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エルテス—3Qも2ケタ増収・大幅な増益、引き続きデジタルリスク事業が順調に推移

エルテスは10日、2020年2月期第3四半期(19年3月-11月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比18.1%増の14.54億円、営業利益が同705.6%増の2.13億円、経常利益が同756.6%増の2.03億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が1.38億円(前年同期は0.34億円の損失)となった。

デジタルリスク事業の売上高は前年同期比13.3%増の13.89億円、セグメント利益は同26.3%増の5.33億円となった。Web上の様々なソーシャルメディアに起因するリスクに関連するサービスについては、従業員の不適切投稿が社会的問題となったことなど多様化するリスクを背景に契約数を増やし、それらに対応した分析ノウハウを蓄積し競争力強化を図った。首都圏以外の地域においてもリスク認識が増してきており、関西地方を中心とした中堅中小企業へのサービス提供を拡大するため、風評被害対策及びWebマーケティングを行うエフエーアイの株式を取得し、子会社とした。企業内のログデータ等多種多様なデータを統合的に分析する内部脅威検知サービスについては、セキュリティインシデントの多発や「働き方改革」を追い風に、国内大手企業から中小企業まで幅広くニーズが増大している。当第3四半期においては、販売代理店との連携が強化され拡販が進むとともに、スポット案件から継続的なサービス導入への移行も一層進捗している。

その他事業の売上高は前年同期比640.2%増の0.68億円、セグメント損失は0.20億円(前年同期は0.48億円の損失)となった。主にリスク情報分析と危機対応支援を行うAIセキュリティ事業とその他周辺ソリューション提供事業を含んで構成されており、新規サービスの企画・開発を進め、一部サービス提供を開始している。また、顧客と共に情報共有技術「UXP」を活用した実証実験に取り組んでいる。

2020年2月期通期については、売上高は前期比8.7%増の18.00億円、営業利益は同284.9%増の1.50億円、経常利益は同325.9%増の1.40億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同350.0%増の0.90億円とする2019年10月に上方修正した業績予想を据え置いている。

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