『女性のための株式投資』より、昨晩のNY株式市場概況と本日2月24日(水)の注目点・話題/日経平均株価と上下の節目などをご紹介します。
NY株式市場は原油安など嫌気し反落。本日の注目点は?
NY市況
ダウ工業株 | 16431.78(-188.88)-1.14% |
ナスダック | 4503.58(-67.03)-1.47% |
S&P500 | 1921.27(-24.23)-1.25% |
ダウ輸送株 | 7325.17(-95.94)-1.29% |
半導体株(SOX) | 604.87(-10.13)-1.65% |
NY原油先物(4月限) | 31.87(-1.52) |
NY金先物(4月限) | 1222.60(+12.50) |
バルチック海運指数 | 318(+2) |
米ドル/円 | 112.10(前日比0.03円高) |
ユーロ/円 | 123.50(前日比0.26円高) |
CME日経225先物 | 15830(-270)※大阪先物比 |
23日のNY株式市場は、原油安などが嫌気され反落しました。
ドイツの2月の企業景況感指数が大幅に低下し1年2カ月ぶりの低水準に落ち込んだことで欧州経済の先行き懸念が強まり欧州株が軒並み下落。前日に需給改善期待で上げた原油相場は、サウジアラビアの石油相が改めて減産に消極的な姿勢を示したことから需給改善期待が萎み反落。前日大きく上げたNY株も、欧州の株安や原油安を横目に売り優勢で取引をスタートしました。
この日発表された12月の米S&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比5.7%上昇で、市場予想(5.8%上昇)をやや下回り、1月の米中古住宅販売件数は減少予想に反して増加しましたがいずれも相場への影響は限定的。一方、2月の米消費者信頼感指数が予想以上に低下し7カ月ぶりの低水準となったことが相場を圧迫し、主要3指数そろって反落です。
業種別では、産金とディスカウントストアが上昇し、石油、化学、資源、鉄道、金融、ハイテクなどが下げました。
個別銘柄では、取引開始前に増収増益決算と増配および自社株買いを発表したホームセンターのホームデポが上昇。決算が市場予想ほど悪化しなかった百貨店のメーシーズが買われ、決算発表を控えたディスカウントストアのターゲットも上昇。好決算を発表した住宅建設のトール・ブラザーズも上昇しました。
一方、原油の需給改善期待が萎み、シェブロンやハリバートンなどのエネルギー関連株が下落。JPモルガンがエネルギー関連の不良債権引当金の積み増しを示唆したことで業績懸念が広がり金融株が軒並み安。サンディスクの買収提示額を引き上げたHDDメーカーのウェスタン・デジタルが大幅安。ユナイテッド・テクノロジーズとの合併を断念したと発表したハネウェルが下げ、ユナイテッド・テクノロジーズも下落して取引を終了しました。
ダウ構成銘柄では、シェブロン、JPモルガン、マイクロソフトなど27銘柄が下落した一方で、ホームデポ、ウォルマートが高く、ナイキがしっかりでした。
この日から取引の中心が4月物となったNY原油先物(WTI)は減産期待が後退し大幅反落。逃避資金の受け皿となりやすい金は買われ反発しました。
Next: 本日の注目点と話題/日経平均株価と上下の節目
本日の注目点と話題
昨日の日経平均株価は前日比59円安の1万6052円で取引を終了。
個別銘柄では、住友鉱山や三井金属など市況関連株が買われ、アルバックが大幅高となりました。※詳細は昨日の本誌夕刊「相場概況」をご参照ください。
上海株は前日の大幅高の反動で小幅安。NY株や原油(WTI)も反落しました。
CME日経225先物は1万5830円で、昨日の東京市場の日経平均終値1万6052円と比べ220円ほど安い水準となっています。
日経平均株価と上下の節目
1万6385円 | 一目基準線 |
1万6052円 | 昨日終値 |
1万6032円 | 5日線 |
1万6000円 | 心理的節目 |
1万5830円 | CME日経先物 |
1万5608円 | 一目転換線 |
本日の経済指標等
08:50 1月の企業向けサービス価格指数
14:00 12月の景気動向指数改定値
14:00 22日時点のガソリン価格
尚、本日は月内受け渡し最終売買日です。海外では、1月の米新築住宅販売件数の発表が予定されています。
市場変更
アドソル日進<3837> ジャスダック → 東証2部
新規上場
はてな<東マ・3930> 公開価格800円
主な決算
15:00 アインHD<9627>
NY市場では、取引開始前にチェサピーク・エナジー、ターゲット、ロウズなどが決算を発表します。
その他のトピック
予算案の年度内成立確定・執行前倒しで経済テコ入れ
クロマグロの漁獲を制限・水産庁
厚生年金の加入逃れ阻止・厚労省
仮想通貨を「貨幣」認定・金融庁
空き家対策計画を了承・国交省
同一労働同一賃金・首相が指針策定指示
外資系企業の8割が日本で投資拡大・ジェトロ調べ
東南ア主要5カ国からの輸出が急減速・資源安や中国減速で
BHPビリトンが赤字転落、英独証取が統合交渉、EUが現金使用の制限検討
マイナス利回りで社債の取引成立
通訳案内士・15年度合格者数は過去最多
民生用電子機器出荷1月0.3%増
15年の太陽パネルの国内出荷15%減
有機ELの部材市場・日本勢の参入相次ぐ
Jディスプレイが研究開発費を上乗せ
シャープがきょう取締役会・ホンハイ案受け入れ検討
宅配便を駅で受け取り・ヤマトなど
三菱UFJ・個人向けに高利回り債
JR東・スイカや駅ビルなどのポイント共通化
中部電・首都圏中心に域外販売
富士フとキリンビバ・化粧品ブランドで飲料
小田急百貨店が小型雑貨店開業
オムロンとリコーが共同ファンドで有望VB育成
三菱重が資産2000億円売却・成長投資や株主還元に
学研HDはM&Aに100億円・高齢者事業育成
富士フ・カメラ関連の今期営業益が上振れ
阪和興・物流施設売却で特別利益
参天薬が今期配当を積み増し
クオール4円増配、青木あすなろ3円増配
TDCソフトウェアが3月31日付で1株を2株に分割
Eストアーが3月17日付で1株を2株に分割
マザースのワイヤレスGは3月1日から1部
ハイパー、上新電機、メック、NID、エスケー化研、クラボウ、自重堂が自社株取得枠を設定など
明日以降の主な予定
25日(木)
1月の外食売上高
米1月の耐久財受注額
26日(金)
1月の全国CPI
1月の中国主要都市の新築住宅価格
米10~12月期のGDP改定値
米1月の貿易収支
米1月の個人所得・個人消費支出
G20財務相・中央銀行総裁会議
※予定は変更になる場合があります。
今日の高島暦
相場の波動:吹き値売り方針の日
相場高低判断:一時高く永く続かぬ
心に残る名言
良い手を指そうとするよりは、悪い手を指さないように自戒する
大山康晴(将棋棋士15世名人)
『女性のための株式投資』(2016年2月24日号)より
※太字はMONEY VOICE編集部による
無料メルマガ好評配信中
女性のための株式投資
[無料 日刊]
女性を対象とした分り易く親切な株式投資のイロハをお届けします。これからは欧米なみに個人が積極的にお金を運用する時代です。これを、読まないと人生ひとつ損するかも。必ず役にたちます。