FOMC、米1月雇用統計と重要イベントを控えた今週の為替動向は?米ドル/円は上昇トレンドの上昇局面、売りポジションへの転換は109円を終値で割り込むこと――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新の各通貨ペア分析をお届けします。(☆ペンタゴンチャート分析<為替編>)
※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2019年1月27日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。
ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている
米ドル、ユーロ、豪ドル、ポンド 各通貨ペアチャート分析
米ドル/円 新しい流れが出るのか
先週のレポートでは、ABラインに注目した。ペンタゴンが真横に描き足される場合、超えていくライン、ABラインに到達すると流れが変わる可能性があるからだ。実際には、ACラインを超えると上昇も止まり、横這いとなっている。
次の注目日は1月28日前後である。
A点水準:約106円
B点水準:約113円25銭
C点水準:約108円75銭
今週のポイントは、新しい流れが出るのか否かということである。
<あくまでも個人的見解>
B点に注目したい。週明けにB点が位置する時間帯を通過する。したがって、B点が位置する時間帯が変化日となり、新しい流れが出るのか否かがポイントになるからだ。堅調な展開が維持されるのであれば、終値として110円台に乗せていくことが考えられる。逆に、上値の重たい展開に移行するのであれば、ACラインを意識した動きになっていこう。
<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの上昇局面である。
<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、買いポジション。
売りポジションへの変更は、109円を終値で割り込むことである。
<現在のシナリオ>
A点が位置する時間帯以降、上昇が続いている。また、真横のペンタゴンに中に入った後も値を下げずに推移していることから、底堅い動きが続くことが考えられる。
<第2シナリオ>
流れが変わる可能性が出てきた。B点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わることが考えられるからだ。しかも、上ヒゲの長い同事線が出現している。そして、上値抵抗線BCラインが控えているからである。
ユーロ/米ドル 下げ止まったのか
先週のレポートでは、ACラインに注目した。右肩上がりのACラインが下値支持線となり下げ止まることが出来るのか否かがポイントになったからだ。実際には、そのACラインを割り込み、軟調な展開が続いている。ただし、先週末にB点が位置する時間帯に大きな陽線が出現し、反発に転じている。
次の注目日は2月11日前後である。
A点水準:約1.125ドル
C点水準:約1.17ドル
今週のポイントは、変化日を通過したことで、下げ止まったのか否かということである。
<あくまでも個人的見解>
B点に注目したい。先週末にB点が位置する時間帯に到達した。その時間帯に陽線が出現したことで下げ止まることが出来るのか否かがポイントになるからだ。
<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面である。
<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、1.143ドルを終値で超えることである。
<現在のシナリオ>
A点が位置する時間帯以降も下落が続き、下値支持線ACラインを割り込んでしまっている。したがって、軟調な展開が続く可能性はある。
<第2シナリオ>
流れが変わり、下げ止まる可能性が出てきている。B点が位置する時間帯に陽線が出現している。また、下値支持線BCラインも控えているからである。
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ユーロ/円 落ち着いたのか
先週のレポートでは、ACラインに注目した。堅調な展開に移行するのであれば、右肩上がりのACラインに沿った動きが期待されたからだ。実際には、上値の重たい展開が続き、下値支持線ABラインの方が意識されたのだが、先週末にABラインより上方に大きく上昇した。
次の注目日は2月4日前後である。
A点水準:約123円
今週のポイントは、下げ止まりから落ち着いた動きが続くのかということである。
<あくまでも個人的見解>
ACラインに注目したい。価格の動きを分析すると、先週末の終値水準で買いポジションに転換した。したがって、このまま堅調な展開が続くのであれば、右肩上がりのACラインを意識した動きになっていくことが期待されるからだ。
<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの上昇局面である。
<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、買いポジションに転換した。
売りポジションへの変更は、124円10銭を終値で割り込むことである。
<現在のシナリオ>
下値支持線ABラインが控えている。そして、先週通過した注目日以降も底堅い動きが続いている。したがって、底堅い動きが続くことが期待されよう。
<第2シナリオ>
上値の重たい展開に戻る可能性も残っている。上値抵抗線ACラインは強い上値抵抗線となっている。また、先週末の終値水準でももち合いの範疇を超えていないからである。
豪ドル/円 売り転換と思いきや
先週のレポートでは、BDラインに注目した。堅調な展開を維持することが出来るのであれば、下値支持線BDラインを維持することが必要されたからだ。実際には、C点が位置する時間帯にBDラインを割り込み売り転換と思いきや、週末には大きく切り返し買いポジションとなっている。
次の注目日は2月5日前後である。
A点水準:約84円50銭
B点水準:約77円
D点水準:約80円
今週のポイントは、堅調な展開を維持することが出来るのか否かということである。
<あくまでも個人的見解>
BDラインに注目したい。堅調な展開が維持されるのであれば、右肩上がりのBDラインに沿って推移していくことが求められるからだ。
<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの上昇局面である。
<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、買いポジション。
売りポジションへの変更は、78円10銭を終値で割り込むことである。
<現在のシナリオ>
BDラインを一時は割り込んだのだが、先週末には再びBDラインを超えて来た。よって、底堅い動きが続くことが期待される。つまり、右肩上がりのBDラインに沿って推移することが出来れば、堅調な展開を維持することができるからだ。
<第2シナリオ>
上値が重たくなる可能性は残っている。上値抵抗線ADラインが控えている。また、B点が位置する時間帯以降、横這いとなっているからである。
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ポンド/円 上昇が続く
先週のレポートでは、A点に注目した。A点が位置する時間帯を通過することで、流れが変わるのか否かがポイントになったからだ。実際には、A点が位置する時間帯に同事線が出現した後に上昇が続いている。
次の注目日は2月8日前後である。
A点水準:約148円
今週のポイントは、このまま上昇が続くのかということである。
<あくまでも個人的見解>
ABラインに注目したい。ペンタゴンチャートはペンタゴンが真横に描き足される場合に横切るライン(ここではABライン)に到達すると、直前の動きと逆になることが多い。したがって、上昇が止まるのか否かがポイントになる。
<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの上昇局面である。
<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、買いポジション。
売りポジションへの変更は、140円25銭を終値で割り込むことである。
<現在のシナリオ>
A点が位置する時間帯以降も上昇が続いている。しかも、p点水準の節目をも超えて来たことで上昇に弾みが付いている。したがって、堅調な展開が続くことが期待されよう。
<第2シナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性もある。上述したように、上値抵抗線ABラインに到達したことで流れが変わる可能性がある。また、ABラインを超えたとしても、ACラインが控えているからである。
※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2019年1月27日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
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