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ドル円は下落トレンドに入り込むのか?~各通貨ペンタゴンチャート分析=川口一晃

米ドル/円は上昇トレンドの下落局面。上値メドは111円50銭前後を考えたい――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新の各通貨ペア分析をお届けします。(☆ペンタゴンチャート分析<為替編>

※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2018年8月20日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。

ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている

米ドル、ユーロ、豪ドル、ポンド 各通貨ペアチャート分析

米ドル/円 上値の重たい展開続く

先週のレポートでは、BDラインに注目した。堅調な展開に移行するのであれば、右肩上がりのBDラインに沿って推移していくことが求められたからだ。実際には、BDラインからやや放れてきている。また、先週言及した三角もち合いを下放れてきた可能性も出てきている。
次の注目日は9月3日前後である。

A点水準:約113円25銭
B点水準:約110円50銭
C点水準:約106円

今週のポイントは、このまま上値の重たい展開が鮮明になっていくのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
C点に注目したい。先週末にかけてC点が位置する時間帯に到達した。したがって、C点が位置する時間帯が変化日となり、新しい流れが出るのか否かがポイントになるからだ。週明け以降も下落が続くと、上値の重たい展開が鮮明になっていくことが考えられる。逆に、上昇に転じれば下げ止まりから落ち着いた動きに移行していくことが期待できるからである。

<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの下落局面である。上値の第1メドとしては111円50銭前後を考えたい。
下落トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の108円50銭を終値で割り込むことだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、110円90銭を終値で超えることである。

<現在のシナリオ>
上値の重たい展開が続いている。右肩上がりのBDラインから下放れてきている。また、A点およびB点が位置する時間帯以降より下落しているだけでなく、現ペンタゴンのど真ん中の時間帯からの下落も続いているからである。

<第2シナリオ>
下げ止まりから落ち着いた動きになる可能性も残っている。C点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性がある。また、下値支持線CDラインが控えているからである。

ユーロ/米ドル 下げ止まるのか

先週のレポートでは、B点に注目した。B点に注目した。B点が位置する時間帯を通過することでB点の位置が変化日となり流れが変わるのか否かがポイントになったからだ。実際には、B点が位置する時間帯を境に上昇に転じている。
次の注目日は8月28日前後である。

A点水準:約1.17ドル
B点水準:約1.125ドル

今週のポイントは、下げ止まることが出来るのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
BCラインに注目したい。現在、右肩上がりのBCラインの上方を推移している。したがって、下げ止まるのであれば、少なくともこのBCラインを割り込むことなく推移していくことが必要となるからだ。逆に、BCラインを割り込んでしまうと、安値更新を含めて弱気が広がることになろう。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面である。下値のメドとしては1.12ドル前後を考えたい。
上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の1.2ドルを終値で超えることだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、1.15ドルを終値で超えることである。

<現在のシナリオ>
軟調な展開が続いている。A点以降、大きく下落。しかも1.17ドル前後でのもち合いを下放れているからだ。

<第2シナリオ>
下げ止まりから落ち着いた動きになる可能性が出てきた。上値抵抗線として存在していたABラインを超えてきた。また、下値支持線BCラインの上方を推移している。そして、B点が位置する時間帯以降、上昇に転じているからである。

Next: ユーロ/円 流れが変わるのか | 豪ドル/円 下げ止まったか



ユーロ/円 流れが変わるのか

先週のレポートでは、ACラインに注目した。下げ止まるのであれば、右肩上がりのACラインを維持することが求められたからだ。実際には、ACラインを割り込んだものの、割り込んでからは下がることなく横這いに推移している。
次の注目日は8月22日前後である。

A点水準:約123円25銭
C点水準:約128円

今週のポイントは、下げ止まりから落ち着いた動きになるのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
C点に注目したい。週明けにC点が位置する時間帯を通過する。したがって、C点が位置する時間帯が変化日となり新しい流れが出るのか否かがポイントになるからだ。なお、下げ止まりから落ち着いた動きになるのであれば、早々に上値抵抗線CDラインを超えていくことが求められる。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面である。下値の第1メドとしては124円50銭前後を考えたい。
上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の129円50銭を終値で超えることだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、127円60銭を終値で超えることである。

<現在のシナリオ>
上値の重たい展開が続いている。下値支持線と期待されたACラインを割り込んできている。上値抵抗線CDラインが控えているからだ。

<第2シナリオ>
下げ止まりから落ち着いた動きになる可能性も出てきた。B点が位置する時間帯以降、下ヒゲの長いローソク足を示現しながら横這いとなっている。また、C点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性がある。そして、p点水準の下値の節目にも接近しているからである。

豪ドル/円 下げ止まったか

先週のレポートでは、B点に注目した。B点が位置する時間帯に到達したことで、流れが変わるのか否かがポイントになったからだ。実際には値を下げることなく、同事線が複数本出現した後に陽線が出現している。
次の注目日は8月29日前後である。

A点水準:約84円50銭
B点水準:約76円50銭
D点水準:約80円

今週のポイントは、下げ止まりから落ち着いた動きになるのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
ADラインに注目したい。下げ止まりから落ち着いた動きになるには、上値抵抗線として存在しているADラインを超えていくことが求められるからだ。超えることが出来ないとBDラインを試すことになろう。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面である。下値の第1メドとしては79円50銭前後を考えたい。
上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の85円50銭を終値で超えることだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、81円50銭を終値で超えることである。

<現在のシナリオ>
上値の重たい展開が続いている。上値抵抗線ADラインが存在している。また、A点が位置している時間帯以降も下落が続いているからである。

<第2シナリオ>
下げ止まりから落ち着いた動きになる可能性が出てきた。下値支持線BDラインが存在している。また、B点が位置する時間帯を通過以降、横這いとなっている。しかも、C点が位置する時間帯に陽線が出現しているからである。

Next: ポンド/円 軟調な展開が続く



ポンド/円 軟調な展開が続く

先週のレポートでは、BCラインに注目した。右肩上がりで下値支持線となることが期待されたからだ。実際には、BCラインで下げ止まることなく、軟調な展開が続いている。
次の注目日は8月27日前後である。

A点水準:約148円
B点水準:約138円
C点水準:約142円

今週のポイントは、軟調な展開は続くのかということである。

<あくまでも個人的見解>
CDラインに注目したい。下げ止まりから落ち着いた動きになるには、右肩下がりで上値抵抗線となっているCDラインを超えていくことが求められるからだ。CDラインを超えることが出来れば、右肩上がりのCEラインに引き寄せられるのが理想である。逆に、CDラインに絡みながらの動きが続くのであれば、D点水準を試すことが考えられる。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面である。下値の第1メドとしては139円50銭前後を考えたい。
上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の150円を終値で超えることだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、142円90銭を終値で超えることである。

<現在のシナリオ>
軟調な展開が続いている。下値支持線BCラインを割り込んでしまった。また、右肩下がりのACDラインの下方をACDラインに沿って推移をしている。そして、C点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過した後も上値の重たい展開が続いているからである。

<第2シナリオ>
下げ止まりから落ち着いた動きになる可能性も残っている。C点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過した後に値は上昇していないのだが、陽線が出現し、先週末には同事線が出現しているからである。すなわち、流れが変わる可能性があるということだ。

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※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2018年8月20日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。

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