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上昇銘柄を毎日メモするだけ…資金が集まる銘柄を効率よく見つけるコツとは?=山田健彦

いつ買い、いつ売るかを前回の記事でお伝えしました。そこで今回は、日々の出来高上位銘柄などを見て、資金が集まる銘柄を見つけるコツをお伝えします。(『資産1億円への道』山田健彦)

【関連】何をどう買って売れば儲かるの?チャートを使った基本的な株式トレードの考え方=山田健彦

今が旬、資金が集まる投資候補銘柄の見つけ方

出来高上位銘柄などをチェックして、投資候補銘柄を見つける

上記の前回記事で、『「お気に入り」に登録する銘柄を選ぶ方法としては、それ以外にも日々の出来高上位銘柄、値上がり率上位銘柄、売買代金上位銘柄などの取引データを継続観察してその中から決める、という方法もあります』と書きましたが、これが現在、筆者の取っている方法です。

「現在」と書いたのは、マーケットの動向は日々変わるので、この方法が半永久的に有効だ、とは言い切れないからです。

ともあれ、この方法で筆者は結構良い結果が出ているので、ご参考までにお伝えします。

まずは「売買代金」ランキングを確認します。これはネット証券や四季報オンラインのランキング情報(無料)で見ることができます。これを東証一部、新興市場など市場別に確認します。

ノートを用意して、これらの中から前日比で株価が上昇した銘柄のみノートに写していきます。ノートには証券コード、銘柄名、値上がり理由(もし分かれば)を記入。これを毎日行います。

これだけでも良いのですが、時間に余裕があれば「出来高上位銘柄」(「出来高」は「売買高」と表記するところもあります)、「当日始値からの値上がり率上位銘柄」も確認して売買代金上位銘柄の中でこれらの「出来高上位」「当日始値からの値上がり率上位」にも顔を出している銘柄があるかどうかを確認します。

「当日始値からの値上がり率上位銘柄」は証券会社によっては掲載していないこともあるので、株ドラゴン参照します。

経験上、売買代金上位銘柄の中で対前日比で株価が上昇した銘柄は少ない時で15銘柄くらい、多い時で50銘柄くらいです。これらの銘柄数は当日のマーケット全体の情勢(日経平均が上昇したか、下落したか)で変わります。

そのなかから、さらに「出来高上位銘柄」、「当日始値からの値上がり率上位銘柄」にも顔を出している銘柄数は2銘柄から10銘柄くらいです。

これら3つの指標に顔を出している銘柄が最もマークすべき銘柄で、その次は「出来高上位」または「当日始値からの値上がり率上位銘柄」のどちらかにも顔を出している銘柄です。

いずれにしろ、第1のキーは「売買代金上位で対前日比値上がり銘柄」です。

Next: 銘柄を選んだら、どんなタイミングで売買すればいいのか?



投資家の資金が集中している銘柄を見極めて投資する

マークすべき銘柄が決まったら、チャートを長期月足、中期週足、短期日足の順に確認して「底値からの反発局面」、「上昇トレンド」、「下落トレンド」からの一時的な反発」等のチャートの局面を判断して投資候補とするかどうか決めます。

このような作業を少し続けていくと、「あれ、この銘柄は前にもノートに出てきたな」という銘柄が少なからず出てきます。そのような銘柄に投資家の資金が集中しているのです。このようなものにチャートの形状で買いサインが出ているか、を確認して投資します。

チャートの形状での買いサインとは、例えば株価が5日移動平均線に沿って緩やかな上昇スロープを描き上昇し続けている、上昇している25(75)日移動平均線に下降している株価が上からぶつかり、そこから株価は反転上昇に転じた、株価が上昇している25(5)日移動平均線を勢い良く下から上に突き抜けた、等々です。

チャート上の買いサインと株価上昇の理由(これは日々確認していく項目)が明日以降も株価は引き続き上昇する期待が持てそうなもの、何回も「売買代金上位銘柄」に顔を出している、などは買い判断の強力な補強材料となります。

無論、投資判断に絶対大丈夫という事はないので、そこは注意して、「ちょっと変だな~」、「なんか、気が進まないな~」と思ったら様子見に徹する判断も必要です。

注意点ですが、新興市場銘柄で株価が千円割れ、つまり100株で10万円しないものは手を付けない方が無難です。

このような銘柄は超短期投資家層が好み、株価のブレが激しく、特に日中に株価のチェックをする余裕がない方にはお勧めできません。

その他、時間に余裕があれば「Kabutan」の『【明日の好悪材料】を開示情報でチェック!』はチェックしておきます。日々午後8時くらいには更新されます。このような好(悪)材料も日々、確認しておきます。

このような作業を毎日、続けていってください。市場参加者が、どのような銘柄に興味を持って資金を投じているかが分かります。我々もその流れに乗っていくのです。

(注)上記は筆者がある程度の確信を持って実践している作戦ですが、これが絶対で他の方法は全て間違っている、というつもりはありません。事実、筆者はこの方法で損を出して撤退した事もあります。またこの作戦は市場の変化に応じて少しずつ修正していっています。読者の方々のご参考となれば幸いです。

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image by : tomertu / Shutterstock.com

資産1億円への道』(2019年10月8日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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