日経平均は上昇トレンドの下落局面。買いポジションへの変更は、2万2,000円を終値で超えること――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新分析をお届けします。(『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』)
※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2019年10月6日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。
ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている
黄金比率で読み解く、日経平均、NYダウ、ナスダックの見通し
日経平均株価 上値が重たくなる
先週のレポートでは、B点に注目した。B点が位置する時間帯を通過することで新しい流れが出るのか否かがポイントになったからだ。実際には、AEラインの上方で下げ止まる気配を見せたのだが、先週末にかけて下落。下値支持線AEラインを割り込み、右下に新しいペンタゴンが描き足されることになった。
次の注目日は10月9日前後である。
A点水準:約2万1,250円
C点水準:約2万700円
E点水準:約2万2,250円
今週のポイントは、このまま上値の重たい展開が続くのか否かということである。
<あくまでも個人的見解>
AEラインに注目したい。堅調な展開に移行するには、右肩上がりのAEラインを意識し引き寄せられる動きになることが求められるからだ。そうなれば、前ペンタゴンの中に戻る可能性も高まり、堅調な展開に移行することになるからだ。
<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの下落局面である。
<あくまで参考売買ポジション(短期)>(利益を保証するものではなく取扱いに注意)
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、2万2,000円を終値で越えることである。
<現在のシナリオ>
上値の重たい展開になっている。節目のE点水準で高値を示現後、下落に転じている。その後は下値支持線AEラインを割り込み、右下に新しいペンタゴンが描き足されているからだ。この場合、ADラインを割り込むと、2万1,000円を下回る可能性も出てくる。
<第2シナリオ>
堅調な展開に移行する可能性も残っている。ADラインが下値支持線になることが期待される。また、この先には下値支持線DEラインも控えている。そして、週央にC点が位置する時間帯を通過することで流れが変わる可能性があるからだ。この場合、AEラインを越えて前ペンタゴンに戻ることが考えられる。
Next: ニューヨーク・ダウ 流れは変わるか?〜米国市場分析
ニューヨーク・ダウ 流れは変わるか?
先週のレポートでは、ADラインに注目した。上値抵抗線として存在しているADラインを越えていくことが出来るのか否かがポイントになった。実際にはADラインより下放れて、一時的にはACラインをも割り込む場面もあったのだが、先週末には値を戻してきている。
注目日は10月7日前後である。
A点水準:約2万7,000ドル
C点水準:約2万5,500ドル
今週のポイントは、週明けの動きに注目したい。ということである。
<あくまでも個人的見解>
B点に注目したい。週明けにB点が位置する時間帯を通過する。したがって、B点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わるのか否かがポイントになるからだ。
<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの下落局面である。
<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、2万7,050ドルを終値で越えることである。
<現在のシナリオ>
上値の重たい展開が続いている。A点が位置する時間帯より下落している。また、節目のADラインより下放れてきているからである。この場合、C点水準を試す動きになっていこう。
<第2シナリオ>
堅調な展開に移行する可能性はある。下ヒゲの長いローソク足を示現した後にACラインを越えてきている。B点が位置する時間帯を通過することで流れが変わる可能性があるからだ。この場合、ADラインを越えて高値に迫る動きになっていくことが期待される。
Next: ナスダック 節目にチャレンジ〜米国市場分析
ナスダック 節目にチャレンジ
先週のレポートでは、ACラインに注目した。上値抵抗線として存在していたACラインを越えていくことが出来るのか否かがポイントになったからだ。実際には、ACラインを越えることが出来ず、BCラインを割り込み真横に新しいペンタゴンが描き足された。
次の注目日は10月14日前後である。
今週のポイントは、節目を越えていくことが出来るのか否かということである。
<あくまでも個人的見解>
CFラインに注目したい。節目水準であるCFラインを越えていくことが出来るのか否かがポイントになる。越えることが出来れば、真上に新しいペンタゴンが描き足され、最高値に迫ることができるからだ。
<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの下落局面
<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、8075ポイントを終値で越えることである。
<現在のシナリオ>
上値の重たい展開が続いている。B点が位置する時間帯より下落に転じている。上値抵抗線CEラインおよびCFラインが存在しているからだ。この場合、DEラインを意識した動きになっていこう。
<第2シナリオ>
堅調な展開に移行する可能性も残っている。C点が位置する時間帯に下ヒゲの長いローソク足を示現し、翌日以降に陽線が続いている。そして、上値抵抗線CDラインを越えてきているからだ。この場合、CFラインを越えて真上に新しいペンタゴンが描き足されることが求められる。
※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2019年10月6日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコイン・個別銘柄の展望もすぐ読めます。
『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2019年10月6日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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