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日経平均は昨晩のNY安を受けて安値で始まり、2営業日ぶりの反落(11/15)

本日の日経平均株価は、42円安の2万1,803円。NY安を受けて一時232円安と低く始まったものの、上海などアジア主要市場の上昇が買いを誘い小幅反落で終了しました。(『ハロー!株式』)

先週は海外投資家が2週連続の買い越し、このまま継続するか

相場概況

本日の東京マーケットは日経平均株価が42円(0.20%)安の2万1,803円で取引終了です。

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

昨晩のNYダウが205ドル安となったことを受けて東京市場も朝方から売りが先行、9:05には下げ幅が232円となる場面がありました。ただ、売り一巡後は先高期待からの押し目買いが入り、また上海などアジア主要市場が上昇していることも買いを誘い、下げ幅を縮小しています。売買代金は2兆3409億円、上海総合指数は35ポイント(1.3%)高の2,668です。

NYダウ 日足(SBI証券提供)

業種別では、ゴム、サービス、電力ガス、金属、陸運、不動産などが高く、一方で銀行、保険、証券、海運、石油、自動車などが下げています。

個別銘柄では、日本郵政が10円高の1,371円と小幅高ながら連日で値を上げて年初来高値更新。19年3月期の純利益を従来計画から500億円上方修正し、好感した買いが入っています。日本郵便の宅配便「ゆうパック」などの収益が拡大しています。

東証2部の東芝が3日連続高、140円高の3,975円となっています。本日も400万株近い自社株買いをしていますが、自社株買いの上限約1億5,000万株にほど遠く、今後も自社株買いが続くことによる需給改善・引き締まりを期待した買いが入っています。

金属加工機械で国内首位級のアマダHDが123円高の1,197円と大幅高。昨日に1,000万株を上限とする自社株買いと同数の自己株式の消却を発表。加えて期末配当を従来計画から2円引き上げ23円とすることも発表しており、株主還元強化を好感した買いが入っています。

その他、「銀のさら」「釜寅」など調理済み食材宅配事業を全国展開するライドオンエクスプレスHDが決算発表をきっかけにストップ高で300円高の1,584円、工場用の搬送機器メーカーのキトーも好業績発表で294円高の2,046円、東京電力HDが17円高の647円と昨年来高値更新。

安倍首相とプーチン大統領の首脳会談でロシアへの国際輸送に強みを持つ東海運が関連銘柄として25円高の328円と8%を超す大幅高、エレベーター保守・保全のジャパンエレベーターが好業績と増配を背景に24円高の2,136円と上値追いの展開継続です。

本日の新高値銘柄は、チェンジ、日本郵政、キャリアインデックス、ジャパンエレベータ、東京電力…等々です。

今日の相場

◎日経平均:21803.62(-42.86)▼0.20%
◎TOPIX:1638.97(-2.29)▼0.14%
◎売買高概算:15億0054万株
◎売買代金概算:2兆3409億円
◎時価総額:608兆7800億円
◎値上り銘柄数:1111   ◎(年初来)新高値:7
◎値下り銘柄数:911   ◎(年初来)新安値:154
◎変わらず:89
◎騰落レシオ(25日):89.61%(前日比7.37%上昇)
◎サイコロ(日経平均):6勝6敗 〇●〇●〇●〇●〇●〇● 50.0%
◎カイリ率(日経平均):25日線比 -1.21% 75日線比 -3.72%
◎為替
対 ド ル:113.53(前日比0.36円高)
対ユーロ:128.78(前日比0.17円安)

◎出来高上位
1.みずほ<8411> 191.8円(-3.4円)15,203万株
2.三菱UFJ<8306>654.9円(-21.4円)10975万株
3.スルガ銀<8358>589円(+51円) 4,180万株
4.JDI  <6740> 86円(-9円) 3,349万株
5.日経Wイン<1357>1,216円(+ 2円) ,2513万株

◎売買代金上位
1.日経レバE<1570>18,960円(-70円) 1,261億円
2.ソフトBK<9984> 9,109円(-253円)  961億円
3.三菱UFJ<8306>  654.9円(-21.4円)  719億円
4.三井住友<8316> 4,295円(-135円)  442億円
5.東芝  <6502> 3,975円(+140円)  400億円

Next: 本日の経済指標等の結果:中国の主要都市住宅価格・投資部門売買動向ほか



本日の経済指標等の結果

◎中国の主要都市住宅価格

中国主要70都市の10月の新築住宅価格は前月に比べ平均で1.0%上昇し、前月の伸び(0.9%)を上回りました。前年度月比は8.6%上昇と、9月の7.9%上昇から伸びが加速しています。

主要70都市のうち、新築住宅価格が前月から上昇したのは65都市で、9月の64都市から1都市増加しました。

◎マンション市場動向

10月の首都圏の新築マンション発売戸数は前年同月比2.8%増で2カ月連続の増加。契約率は67.5%と前月(66.5%)から上昇しましたが、好不調の目安とされる70%を7カ月連続で下回っています。

1戸当たり平均価格は前年同月比360万円(6.4%)アップの5,946万円、平米単価は前年比7.8万円(9.6%)アップの88.9万円となっています。

◎対内証券投資・株式(財務省集計)

※カッコ内は前週の動向

11月4日~11月10日
海外投資家 +3609億円(+1074億円) 2週連続買い越し

◎投資部門別の売買状況(東証集計)

※カッコ内は前週の動向

11月第1週(11月5日~9日、日経平均6円上昇・週間)
個人投資家 -1776億円(-1,662億円) 2週連続売り越し
海外投資家 +2440億円(+ 262億円) 2週連続買い越し
事業法人  +1101億円(+ 446億円) 5週連続買い越し
信託銀行  -1358億円(+1,425億円) 4週ぶり売り越し

※個人の取引別動向は、現金が差し引き1757億円の売り越し、信用取引は差し引き19億円の売り越しとなっています。

※投資部門別売買状況で「事業法人」は企業の自社株買い等、「信託銀行」は年金資金等の売買動向を反映しています。

※海外投資家の売買状況の推移は下記にてご確認いただけます。
 (週間)→ http://www.aqua-inter.com/hint/w_data.html#weekly

Next: 寒くなるとチェックされやすい「ウィンター・ストック」銘柄



ウィンター・ストック

暑くなれば売上増が期待される銘柄群「サマー・ストック」がありますように、寒くなると物色されやすい銘柄群「ウィンター・ストック」があります。

たとえば、雪が降れば冬用(スタッドレス)タイヤの需要が高まるため、ブリヂストンや横浜ゴム、住友ゴムといったタイヤメーカーや、オートバックスやイエローハットなどの自動車用品関連銘柄に注目が集まりやすくなります。

また、積雪で除雪が必要になれば、ショベルで5割のシェアを持つ浅香工のほか、DCM、アークランド、コメリ、ジョイフル本田などのホームセンターも顧客の増加が期待できます。

トクヤマやセントラル硝子が製造する、道路などの融雪剤として使われる塩化カルシウム(塩カル)、エステーやオカモトなどの携帯用カイロも需要が伸び、コロナやダイニチ工業などの石油ファンヒーター、暖房家電も売上げ増加が期待できます。

コートや防寒肌着などの冬物衣料を販売する小売店、素材メーカーなど。冬と言えば鍋というわけでホクトやエバラ食品、キッコーマンなど。中華まんの井村屋やコンビニなど。その他、冬関連といえば、クリスマス関連やインフルエンザ関連、ウィンタースポーツ関連などとも重複します。

今年はエルニーニョの発生でおよそ2年ぶりの暖冬になる見通しですが、上記のような関連付けを行っておけばどこかのタイミングでいずれ役立ちます。

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ハロー!株式』(2018年11月15日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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