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ドル円は反発上昇から高値を窺うか?〜各通貨ペンタゴンチャート分析=川口一晃

米ドル/円は上昇トレンドの上昇局面。今週のポイントは、反発上昇から高値を窺うのかということである――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新の各通貨ペア分析をお届けします。(☆ペンタゴンチャート分析<為替編>

※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2018年11月4日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。

ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている

米ドル、ユーロ、豪ドル、ポンド 各通貨ペアチャート分析

米ドル/円 高値を狙うのか

先週のレポートでは、A点に注目した。A点が位置する時間帯を通過することで、新しい流れが出るのか否かがポイントになったからだ。実際には、A点が位置する時間帯を通過した直後より反発に転じ、ABラインおよびACラインを超えてADラインに到達した。
次の注目日は11月13日前後である。

A点水準:約113円25銭

今週のポイントは、反発上昇から高値を窺うのかということである。

<あくまでも個人的見解>
ADラインに注目したい。一つの節目の水準であるADラインを超えることが出来るのか否かがポイントになるからだ。超えることが出来れば、高値を窺う動きになっていこう。ただし、AEラインを超えると「時間の逆行」が生じることになる。したがって、上値は限定的ではあろう。逆に、ADラインを超えることが出来ないと右肩下がりのACラインに沿った展開が考えられる。

<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの上昇局面である。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、買いポジション。
売りポジションへの変更は、112円20銭を終値で割り込むことである。

<現在のシナリオ>
底堅い動きが続いている。A点が位置する時間帯を通過した直後より反発上昇している。上値抵抗線ABラインおよびACラインを超えてきているからだ。

<第2シナリオ>
再び上値が重たくなる可能性もある。上値抵抗線ADラインが存在している。また、ADラインを超えたとしても上値抵抗線AEラインが控えているからだ。

ユーロ/米ドル 下げ止まったのか

先週のレポートでは、B点に注目した。B点が位置する時間帯が変化日となり、下げ止まることが出来るのか否かがポイントになったからだ。実際には、B点が位置する時間帯に安値を示現し、その後反発に転じている。
次の注目日は11月9日前後である。

A点水準:約1.13ドル
B点水準:約1.10ドル
C点水準:約1.17ドル

今週のポイントは、このまま上昇し続けることが出来るのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
BCラインに注目したい。下げ止まりから反発上昇が続くのであれば、右肩上がりの存在しているBCラインが下値支持線となることが考えられるからだ。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面である。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、1.145ドルを終値で超えることである。

<現在のシナリオ>
基本的には上値の重たい展開が続いている。上値抵抗線ACラインが存在している。また、p点が位置する下値を下回る弱さを見せている。そして、先週末には同事線が出現しているからである。

<第2シナリオ>
堅調な展開に移行する可能性が出てきている。下値支持線BCラインに沿って推移をしている。また、B点が位置する時間帯が変化日となり上昇に転じているからである。

Next: ユーロ/円 流れが変わったか | 豪ドル/円 上昇に転じる



ユーロ/円 流れが変わったか

先週のレポートでは、B点に注目した。B点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わるのか否か、すなわち下げ止まることが出来るのか否かがポイントになったからだ。実際には、B点が位置する時間帯以降、陽線が続き上昇に転じている。
次の注目日は11月12日前後である。

A点水準:約135円50銭
B点水準:約123円
C点水準:約130円50銭

今週のポイントは、このまま堅調な展開が続くのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
BCラインに注目したい。下げ止まりから堅調な展開が鮮明になっていくのであれば、右肩上がりのBCラインに沿って推移していくことが期待されるからだ。逆に、BCラインを割り込んでしまうと弱気が広がり下値を試す動きになっていこう。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの上昇局面である。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、買いポジション。
売りポジションへの変更は、128円を終値で割り込むことである。

<現在のシナリオ>
底堅い展開が続く可能性がある。下値支持線BCラインの上方を推移している。また、B点が位置する時間帯以降、上昇が続いているからである。

<第2シナリオ>
軟調な展開に戻る可能性も残っている。上値抵抗線ACラインが存在していることから、上値は限定的と考えることができるからだ。

豪ドル/円 上昇に転じる

先週のレポートでは、B点に注目した。B点が位置する時間帯を通過することで新しい流れが出るのか否かがポイントになったからだ。実際には、B点が位置する時間帯より上昇に転じ、右肩上がりのBCラインに沿って上昇している。
次の注目日は11月6日前後である。

A点水準:約84円50銭
B点水準:約80円
D点水準:77円

今週のポイントは、このまま上昇が続くのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
C点に注目したい。週明けにC点が位置する時間帯を通過する。したがって、C点の時間的位置が変化日となり流れが変わるのか、それとも今の流れが加速するのかがポイントになる。流れが変わるのであれば、BDラインを意識した動きになっていくことが考えられる。逆に、加速が付くのであれば、CEラインを窺う動きにつながっていこう。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの上昇局面である。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、買いポジション。
売りポジションへの変更は、79円85銭を終値で割り込むことである。

<現在のシナリオ>
堅調な展開となっている。上値抵抗線として存在していたABDラインを超えてきた。また、B点が位置する時間帯が変化日となり上昇に転じている。そして、右肩上がりのBCラインに沿って推移しているからだ。

<第2シナリオ>
上値の重たい展開に戻る可能性も残っている。C点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性がある。また、先週末のローソク足の上ヒゲが長くなっているからである。

Next: ポンド/円 節目に接近



ポンド/円 節目に接近

先週のレポートでは、BDラインに注目した。右肩上がりのBDラインが下値支持線になり下げ止まるのか否かがポイントになったからだ。実際には、BDラインに到達することなくC点が位置する時間帯より上昇に転じている。
次の注目日は11月6日前後である。

A点水準:約142円
B点水準:約138円
C点水準:約48円

今週のポイントは、このまま反発が続き、節目を窺う動きになるのかということである。

<あくまでも個人的見解>
CEラインに注目したい。節目を窺う動きになるのであれば、CEラインに引き寄せられる動きになっていくことが求められるからだ。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの上昇局面である。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、買いポジション。
売りポジションへの変更は、145円を終値で割り込むことである。

<現在のシナリオ>
底堅い動きが続いている。上値抵抗線CDラインを超えてきている。また、C点が位置する時間帯を以降、上昇に転じている。右肩上がりの下値支持線DEラインも控えているからだ。

<第2シナリオ>
再び上値の重たい展開に戻る可能性は残っている。上値抵抗線CEラインが存在している。また、D点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性があるからだ。

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