュースレターでは、フランシスコ1世のアメリカ訪問と、バチカンの国連や「持続可能な開発会議」とのかかわりについて説明されていました。ウィリアムス師はこれを、「2015年、9月15日までに絶対にやっておかなければならないこと」という新しいDVDで解説していました。

■新しい世界通貨は10月に導入されます!

2015年10月20日、IMFは新しい世界通貨の導入を発表します。IMFは世界でもっとも強力で秘密に満ちた組織です。メンバーの188カ国の財政状況を監視しています。また、世界的な金融ルールを設定するとともに、破綻した国の救済も行っています。

2015年10月20日、IMFはドルに代わる新しい基軸通貨を宣言します。これにより何十億のドルが世界から文字どおり一日で消えます

もっとも著名な経済系ニュースレターの著者は、このように言っています。「これから始まることは、これに関連する投資を持っているかどうかにかかわらず、だれにとっても大きな脅威となるはずです。どこで休暇を過ごすのか、どこの学校で子供を教育するのかなどというような、私達の普通の生活を一変させることになるはずです。いま私達は世界的な金融崩壊の瀬戸際にいるのです」

ウィリアムス牧師は、危機的ないまの世界の状況がよく分かる記事をシェアしてくれました。彼は私に次のように言いました。「日を追うごとに一層危険になっている。人々が災いにどれほど近いところにいるのか分かっていたらよいのに。これは人間の歴史でもかつて起こったことのないくらいのことだ」。ウィリアムス師は過去40年間、これを警告してきたのです。

■ユーロ圏の金融ハルマゲドン

ギリシャ、イタリア、ポルトガル、スペインで合計120兆ドルのデリバティブがあります。これは毎日積み上がっています。

世界を悪夢に陥れるBIS規制

最近発表になった米銀行の第一四半期の決算報告では、もっと恐ろしい事態が明らかになっています。最上位5行のデリバティブ残高は247兆ドルに達しています。これは全世界のGDPの3.5倍に相当します。そして、世界の銀行すべてのデリバティブ残高は合計すると600兆ドルにもなります。

しかし、これは実際の残高の半分にも満たない額です。数年前、BIS規制は「償還期限の価値」に変更になりました。この規制変更によって実際のデリバティブ残高は半分になってしまいました。変更前の基準を適用すると、残高の総額は1京5000兆ドルにもなるはずです。デリバティブの取引が破綻すると、名目価値が全部失われるのです。この1京5000兆ドルのデリバティブの崩壊は今後数年以内にやってくるはずです。そして、金融システム全体を崩壊へと押しやります

でも、この崩壊の過程が終わる前には、金融システムを救済する最後の手段として、世界中の中央銀行はなん京ドルにも上る通貨を印刷するはずです。ウィリアムス師のウォールストリートの友人は次のように言っています。「なんとまー、これはウィリアムス師は何年も警告してきたことですね。これこそ、ギリシャのような小さな出来事が金融システム崩壊の引き金になる理由です」

■シティグループは希少金属デリバティブを心配する

シティグループの希少金属に関連したデリバティブの保有は、過去4年間で39億ドルから530億ドルに膨れ上がっています。ウィリアムス牧師は次のように言っています。「いま私達は、あまりに急速に出来事が起こっている世界に生きています。彼らはなにか大きなことを計画しています」

このニュースレターをまとめている最中にも、世界中であらゆることが起こっています。中国は大株主に6ヶ月間株の販売を禁止し、このため中国の株式市場の54%が凍結された状態です。ニューヨーク証券取引所はテクニカルなエラーのため、すべての取引ができなくなりました。マイクロソフトは7800人のリストラを実施しました。オーストリアドルは記録的に下落しています。毎日、金融崩壊を示唆するなんらかの出来事があります。いますぐ行動してください!

ニューワールドオーダーと新基軸通貨がこれから導入されるという爆弾は、行動をおこし、準備するためのよい機会になるはずです。ウィリアムス師は過去38年間、人々のためにグローバルエリートの計画をリークしてきた人です。ウィリアムス牧師のDVDを見ると、いまなにが起こっているのかよく分かるはずです。手遅れになる前に、9月から12月の変動に備えて準備しなければなりません。ウィリアムス牧師の最新DVD『2015年、9月15日までに絶対にやっておかなければならないこと』をすぐに見てください。


以上である。残念ながら、よくまとまっているとは言えない警告だ。書き手はデリバティブの残高の大きさを強調したいようだが、次の金融危機の原因がなにになるのか具体的に書いていない。

また、9月25日にニューワールドオーダーが宣言され、10月にはIMFが新基軸通貨を発表するとしているが、これはなにを根拠にした情報なのかも明らかにしていない。その意味では決してクオリティーの高い警告ではない。

Next: それでも9~10月に何かが起こる――米エリートは国外脱出済み!?


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「国連持続可能な開発会議」と法王の「回勅」

今回の警告の中でニューワールドオーダーの宣言があるとされた「国連持続可能な開発会議」は、実際に9月25日に開かれることになっている。この会議にはバチカンも参加する。この席上ローマ法王は、「回勅」を与えてニューワールドオーダーの樹立を宣言するというのがこの警告の内容だ。

しかし、法王の「回勅」が9月25日に国連で行われるというのは事実ではない。すでに法王は6月18日に「回勅」を行っている。

ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王は18日、「異常な」気候変動により地球が破壊されるのを阻止するための迅速な行動を世界各国に呼び掛け、問題を生み出した責任とそれを解決する責任を第一に負うのは富裕国だとする「回勅」を出した。
出典:ローマ法王、迅速な温暖化対策を呼び掛け 全世界に向け「回勅」 – AFPBB News

この席上、地球温暖化による破壊をくい止めるため、「スーパー国連」のようなあらゆる国家の上位に位置し、国家の行動を規制できる組織を作るべきだと提案している。この提案を、先の警告はニューワールドオーダーの宣言と勘違いしたのだろう。

アレックス・ジョーンズの6月の警告

このように見ると、この警告はよくある誤解と思い込みに基づく勘違いでしかないように見える。この警告はネットで広く拡散している。だがこれは、リンゼー・ウィリアムスによるグローバルエリートのリークに基づいた警告というよりも、ウィリアムスの一ファンが書いたものだろう。

だからといって、9月ないしは10月になにか起こるという警告は無視してはならないだろう。第334回の記事に紹介したアレックス・ジョーンズの警告には次のようにある。

非常によく知られた2人の大金持ちからの警告電話がありました。彼らは『君は10月までにアメリカを去ったほうがよい』と言うのです。(中略)彼らは、高度なレベルの人脈に内部でつながっている人々は、すでに大挙してアメリカを脱出していると言うのです

アレックス・ジョーンズは陰謀論系のジャーナリストだが、詳細な事実の検証で定評のある人物だ。決して思い込みだけのジャーナリストではない。過去の多くの警告が現実になっている。

そのように考えると、先のリンゼー・ウィリアムスの警告も注意したほうがよいのかもしれない。新しい情報があれば掲載する。

【関連】ロシアのシリア空爆で明らかになった「米軍によるイスラム国支援」

未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』(2015年8月14日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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