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セリングクライマックスとなるか?日経平均は一時704円で年初来安値更新(12/20)=山本伸一

きょうの日経平均株価は595円安の暴落。一時704円安で年初来安値を更新しました。円高推移で後場一段安し、日米金融政策確認後に軟化して終了しています。(『株とまとの「株式投資戦略」』山本伸一)

日経平均は600円近い大幅続落。きょうの値動きまとめ

米国市場はFOMCの利上げ実施で急落、それを受けて日本も全市場下落

昨晩の米国市場は急反落。FOMC政策声明で利上げ実施、来年の利上げ実施予定も3回から2回とするも1回のコンセンサスを上回り、株安につながっています。

NYダウ 日足(SBI証券提供)

ダウ平均株価は、前営業日比351.98ドル安の23,323.66ドル。ナスダック総合指数は147.08ポイント安の6,636.83ポイントで取引を終えました。

為替相場では利上げ実施、コンセンサスを上回る利上げペースでドルが強含んでいます。

日経平均 日足(SBI証券提供)

東京市場は米国金融政策確認後の米国株安を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は20,779円の続落スタートとなっています。寄り付き後は、ドル堅調で日経平均株価も節目20800円台での攻防が確認されたものの、前引け前に節目を割り込むと下げ幅を広げました。

昼休みの日銀金融政策で現状維持が伝わり、円高推移とともに日経平均株価も後場一段安。下げ幅は600円超えで年初来安値を更新してきています。

日経平均株価終値は、595.34円安の20,392.58円。東証1部の売買代金は概算で3兆43億円。東証1部の売買高は概算で18億2122万株。値上がり銘柄は74(3%)に対し、値下がりは2047(96%)、変わらずは9(0%)となりました。

Next: 大きく買われた個別銘柄は?セクター別、新興市場も解説も



大きく買われた個別銘柄は?

日経平均株価の3日続落とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンクグループ<9984>、ファナック<6954>、東京エレクトロン<8035>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>などが下落。指数を押し下げています。

中核銘柄のトヨタ<7203>、NTT<9432>、イオン<8267>、キヤノン<7751>、ソニー<6758>、リクルートホールディングス<6098>なども売られました。

売買代金上位では、新規上場のソフトバンク<9434>が商いを伴って堅調。武田薬品<4502>、インバース型ETFの日経ダブルインバース<1357>などが賑わっています。

セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に海運、証券商品、倉庫運輸、機械、電気機器、ガラス土石、非鉄、金属製品、繊維製品、情報通信、その他金融、鉄鋼、建設などが並びました。

一方、値上がりは電気ガスの1業種に限られています。

新興市場では、テクノスデータ<7046>、ブライトパス<4594>、ワイエスフード<3358>、モーニングスター<4765>などが賑わっています。

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株とまとの「株式投資戦略」』(2018年12月20日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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