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複数の専門家が警告する「10月金融大崩壊説」=8月暴落は地獄の序章に過ぎないのか?

8月24日、日経平均株価は900円近く下落し今年最大の下げ幅を記録した。またニューヨークダウも一時1000ドル以上下落し、世界同時株安の様相となった。上海株価にいたってはマイナス8.64%と世界各地の市場で最大の下げ幅を記録。その後、日経やダウは値を戻しつつあるものの株価低迷は続いている。そしていま、8月暴落を的中させた複数の専門家が新たな「10月危機」を警告している。(『ヤスの備忘録』連動メルマガ・高島康司)

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「金融市場は地獄のような状態に」専門家らの警告に奇妙な共通点

市場のさらなる暴落はいつ起こるのか?

短期的には中国政府の株価上昇を狙ったカンフル剤的な刺激策の効果で先進国の相場も元に戻り、上昇することだろう。しかし、こうした上昇が一段落した後にやってくるのは、非常に深刻な状況だ。

先進国の新興国への過度の依存が明らかとなり、もはや自力で成長する力がないことが明白になる。これは金融的な虚飾が剥がされ、先進国の実体経済は成長限界にぶち当たったことがもはや隠せなくなるということを意味する。

こうした見方が一般的になると、先進国から投資資金は流出し、市場の暴落を誘発することもあながち否定できない状況になる。

NYダウ 日足 9/1大引け時点(SBI証券提供)

日経平均株価 日足 9/1大引け時点(SBI証券提供)

では、このような認識が市場の一般的な見方となり、先進国の市場が暴落する時期があるとすればそれはいつになるのだろうか?

今回の8月の市場暴落が始まる2ヶ月も前に、このようなことが起こることを匂わせていた人物がいる。陰謀論系ジャーナリストのアレックス・ジョーンズである。すでに過去の記事に詳しく紹介したが、6月21日に次のような警告を発していた。

みなさん、アレックス・ジョーンズです。緊急警告のメッセージです。本日は、2015年、6月20日、土曜日です。この特別レポートを撮影する前に、長い時間をかけて考えました。

このメッセージが様々な不協和音のかすみのなかに消えてしまわないように、みなさんは本当に注意して聞かなければなりません。私はなにかの講義をしたいので、このようなことを言っているのではないのです。

今朝、私の子供と芝生で遊んでいるときに、突然と気づいたのです。私はこの種の情報をリサーチし、強い調子で警告をしてきたのですが、この警告がなにを意味しているのか、自分でもはっきりとは認識していなかったと。

これからその情報を紹介しますが、この気づきをさらに強めることになったのは、非常によく知られた2人の大金持ちからの警告電話でした。

彼らは、「君は10月までにアメリカを去ったほうがよい」と言うのです。彼らは、私が極秘の内部情報を知っていると思ってこのような警告をしてきたようです。もちろん、ある程度はそのような情報は私も知ってますが。電話をしてきた2人はお互いに面識はありません。

私は「なにかを新しい情報をつかんだのですか?」と聞きました。すると彼らは「情報をつかむだって?君が毎日話していることだよ!」と言います。彼らは、高度なレベルの人脈に内部でつながっている人々は、すでに大挙してアメリカを脱出していると言うのです。

アレックス・ジョーンズのこの証言には、何が原因で10月に危機が発生するのか具体的な情報はなかった。アレックス・ジョーンズにも告げられていないようだ。

しかし、これとほぼ同様の内容の警告が6月から7月にかけて複数の人物から発せられている。

Next: 2016年初旬まで続く?複数の専門家が警告する「10月金融大崩壊説」


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2016年初旬まで続く?複数の専門家が警告する「10月金融大崩壊説」

その1人は、「スーパーサイクル」と呼ばれる相場の超長期トレンドを発見し、経済の動きを予測しているアナリストのラリー・エルドソンだ。7月の記事で彼は次のように言っている。

2015年10月7日、1929年から始まったスーパーサイクルは、この日に想像を絶する世界的な金融危機を引き起こす。これはアメリカ、ヨーロッパ、日本を直撃し、10億人に今後5年間、地獄のジェットコースターを体験させるだろう。これは何世代も経験することのなかった体験になる。

さらに著名なアナリストのトム・マクレランは次のように言っていた。トム・マクレランは、独自なシステムを用いたテクニカル分析で大変に定評のあるアナリストだ。今回の世界同時株安が起こる前の8月16日の発言だ。

株は8月20日から26日に最高値をつける。その後はとても醜い下落の過程が始まり、2016年の初旬まで続く。

今回の世界同時株安は8月24日に始まったので、相場の動きは基本的にこの予測通りになっている。

また、2009年に『将来大恐慌がやってくる』という本がベストセラーになったアナリストのハリー・デントは8月13日、次のように発言した。

あと1週間ほどで世界的な金融崩壊が始まるだろう。

また、2008年のリーマンショックを的中させて有名になったアナリストのジェラルド・セレンテは、8月9日、次のように発言した。

世界経済は崩壊へと向かっている。年内にも世界的に株価の崩壊が起こるだろう。

さらに、おもにロシアで活動しているアナリストのロバート・ブリッジは8月17日、次のように警告していた。

おそらく9月になると大変な状況になるだろう。実際に何が起こるのだろうか?

そして、ファンドマネージャーのエゴン・フォン・グレイツも8月15日、同じような警告を発していた。

9月から10月にかけて、世界の金融市場はそれこそ地獄のような状態になるだろう。

また、英国の大手紙『ザ・テレグラム』は、8月17日に以下のようなタイトルの記事を掲載した。

中央銀行がコントロールを失っているので、世界市場の崩壊時計は崩壊まで1分前の状況にある。

最後に、国際決済銀行(BIS)も深刻な警告をしている。24日の世界同時株安の5日前だ。

いま世界は、次の市場崩壊に対してまったく無防備な状況だ。

このように、今回の世界同時株安が始まる前から、多くのアナリストやメディアはそのような状況になることを警告していた。そして、9月から10月にかけてもっと大変な状況になるはずだという。

それはどのような状態なのだろうか?

続く。

未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』(2015年8月28日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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