米ドル/円は上昇トレンドの下落局面。上値メドは112円前後を考えたい――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新の各通貨ペア分析をお届けします。(☆ペンタゴンチャート分析<為替編>)
※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2018年9月9日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。
ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている
米ドル、ユーロ、豪ドル、ポンド 各通貨ペアチャート分析
米ドル/円 流れが変わったのか
先週のレポートでは、B点に注目した。B点が位置する時間帯を通過することで、流れが変わるのか否かがポイントになったからだ。実際には、B点を通過した後も横這いの動きだったのだが、BCラインに到達した直後より値を下げてきている。
次の注目日は9月13日前後である。
A点水準:約106円
B点水準:約113円25銭
C点水準:約108円50銭
今週のポイントは、流れが変わり、上値の重たい展開が鮮明になるのかということである。
<あくまでも個人的見解>
BDラインに注目したい。再度、堅調な展開に移行するには上値抵抗線として控えているBDラインを超えていくことが求められるからだ。BDラインを超えることができない限り、基本的に上値の重たい展開が続くと考えられる。
<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの下落局面である。上値の第1メドとしては112円前後を考えたい。
下落トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の108円50銭を終値で割り込むことだ。
<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、111円20銭を終値で超えることである。
<現在のシナリオ>
上値の重たい展開になっている。上値抵抗線BCラインに沿って推移をしている。また、BCラインを超えてもBDラインが控えている。そして、ほぼB点が位置する時間帯を通過した後より下落に転じているからである。
<第2シナリオ>
堅調な展開に戻る可能性も残っている。C点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性がある。また、p点水準の下値の節目が存在しているからである。
ユーロ/米ドル 節目が効いている
先週のレポートでは、BEラインに注目した。節目の水準でもあるBEラインを超えることが出来るのか否かがポイントになったからだ。実際には、上値の節目であるBEラインを超えることはなく、下落に転じている。
次の注目日は9月13日前後である。
B点水準:約1.17ドル
C点水準:約1.125ドル
今週のポイントは、このまま上値の重たい展開が鮮明になるなかということである。
<あくまでも個人的見解>
DEラインに注目したい。下げ止まりから再び堅調な展開に移行するのであれば、右肩上がりのDEラインが下値支持線になることが求められるからだ。
<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面である。下値のメドとしては1.13ドル前後を考えたい。
上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の1.2ドルを終値で超えることだ。
<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジションに転換した。
買いポジションへの変更は、1.165ドル を終値で超えることである。
<現在のシナリオ>
上値の重たい展開となっている。節目水準でも上値抵抗線BEラインを超えることが出来なかった。また、下値支持線と期待されたCEラインを割り込んできた。そして、D点が位置する時間帯より下落が続いている。
<第2シナリオ>
再び、堅調な展開に移行する可能性も残っている。下値支持線DEラインが存在している。また、C点以降、右肩上がりの反発が続いているからである。
Next: ユーロ/円 上値の重たい展開に | 豪ドル/円 軟調な展開が続く
ユーロ/円 上値の重たい展開に
先週のレポートでは、下値支持線として期待されたACラインを維持することが出来るのか否かがポイントになったからだ。実際には、ACラインを割り込み、上値の重たい展開に移行した。
次の注目日は9月11日前後である。
A点水準:約128円
B点水準:約123円25銭
C点水準:約131円
今週のポイントは、上値の重たい展開が続くのか否かということである。
<あくまでも個人的見解>
C点に注目したい。週明けにペンタゴンのど真ん中の時間帯にあたるC点を通過することから、C点を通過することで新しい流れが出るのか否かがポイントになるからだ。上値の重たいが続くのであれは、安値を試す動きになろう。逆に、下げ止まるのであれば、CDラインを超えてC点水準を窺う動きが期待できよう。
<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの下落局面である。上値の第1メドとしては130円前後を考えたい。
下落トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の127円50銭を終値で割り込むことだ。
<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、129円60銭を終値で超えることである。
<現在のシナリオ>
上値の重たい展開が続いている。下値支持線ACラインを割り込んできた。ほぼB点が位置する時間帯を通過した直後より下落が続いている。そして、上値抵抗線CDラインが控えているからである。
<第2シナリオ>
堅調な展開に移行する可能性も残っている。C点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性があるからだ。
豪ドル/円 軟調な展開が続く
先週のレポートでは、ADラインが下値支持線になるのか否かに注目した。下げ止まりから堅調な展開に移行するのであれば、ADラインに絡んだ動きになると考えられた。逆に、ADラインを割り込んでくると、上値の重たい展開が鮮明となり下値不安が広がることが考えられたからだ。実際には、ADラインを割り込み、ACラインに沿って推移している。
次の注目日は9月10日前後である。
A点水準:約80円
C点水準:約76円50銭
D点水準:約84円50銭
今週のポイントは、このまま軟調な展開は続くのかということである。
<あくまでも個人的見解>
B点に注目したい。週明けにB点が位置する時間帯を通過する。したがって、B点が位置する時間帯が変化日となり、下げ止まりから落ち着いた動きになるのか、それとも軟調な展開が続くのかがポイントになるからだ。
<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面である。下値の第1メドとしては77円50銭前後を考えたい。
上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の85円50銭を終値で超えることだ。
<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、80円60銭を終値で割り込むことである。
<現在のシナリオ>
軟調な展開が続いている。下値支持線ADラインを割り込んでしまった。A点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯以降、下落が続いている。そして、右肩下がりのACラインに沿って推移しているからである。
<第2シナリオ>
下げ止まりから落ち着いた動きになる可能性もある。B点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性がある。また、下値支持線CDラインも控えているからだ。
Next: ポンド/円 上値は重たくなる
ポンド/円 上値は重たくなる
先週のレポートでは、BCラインに注目した。BCラインを割り込むことなく推移することが出来れば、堅調な展開を維持することになると期待できたからだ。実際には、BCランを割り込み上値の重たい展開に移行した。
次の注目日は9月10日前後である。
A点水準:約142円
B点水準:約138円
C点水準:約148円
今週のポイントは、このまま上値の重たい展開が鮮明になっていくのかということである。
<あくまでも個人的見解>
C点に注目したい。週明け早々にC点が位置する時間帯を通過する。したがって、C点が位置する時間帯を通過することで、流れが変わるのか否かがポイントになるからだ。そして、下げ止まるのであれば、上値抵抗線CDラインを超えていくことが求められる。
<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面である。下値の第1メドとしては141円前後を考えたい。
上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の150円を終値で超えることだ。
<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、144円20銭を終値で超えることである。
<現在のシナリオ>
上値の重たい展開になっている。下値支持線と期待されたBCラインを割り込んだ。また、B点が位置する時間帯以降、下落が続いている。そして、上値抵抗線CDラインが控えているからだ。
<第2シナリオ>
下げ止まりから堅調な展開に移行する可能性も残っている。C点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性がある。しかも、C点が位置する時間帯にかけて同事線に近いローソク足が出現しているからである。
※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2018年9月9日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。
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