マネーボイス メニュー

NY株式:下落、ダウ29000ドル到達後に反落

NY株式相場は下落。ダウは133.13ドル安の28823.77、ナスダックは24.57ポイント安の9178.86で取引を終了した。12月雇用統計で非農業部門雇用者数は14万5千人増、平均時給も28.32ドル(前年同期比2.9%増)といずれも予想を下回った。朝方はインフレ抑制を好感した買いが入り、ダウが一時29000ドルを上回る場面もあったが、来週から本格化する10-12月決算発表シーズンを前に様子見ムードも広がり、引けにかけて下落する展開となった。セクター別では、不動産や公益事業が上昇する一方で銀行や自動車・自動車部品が軟調。

フードデリバリーのグラブハブ(GRUB)は、身売り観測報道を否定し下落。アパレル小売のアーバンアウトフィッターズ(URBN)は、年末商戦で売上が振るわず軟調。ファストフードのヤムブランズ(YUM)は、傘下のタコベルが店長を年収10万ドルの待遇で採用する方針が報じられ、人件費増への懸念から下落した。一方で翌週に米中貿易交渉の署名式を控えて、中国ネット小売のアリババ(BABA)や検索のバイドゥー(BIDU)などが買われた。

ファクトセット社の10日時点の集計によるとS&P500構成企業の2019年第4四半期の利益は前年同期比で2%の減益となることが見込まれている。

(Horiko Capital Management LLC)

シェアランキング

編集部のオススメ記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MONEY VOICEの最新情報をお届けします。