『ハロー!株式』より、昨晩のNY株式市場概況と本日2月25日(木)の注目点・話題/日経平均株価と上下の節目などをご紹介します。
NY株式市場は原油反発でプラスに転じる。本日の注目点は?
NY市況
ダウ工業株 | 16484.99(+53.21)+0.32% |
ナスダック | 4542.61(+39.03)+0.87% |
S&P500 | 1929.80(+8.53)+0.44% |
ダウ輸送株 | 7290.88(-34.29)-0.47% |
半導体株(SOX) | 613.34(+8.47)+1.40% |
NY原油先物(4月限) | 32.15(+0.28) |
NY金先物(4月限) | 1239.10(+16.50) |
バルチック海運指数 | 322(+4) |
米ドル/円 | 112.15(前日比0.04円安) |
ユーロ/円 | 123.51(前日比0.21円安) |
CME日経225先物 | 15940(+80)※大阪先物比 |
24日のNY株式市場は反発。原油相場の動きに連れてマイナスからプラスに転じました。
朝方の取引で原油相場が一段安となったことやルー米財務長官が上海で26日から開かれるG20財務相・中央銀行総裁会議について、世界的な市場の動揺への緊急対応を打ち出す可能性は小さいとの認識を示したことが投資家心理を悪化させNY株式市場はリスク回避の流れが強まりました。
米商務省が発表した1月の新築住宅販売件数は前月比日9.2%減と、予想以上の落ち込み。英調査会社マークイットが発表した2月の米サービス業PMIは49.8と、2013年10月以来2年4カ月ぶりに拡大・縮小の判断の目安である50を下回ったことも相場を圧迫しました。
こうした悪材料でダウは一時265ドル安まで下げ幅を拡大しましたが、その後原油相場が上昇に転じると株式市場でも売り圧力が弱まり下げ幅を縮小。売りポジションを中立に戻す動き(買い戻し)で主要指数は終盤にかけてプラス圏に浮上しました。
業種別では、ディスカウントストア、石油、ハードウェア、半導体、通信などが上昇し、金融や自動車、トラック輸送などが下落しました。
個別銘柄では、シェール大手のチェサピーク・エナジーが急騰。同社の10~12月期決算は大幅な赤字となりましたが、懸念されたほどではなく、資産売却と投資圧縮を伴う財務健全化策を好感した買いが入りました。強気の通期見通しを示したディスカウントストアのターゲットや好決算を発表した同業のTJXが上昇し、コストコもつれ高。増収決算を発表したホームセンターのロウズは下落して始まりましたが上昇に転じています。
フェイスブックやアップル、インテル、シスコシステムズなどハイテクセクターの主力株も序盤のマイナスからプラスに転じました。一方、アナリストが景気後退の影響を指摘したフォードやゼネラル・モーターズ(GM)などの自動車株が下落。アナリストが目標株価を引き下げたボーイングが下げ、エネルギー企業関連の不良債権増加が懸念されていウェルズファーゴやシティグループなどの金融株も下落しました。
ダウ構成銘柄では、ユナイテッド・テクノロジーズ、アップル、インテル、ウォルマート、ホームデポなどが上昇し、ボーイング、ゼネラル・エレクトリック、アメックスなどが軟調でした。
NY原油先物(WTI)は反発。減産期待の後退で朝方は売りが優勢となり30.56ドルまで下げる場面がありましたが、週間在庫統計でガソリン在庫が予想以上に減少していことから買い戻しが広がり相場は急速に切り返しました。NY金先物はリスク回避の動きで買われましたが、原油相場が戻すと上げ幅を縮小させています。
Next: 本日の注目点と話題/日経平均株価と上下の節目
本日の注目点と話題
昨日の日経平均株価は続落し、前日比136円安の1万5915円で取引を終了しました。
個別銘柄では、さくらネット、ボヤージュ、セレス、マネーパートナーズなどが大幅高となり、ニトリHDやブイ・テクノロジーなどの上昇も目立ちました。※詳細は昨日の本誌夕刊「相場概況」をご参照ください。
NY株は序盤の265ドル安から切り返し、53ドル高で取引を終了。
CME日経225先物は1万5940円で、昨日の東京市場の日経平均終値1万5915円と比べ25円高の水準です。
日経平均株価と上下の節目
1万6385円 | 一目基準線 |
1万6048円 | 5日線 |
1万6000円 | 心理的節目 |
1万5940円 | CME日経先物 |
1万5915円 | 昨日終値 |
1万5608円 | 一目転換線 |
本日の経済指標等
08:50 対外・対内証券売買契約
14:00 1月の外食売上高
15:00 投資部門別株式売買動向
【投資家動向】
日経平均が週間で1014円下落した2月第3週の投資主体別の売買動向が発表されます。注目は海外投資家の動向で、2月第2週は財務省集計(対内証券売買契約)、東証集計(投資部門別株式売買動向)ともに6週連続の売り越しでした。
【月例経済報告】
本日は2月の月例経済報告が公表されます。※時間未定
前回1月の報告では、景気について「一部に弱さがみられるものの、緩やかな回復基調が続いている」との基調判断を3カ月連続で据え置いた一方で、先行きについては「市場の変動の影響に留意する必要がある」とし、株安や円高に警戒感を示しました。
海外では、米国新規失業保険申請件数、1月の米耐久財受注額、12月の米FHFA住宅価格指数の発表が予定されています。
主な決算
15:00 ラクーン<3031>、ウチダエスコ<4699>
NY市場では、取引開始前にベストバイが決算を発表します。
その他のトピック
黒田総裁・金融政策「量・質の面での追加緩和も選択肢に入る」
長期金利が過去最低を更新・マイナス0.055%
著作権の保護期間を延長・TPP踏まえ見直し案
中国半導体大手・米WDへの出資断念
ムーディーズがブラジルをジャンク級に格下げ
イオン・首都圏スーパーの営業時間を短縮
オリックス・動物用ワクチン最大手を買収
ホンダ・日本から輸出拡大
JR西・山陽新幹線を全面改修、大和ハウスや住友林など・戸建の家賃収入を50年保証
パナソニック・リフォーム建材売上高を引き上げ
ダスキンがシフォンケーキの専門店を全国展開
キタムラが通信容量2倍のSIMカード販売
三越日本橋本店が100万円均一イベント
ソフトバンク・米動画配信会社を売却
キヤノン・監視カメラを強化
住友鉱山・EV電池材料を4割増産
ロート製薬が再生医療
東ガスの電力契約が5.4万件に
大ガスは家庭用燃料電池を刷新
日立ハイテクがウエアラブル機器・脳の活動状態を測定
アインHDの5~1月期純利益最高
パーク2411~1月経常2割増益
サックスバーの来期営業益7%増
ストリームの前期営業益4割増
FDKは今期純利益を大幅下方修正、シードが自社株取得枠設定など
明日の主な予定
26日(金)
1月の全国CPI
1月の中国主要都市の新築住宅価格
米10~12月期のGDP改定値
米1月の貿易収支
米1月の個人所得・個人消費支出
G20財務相・中央銀行総裁会議
※予定は変更になる場合があります。
今日の高島暦
相場の波動:初め安いと後場にかけて強いこと多し
相場高低判断:確かな歩調で上る
『ハロー!株式』(2016年2月25日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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