小泉進次郎環境大臣が15日午前、第一子の誕生後、「育児休暇」を取得する考えを表明したとNHK、産経新聞 などが伝えました。NHKによると、小泉大臣は、妻でフリーアナウンサーの滝川クリステルさんが出産後、3ヶ月の間に休暇や時短勤務、テレワークを組み合わせて合計2週間分、育児時間を確保するとしています。
小泉環境相 育児休暇取得へ #nhk_news https://t.co/2WbEUXU1uA
— NHKニュース (@nhk_news) January 14, 2020
昨今、男性の育休義務化に向けた議論が進んでいますが、小泉大臣は「制度のみならず社会の空気を変える必要がある」として、国会や危機管理への対応などの公務に支障が出ないことを条件に今回の育休取得に踏み切ったと言います。
この小泉大臣の決断を受けて、Twitter上では賛否両論、様々な声が上がっています。多くは「日本社会を変革する英断だ」「日本の将来にとって価値ある2週間になるだろう」といった小泉大臣が育休を取得することに対する好意的な声ですが、年末に明らかになった「政治資金を不倫ホテル代に充てていたり、幽霊企業に不正発注をしていた疑惑の説明責任を果たしてから休むべきだ」といった批判の声も聞かれます。
2015年11月の朝日新聞 の取材でも、「議員の育児による欠席」について、議員を含む女性たちから賛成と反対、両方の意見が上がっていますが、反対派は「権利ばかり主張して、一般納税者の現状を理解していない」「自分たちの権利を主張するのではなく、自分が育児で困っていることの解決策を考えるのが議員の仕事のはずだ」といった考えを示しています。
事実、民間企業でも男性の育休取得が推進されていますが、育休を取得した場合、雇用保険から賃金の67%が支給されるのみで収入は下がります(女性の場合も同じです)。フリーランスや個人事業主、一人会社の経営者に至っては、仕事をしていない期間の収入保障はありません。
しかし議員は、休んだからといって報酬が減額されることはなく、全額支払われます(欠席した分を返還すると公職選挙法で禁止されている「寄付行為」になる恐れがあります)。
確かに、男性が育休を取得しづらかったり、育児参加しづらい背景には、会社や社会の雰囲気もあるでしょう。その点では、小泉大臣の育休取得宣言は社会を前進させる一歩になるかもしれません。
しかし特定の人たちばかりが権利を主張できる「権利格差社会」にならないよう、様々な意見を拾い、議論に結びつけて行くことも、小泉大臣に願ってやみません。
Next: 国民の苦労がわかるのか?小泉議員が育休を取ることの是非は?
Twitterに投稿された意見
小泉環境相 育児休暇取得へ
『男性の育休取得を進めるためには制度だけでなく空気を変える必要があるとして、育児休暇を取得する意向を固めました』
国会議員なんだから、社会の空気を変えるのに政策で行えばいいのでは?
その間にも出る歳費は税金だからね。 https://t.co/X8gHQoQ49Q
— 但馬問屋 (@wanpakuten) January 15, 2020
子育ては大変なので育休取得自体は賛成ですが「自分が取ることで世の中の男性がとりやすく」という論調には疑問があります。がちがちに身分保証、貯蓄あり、支えるスタッフ多数の人が取ってもな、と。世の父ははるかにせっぱ詰まってます。https://t.co/ITZyaMipEK
— 秋保ふぐ@kindle小説 (@AkiuFugu) January 14, 2020
育休とる前に、政治資金利用して不倫してたかもしれないことに関してなにも言わないのはセクシーじゃないね。
— しぬこ (@shinukosan) January 15, 2020
育休も、ただ日数ばかり議論するのではなく、中身も議論して欲しい。育休で夫が家にいることで、妻の負担が大きくなってしまうこともあると聞く。そもそも夫が育児に関わることを自らアピールする人に限って、大した役割を果たしていないように感じる。
— 竹田恒泰 (@takenoma) January 15, 2020
我が国の大臣が育児休暇❓
この政治家の頭でいくと内閣総理大臣でも育児休暇が出来るんだよな。国民は舐められたものだ。自己犠牲があるからこそ国会議員には特権があるんじゃないんだな。国会議員より私は子供の父親なんです!って発想なら辞めたらいい。— 案山子 (@kakashinoyume) January 15, 2020
イクメンって言葉があるけど、それ自体なんか少しおかしい気がする。
女性は育児などを当たり前のようにしているのに、男性が育児をするとイクメンと呼ばれて讃えられる。
男性が女性と育児をするのは偉いことなんかじゃない。本来なら当たり前のことだと思う。小泉環境相は当たり前のことをするだけ。 https://t.co/QxF7JpGntI— みゅん (@myummyun) January 14, 2020
大臣クラスが育児休暇取得するってのは非常にシンボリックであり、英断。
大臣クラスより忙しいビジネスマンってあまりいないだろうから、「仕事が忙しい」を理由に育児休暇を取得しないってことができないね。https://t.co/38YcmWOJ0n
— tomo🌧️動画編集サラリーマン (@popo_hamu_s) January 14, 2020
小泉環境相 育児休暇取得へ | NHKニュース
賛否両論あると思いますが、大臣が育休を取る事は私は反対。どうしても取らなければいけない事情はないでしょ、この夫婦。そもそも個人の問題。一国の大臣は国のために働く事を優先して欲しい。 https://t.co/VxroGTvvMr
— 🇯🇵にこ姉 (@Niko_Nesan) January 15, 2020
大臣なんだから取るなの昭和脳は無視してドンドン取りゃいい。むしろ2週間とか短いでしょ。小泉大臣いない方が環境省回るんじゃないの?とか言われてんだから、半年から1年ぐらいとれば、不倫ホテル代の政治資金の話も忘れさせて、育休普及パフォーマンスもOKで一石三鳥。
>小泉環境相 育児休暇取得へ https://t.co/W48NE2ggUo— 丸山 穂高 (@maruyamahodaka) January 15, 2020
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image by: 小泉進次郎オフィシャルサイト
source: NHK、産経新聞